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公開番号2025097318
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2024220900
出願日2024-12-17
発明の名称レジスト組成物及びレジストパターンの製造方法
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類G03F 7/004 20060101AFI20250623BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】良好なラインエッジラフネスを有するレジストパターンを製造し得るレジスト組成物等を提供することを目的とする。
【解決手段】式(I)で表される化合物と、酸発生剤とを含有するレジスト組成物。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025097318000157.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">26</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">84</com:WidthMeasure> </com:Image> [式(I)中、X0は、ハロゲン原子を有する炭素数1~72の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH2-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO2-に置き換わっていてもよく、該炭化水素基はハロゲン原子以外の置換基を有していてもよい。Rc1、Rc2及びRc3は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1~48の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、置換基を有してもよく、該炭化水素基に含まれる-CH2-は、-O-、-CO-、-S-又は-SO2-に置き換わってもよい。nc1は、1~6のいずれかの整数を表す。nc1が2以上のとき、複数の括弧内の基は、互いに同じであっても異なっていてもよい。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(I)で表される化合物と、酸発生剤とを含有するレジスト組成物。
TIFF
2025097318000150.tif
26
84
[式(I)中、


は、ハロゲン原子を有する炭素数1~72の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO

-に置き換わっていてもよく、該炭化水素基は、ハロゲン原子以外の置換基を有していてもよい。

c1
、R
c2
及びR
c3
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1~48の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、置換基を有してもよく、該炭化水素基に含まれる-CH

-は、-O-、-CO-、-S-又は-SO

-に置き換わってもよい。
nc1は、1~6のいずれかの整数を表す。nc1が2以上のとき、複数の括弧内の基は、互いに同じであっても異なっていてもよい。]
続きを表示(約 3,700 文字)【請求項2】


が、炭素数3~36の脂環式炭化水素基、炭素数6~36の芳香族炭化水素基、又は、炭素数1~18の鎖式炭化水素基と炭素数3~36の脂環式炭化水素基と炭素数6~36の芳香族炭化水素基とから選ばれる2つ以上を組み合わせてなる基(該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基は、フッ素原子、ヨウ素原子又は炭素数1~4のフッ化アルキル基を有し、ヒドロキシ基を有してもよく、該鎖式炭化水素基は、フッ素原子、ヨウ素原子、炭素数1~4のフッ化アルキル基又はヒドロキシ基を有してもよく、該脂環式炭化水素基及び該鎖式炭化水素基に含まれる-CH

-は、-O-又は-CO-に置き換わってもよい。)である請求項1に記載のレジスト組成物。
【請求項3】
酸発生剤が、式(B1)で表される塩である請求項1に記載のレジスト組成物。
TIFF
2025097318000151.tif
13
92
[式(B1)中、

b1
は、単結合又は置換基を有してもよい(nb1+1)価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-に置き換わっていてもよい。

b2
は、単結合又は置換基を有してもよい炭素数1~24の2価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-で置き換わっていてもよい。

b1
は、置換基を有していてもよいメチル基又は置換基を有していてもよい炭素数3~24の環状炭化水素基を表し、該環状炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-SO
2
-又は-CO-に置き換わっていてもよい。
nb1は、1~6のいずれかの整数を表す。nb1が2以上のとき、複数の括弧内の基は、互いに同じであっても異なっていてもよい。


は、有機カチオンを表す。]
【請求項4】
樹脂をさらに含有し、樹脂が、
式(a2-A)で表される構造単位を含む請求項1に記載のレジスト組成物。
TIFF
2025097318000152.tif
30
128
[式(a2-A)中、

a2
は、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基を表す。

a27
は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、炭素数2~12のアルコキシアルキル基、炭素数2~12のアルコキシアルコキシ基、炭素数2~4のアルキルカルボニル基、炭素数2~4のアルキルカルボニルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を表す。

a21
は、単結合又は炭素数1~12のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる-CH

-は、-O-、-CO-又は-NR
a28
-に置き換わってもよい。

a28
は、水素原子又は炭素数1~6のアルキル基を表す。

a2
は、単結合又はカルボニル基を表す。
nA2は、1~5のいずれかの整数を表し、nA2が2以上のとき、複数の括弧内の基は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
na21は、0~4のいずれかの整数を表し、na21が2以上のとき、複数のR
a27
は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
mcは、0~2のいずれかの整数を表す。]
【請求項5】
樹脂が、酸不安定基を有する構造単位をさらに含み、
酸不安定基を有する構造単位が、式(a1-0)で表される構造単位、式(a1-1)で表される構造単位、式(a1-2)で表される構造単位、式(a1-4)で表される構造単位、式(a1-5)で表される構造単位及び式(a1-6)で表される構造単位からなる群より選ばれる少なくとも1種を含む請求項4に記載のレジスト組成物。
TIFF
2025097318000153.tif
44
143
[式(a1-0)、式(a1-1)及び式(a1-2)中、

a01
、L
a1
及びL
a2
は、それぞれ独立に、-O-又は*-O-(CH


k1
-CO-O-を表し、k1は1~7のいずれかの整数を表し、*は-CO-との結合部位を表す。

a01
、R
a4
及びR
a5
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基を表す。

a02
、R
a03
及びR
a04
は、それぞれ独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数3~18の脂環式炭化水素基、炭素数6~18の芳香族炭化水素基又はこれらを組み合わせた基を表し、該アルキル基、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基は、ハロゲン原子を有してもよい。

a6
及びR
a7
は、それぞれ独立に、炭素数1~8のアルキル基、炭素数2~8のアルケニル基、炭素数3~18の脂環式炭化水素基、炭素数6~18の芳香族炭化水素基又はこれらを組合せることにより形成される基を表し、該アルキル基、該アルケニル基、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基は、ハロゲン原子を有してもよい。
m1’は0~14のいずれかの整数を表す。
n1は0~10のいずれかの整数を表す。
n1’は0~3のいずれかの整数を表す。]
TIFF
2025097318000154.tif
31
117
[式(a1-4)中、

a1
は、水素原子、ハロゲン原子、又は、ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基を表す。

a17
は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、炭素数2~12のアルコキシアルキル基、炭素数2~12のアルコキシアルコキシ基、炭素数2~4のアルキルカルボニル基、炭素数2~4のアルキルカルボニルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を表す。

a11
は、単結合又は炭素数1~12のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる-CH

-は、-O-、-CO-又は-NR
a18
-に置き換わってもよい。

a18
は、水素原子又は炭素数1~6のアルキル基を表す。

a1
は、単結合又はカルボニル基を表す。

a34
及びR
a35
は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~12の炭化水素基を表し、R
a36
は、炭素数1~20の炭化水素基を表すか、R
a35
及びR
a36
は互いに結合してそれらが結合する-C-O-とともに炭素数2~20の2価の炭化水素基を形成し、該炭化水素基及び該2価の炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-又は-S-で置き換わってもよい。
na1は、1~5のいずれかの整数を表し、na1が2以上のとき、複数の括弧内の基は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
na11は、0~4のいずれかの整数を表し、na11が2以上のとき、複数のR
a17
は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
mcは、0~2のいずれかの整数を表す。]
TIFF
2025097318000155.tif
45
58
[式(a1-5)中、

【請求項6】
(1)請求項1~5のいずれかに記載のレジスト組成物を基板上に塗布する工程、
(2)塗布後のレジスト組成物を乾燥させて組成物層を形成する工程、
(3)組成物層に露光する工程、
(4)露光後の組成物層を加熱する工程、及び
(5)加熱後の組成物層を現像する工程、
を含むレジストパターンの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レジスト組成物及び該レジスト組成物を用いるレジストパターンの製造方法等に関する。
続きを表示(約 7,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、下記構造式の化合物と、酸不安定基を有する樹脂と、酸発生剤とを含有するレジスト組成物が記載されている。
TIFF
2025097318000001.tif
16
84
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-008553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記レジスト組成物から形成されたレジストパターンよりも、ラインエッジラフネス(LER)が良好なレジストパターンを形成するレジスト組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の発明を含む。
〔1〕式(I)で表される化合物と、酸発生剤とを含有するレジスト組成物。
TIFF
2025097318000002.tif
26
84
[式(I)中、


は、ハロゲン原子を有する炭素数1~72の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO

-に置き換わっていてもよく、該炭化水素基は、ハロゲン原子以外の置換基を有していてもよい。

c1
、R
c2
及びR
c3
は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子又は炭素数1~48の炭化水素基を表し、該炭化水素基は、置換基を有してもよく、該炭化水素基に含まれる-CH

-は、-O-、-CO-、-S-又は-SO

-に置き換わってもよい。
nc1は、1~6のいずれかの整数を表す。nc1が2以上のとき、複数の括弧内の基は、互いに同じであっても異なっていてもよい。]
〔2〕X

が、炭素数3~36の脂環式炭化水素基、炭素数6~36の芳香族炭化水素基、又は、炭素数1~18の鎖式炭化水素基と炭素数3~36の脂環式炭化水素基と炭素数6~36の芳香族炭化水素基とから選ばれる2つ以上を組み合わせてなる基(該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基は、フッ素原子、ヨウ素原子又は炭素数1~4のフッ化アルキル基を有し、ヒドロキシ基を有してもよく、該鎖式炭化水素基は、フッ素原子、ヨウ素原子、炭素数1~4のフッ化アルキル基又はヒドロキシ基を有してもよく、該脂環式炭化水素基及び該鎖式炭化水素基に含まれる-CH

-は、-O-又は-CO-に置き換わってもよい。)である〔1〕に記載のレジスト組成物。
[3]酸発生剤が、式(B1)で表される塩である[1]又は[2]に記載のレジスト組成物。
TIFF
2025097318000003.tif
13
92
[式(B1)中、

b1
は、単結合又は置換基を有してもよい(nb1+1)価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-に置き換わっていてもよい。

b2
は、単結合又は置換基を有してもよい炭素数1~24の2価の炭化水素基を表し、該炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-CO-又は-SO
2
-で置き換わっていてもよい。

b1
は、置換基を有していてもよいメチル基又は置換基を有していてもよい炭素数3~24の環状炭化水素基を表し、該環状炭化水素基に含まれる-CH
2
-は、-O-、-S-、-SO
2
-又は-CO-に置き換わっていてもよい。
nb1は、1~6のいずれかの整数を表す。nb1が2以上のとき、複数の括弧内の基は、互いに同じであっても異なっていてもよい。


は、有機カチオンを表す。]
[4]樹脂をさらに含有し、樹脂が、
式(a2-A)で表される構造単位を含む[1]~[3]のいずれかに記載のレジスト組成物。
TIFF
2025097318000004.tif
30
128
[式(a2-A)中、

a2
は、水素原子、ハロゲン原子又はハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基を表す。

a27
は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ハロゲン原子を有していてもよい炭素数1~6のアルキル基、炭素数1~6のアルコキシ基、炭素数2~12のアルコキシアルキル基、炭素数2~12のアルコキシアルコキシ基、炭素数2~4のアルキルカルボニル基、炭素数2~4のアルキルカルボニルオキシ基、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を表す。

a21
は、単結合又は炭素数1~12のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる-CH

-は、-O-、-CO-又は-NR
a28
-に置き換わってもよい。

a28
は、水素原子又は炭素数1~6のアルキル基を表す。

a2
は、単結合又はカルボニル基を表す。
【発明の効果】
【0006】
本発明レジスト組成物を用いることにより、良好なラインエッジラフネス(LER)でレジストパターンを製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において、「(メタ)アクリル系モノマー」とは、「アクリル系モノマー及びメタクリル系モノマーの少なくとも一種」を意味する。同様に「(メタ)アクリレート」及び「(メタ)アクリル酸」等の表記も、同様の意味を表す。本明細書中に記載する基において、直鎖構造と分岐構造の両方をとり得るものについては、そのいずれでもよい。炭化水素基等に含まれる-CH
2
-が-O-、-S-、-CO-、-SO-、-NR

-(Xは任意の符号)又は-SO

-で置き換わる場合、各基において同様の例を適用するものとし、置き換わる前の炭素数を炭化水素基等の炭素数とする。「組み合わせた基」とは、例示した基を2種以上結合させた基を意味し、それら基の価数は結合形態によって適宜変更してもよい。「由来する」又は「誘導される」とは、その分子中に含まれる重合性C=C結合が重合により単結合(-C-C-基)となるか又は任意の水素原子が結合部位となることを指す。立体異性体が存在する場合は、全ての立体異性体を含む。「酸不安定基」とは、酸(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸等)と接触すると、脱離基が脱離して、親水性基(例えば、ヒドロキシ基又はカルボキシ基等)を形成する基を意味する。「塩基不安定基」とは、塩基(例えば、トリメチルアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド等)と接触すると、脱離基が脱離して、親水性基(例えば、カルボキシ基又はヒドロキシ基等)を形成する基を意味する。各基は、置換基の数等によって、その基に含まれる任意の位置及び数の水素原子が結合手に置き換わることがある。置換基における炭素数は、被置換基の炭素数には含めない。
本明細書において、「レジスト組成物の固形分」とは、レジスト組成物の総量から、後述する溶剤(E)を除いた成分の合計を意味する。
【0008】
〔レジスト組成物〕
本発明のレジスト組成物は、式(I)で表される化合物(以下「化合物(I)」という場合がある)と、酸発生剤(以下、「酸発生剤(B)」という場合がある。)とを含有する。
本発明のレジスト組成物は、さらに、樹脂を含有していてもよい。樹脂としては、酸不安定基を有する構造単位を含む樹脂(以下「樹脂(A)」という場合がある)等が挙げられる。ここでの「酸不安定基」は、脱離基を有し、酸との接触により脱離基が脱離して、親水性基(例えば、ヒドロキシ基又はカルボキシ基)を有する構成単位に変換する基を意味する。さらに、樹脂(A)以外の樹脂を含有していてもよい。
本発明のレジスト組成物は、酸発生剤から発生する酸よりも酸性度の弱い酸を発生する塩等のクエンチャー(以下「クエンチャー(C)」という場合がある)をさらに含有することが好ましく、溶剤(以下「溶剤(E)」という場合がある)を含有することがより好ましい。
【0009】
<化合物(I)>
本発明のレジスト組成物は、化合物(I)を含有する。
TIFF
2025097318000009.tif
26
84
[式(I)中、全ての符号は、それぞれ前記と同じ意味を表す。]
【0010】
式(I)において、X

の(nc1)価の炭化水素基としては、1価の鎖式炭化水素基、1価の脂環式炭化水素基(単環式あるいはスピロ環、縮合環又は橋掛け環等の多環式)、1価の芳香族炭化水素基及びこれらの2つ以上の基を組み合わせた1価の基から、(nc1-1)個の水素原子を取り除いた基が挙げられる。
炭化水素基の炭素数としては、1~48であることが好ましく、1~42であることがより好ましく、1~36であることがさらに好ましく、1~30であることがより一層好ましく、1~24であることがさらに一層好ましい。
鎖式炭化水素基としては、アルキル基又はアルケニル基の(nc1-1)個の水素原子を取り除いた基が挙げられる。アルキル基としては、直鎖状でも分岐状であってもよく、具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、iso-プロピル基、n-ブチル基、sec-ブチル基、iso-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタンデシル基、ヘプタデシル基等が挙げられる。アルケニル基としては、エテニル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、イソブテニル基、tert-ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、イソオクテニル基、ノネニル基が挙げられる。
鎖式炭化水素基の炭素数としては、1~36であることが好ましく、1~24であることがより好ましく、1~20であることがさらに好ましく、1~18であることがより一層好ましく、1~12であることがさらに一層好ましく、1~10であることがさらにより好ましい。
脂環式炭化水素基としては、単環式又は多環式のシクロアルキル基の(nc1-1)個の水素原子を取り除いた基が挙げられる。単環式のシクロアルキル基としては、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられる。
多環式のシクロアルキル基としては、架橋構造を有するシクロアルキル基、2つ以上の環が縮合したシクロアルキル基又は2つの環がスピロで結合したシクロアルキル基等が挙げられる。架橋構造を有するシクロアルキル基としては、ノルボルニル基、アダマンチル基等が挙げられる。2種以上の環が縮合したシクロアルキル基としては、ビシクロ〔4,4,0〕デカン基、ステロイド基(ステロイド骨格)等が挙げられる。2つの環がスピロで結合したシクロアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ノルボルニル基及びアダマンチル基から構成される群から選択される1種のシクロアルキル基と炭素数5~8のシクロアルキル基とがスピロで結合したスピロ環式シクロアルキル基等が挙げられる。また、脂環式炭化水素基に含まれる2つの炭素原子間は、二重結合が形成されていてもよい。
より具体的には、以下の式で表される脂環式炭化水素基が挙げられる。
TIFF
2025097318000010.tif
26
168
脂環式炭化水素基が単環式のシクロアルキル基の場合、脂環式炭化水素基の炭素数は、3~24であることが好ましく、3~20であることがより好ましく、3~18であることがさらに好ましく、3~12であることがより一層好ましく、3~10であることがさらに一層好ましく、3~8であることがさらにより好ましい。脂環式炭化水素基が多環式のシクロアルキル基の場合、脂環式炭化水素基の炭素数は、6~24であることが好ましく、6~20であることがより好ましく、6~18であることがさらに好ましく、6~12であることがより一層好ましく、7~12であることがさらに一層好ましい。
芳香族炭化水素基としては、アリール基の(nc1-1)個の水素原子を取り除いた基が挙げられる。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、ビフェニル基、フルオレニル基等が挙げられる。
より具体的には、以下の式で表される芳香族炭化水素基が挙げられる。
TIFF
2025097318000011.tif
13
84
芳香族炭化水素基の炭素数としては、4~24であることが好ましく、4~20であることがより好ましく、4~18であることがさらに好ましく、5~14であることがより一層好ましく、5~10であることがさらに一層好ましく、6~10であることがさらにより好ましい。


の炭化水素基に含まれる-CH
2
-が、-O-、-CO-、-S-又は-SO
2
-に置き換わっている場合、置き換わる前の炭素数を該炭化水素基の炭素数とする。


の炭化水素基のうち、鎖式炭化水素基に含まれる-CH
2
-が、-O-、-CO-、-S-又は-SO
2
-に置き換わった基としては、ヒドロキシ基(メチル基中に含まれる-CH
2
-が、-O-に置き換わった基)、カルボキシ基(エチル基中に含まれる-CH
2
-CH
2
-が、-O-CO-に置き換わった基)、カルボニル基(メチレン基中に含まれる-CH
2
-が、-CO-に置き換わった基)、オキシ基(メチレン基中に含まれる-CH
2
-が、-O-に置き換わった基)、チオール基(メチル基中に含まれる-CH
2
-が、-S-に置き換わった基)、スルホニル基(メチレン基中に含まれる-CH
2
-が、-SO

-に置き換わった基)、アルコキシ基(アルキル基中に含まれる任意の位置の-CH
2
-が、-O-に置き換わった基)、アルコキシカルボニル基(アルキル基中に含まれる任意の位置の-CH
2
-CH
2
-が、-O-CO-に置き換わった基)、アルキルカルボニル基(アルキル基中に含まれる任意の位置の-CH
2
-が、-CO-に置き換わった基)、アルキルチオ基(アルキル基中に含まれる任意の位置の-CH
2
-が、-S-に置き換わった基)、アルキルスルホニル基(アルキル基中に含まれる任意の位置の-CH
2
-が、-SO

-に置き換わった基)、アルキルカルボニルオキシ基(アルキル基中に含まれる任意の位置の-CH
2
-CH
2
-が、-CO-O-に置き換わった基)、アルコキシカルボニルオキシ基(アルキル基中に含まれる任意の位置の-CH
2
-CH
2
-CH
2
-が、-O-CO-O-に置き換わった基)、アルカンジイルオキシ基(アルカンジイル基中に含まれる任意の位置の-CH
2
-が、-O-に置き換わった基)、アルカンジイルオキシカルボニル基(アルカンジイル基中に含まれる任意の位置の-CH
2
-CH
2
-が、-O-CO-に置き換わった基)、アルカンジイルカルボニル基(アルカンジイル基中に含まれる任意の位置の-CH
2
-が、-CO-に置き換わった基)、アルカンジイルカルボニルオキシ基(アルカンジイル基中に含まれる任意の位置の-CH
2
-CH
2
-が、-CO-O-に置き換わった基)、アルカンジイルチオ基(アルカンジイル基中に含まれる任意の位置の-CH
2
-が、-S-に置き換わった基)、アルカンジイルスルホニル基(アルカンジイル基中に含まれる任意の位置の-CH
2
-が、-SO

-に置き換わった基)等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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