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公開番号2025106760
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-16
出願番号2024000359
出願日2024-01-04
発明の名称硬化性組成物
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類C08F 2/44 20060101AFI20250709BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】光散乱剤を含む硬化性組成物であって、低い温度で硬化することができると共に、低い温度で硬化して得られる硬化膜の硬さを良好なものとできる硬化性組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、光散乱剤(B)と樹脂(C)を含み、半導体粒子(A)を含まない硬化性組成物であって、前記樹脂(C)の酸価と重量平均分子量Mwから下記式(1)で算出される値Xが10以上59.75以下であり、前記樹脂(C)の二重結合当量が100g/eq以上500g/eq未満である硬化性組成物である。
X={酸価(mg-KOH/g)×重量平均分子量Mw}/10,000 …(1)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
光散乱剤(B)と樹脂(C)を含み、半導体粒子(A)を含まない硬化性組成物であって、
前記樹脂(C)の酸価と重量平均分子量Mwから下記式(1)で算出される値Xが10以上59.75以下であり、
前記樹脂(C)の二重結合当量が100g/eq以上500g/eq未満である硬化性組成物。
X={酸価(mg-KOH/g)×重量平均分子量Mw}/10,000 …(1)
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記光散乱剤(B)に対する前記樹脂(C)の質量比(C/B)が10以上である請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
前記樹脂(C)の酸価が80mg-KOH/g未満である請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
前記樹脂(C)の重量平均分子量Mwが4930以上8000以下である請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
更に重合性化合物(D)を含み、前記重合性化合物(D)に対する前記樹脂(C)の質量比(C/D)が2以上である請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
更に重合性化合物(D)を含み、前記重合性化合物(D)は、1分子内に1つ以上の環状炭化水素基と2つのエチレン性不飽和結合を有する重合性化合物を含む請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
前記重合性化合物(D)は、1分子内に酸性官能基と3つ以上のエチレン性不飽和結合を有する重合性化合物を更に含む請求項6に記載の硬化性組成物。
【請求項8】
有彩色の着色剤(K)を含まない請求項1に記載の硬化性組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光散乱剤を含む硬化性組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光散乱剤(A)及び光重合性化合物(B)を含む硬化性組成物を100℃で3分間の乾燥工程(プリベーク)を行って膜を形成した後、光照射することによって露光工程を実施し、現像後、80℃~230℃で1時間の熱硬化処理(ポストベーク)を行うことによって熱硬化工程を実施して、マルテンス硬さが0.10GPa以上である硬化膜を得たことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-170674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
光散乱剤を含む硬化性組成物は、低い温度で硬化することができれば、エネルギーコストを削減できるため好ましく、また得られる硬化膜を表示装置等に用いるためにはある程度の硬さが必要となる。
【0005】
そこで、本発明は、光散乱剤を含む硬化性組成物であって、低い温度で硬化することができると共に、低い温度で硬化して得られる硬化膜の硬さを良好なものとできる硬化性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成した本発明は以下の通りである。
[1]光散乱剤(B)と樹脂(C)を含み、半導体粒子(A)を含まない硬化性組成物であって、
前記樹脂(C)の酸価と重量平均分子量Mwから下記式(1)で算出される値Xが10以上59.75以下であり、
前記樹脂(C)の二重結合当量が100g/eq以上500g/eq未満である硬化性組成物。
X={酸価(mg-KOH/g)×重量平均分子量Mw}/10,000 …(1)
[2]前記光散乱剤(B)に対する前記樹脂(C)の質量比(C/B)が10以上である[1]に記載の硬化性組成物。
[3]前記樹脂(C)の酸価が80mg-KOH/g未満である[1]または[2]に記載の硬化性組成物。
[4]前記樹脂(C)の重量平均分子量Mwが4930以上8000以下である[1]~[3]のいずれかに記載の硬化性組成物。
[5]更に重合性化合物(D)を含み、前記重合性化合物(D)に対する前記樹脂(C)の質量比(C/D)が2以上である[1]~[4]のいずれかに記載の硬化性組成物。
[6]更に重合性化合物(D)を含み、前記重合性化合物(D)は、1分子内に1つ以上の環状炭化水素基と2つのエチレン性不飽和結合を有する重合性化合物を含む[1]~[5]のいずれかに記載の硬化性組成物。
[7]前記重合性化合物(D)は、1分子内に酸性官能基と3つ以上のエチレン性不飽和結合を有する重合性化合物を更に含む[6]に記載の硬化性組成物。
[8]有彩色の着色剤(K)を含まない[1]~[7]のいずれかに記載の硬化性組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、光散乱剤を含む硬化性組成物を低温で硬化させることができると共に、低い温度で硬化して得られる硬化膜の硬さを良好なものとできる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<<硬化性組成物>>
硬化性組成物は、光散乱剤(B)及び樹脂(C)を含む他、重合性化合物(D)、重合開始剤(E)、光安定剤(F)、レベリング剤(H)、及び溶剤(J)から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。
また硬化性組成物は、一次光を吸収して一次光とは異なる波長の光を発する量子ドット等の半導体粒子(A)を含んでいない。また、硬化性組成物は、顔料または染料等の有彩色の着色剤(K)を含まないことが好ましい。半導体粒子(A)及び有彩色の着色剤(K)のいずれについても、「含まない」とは、硬化性組成物中の量が1質量%未満(0質量%を含む)であることを意味する。半導体粒子(A)及び有彩色の着色剤(K)を含まないことで、得られる硬化膜の硬さを硬くできる。
【0009】
なお、本明細書において、各成分として例示する化合物は、特に断りのない限り、1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。また、各成分を複数種用いるときの含有量は、特に断りのない限り、複数種の合計量で調整すればよい。
【0010】
<光散乱剤(B)>
光散乱剤(B)を含む硬化性組成物から形成される硬化膜は、該硬化膜に入射される光と同一又はほぼ同一の波長の光を散乱させつつ出射することができる。また、硬化膜に光散乱剤(B)を含有させることにより、該硬化膜の光透過率や視野角特性を制御したり、硬化膜の出射光強度を向上させたりすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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