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公開番号
2025115348
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-06
出願番号
2024126005
出願日
2024-08-01
発明の名称
ポリアリレート樹脂
出願人
ユニチカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
63/181 20060101AFI20250730BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】樹脂自体の色調がより十分に良好であり、溶融成形時の熱劣化による着色をより十分に抑制でき、さらにリフロー工程下(または高温環境下)でも使用可能な成形体を製造することができる、ポリアリレート樹脂を提供すること。
【解決手段】芳香族ジカルボン酸成分および二価フェノール成分をモノマー成分として含有し、ギ酸塩の含有量が0.1~2.0ppmであり、ガラス転移温度が200~300℃である、ポリアリレート樹脂。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
芳香族ジカルボン酸成分および二価フェノール成分をモノマー成分として含有し、
ギ酸塩の含有量が0.1~2.0ppmであり、ガラス転移温度が200~300℃である、ポリアリレート樹脂。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記二価フェノール成分として1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサンを含む、請求項1に記載のポリアリレート樹脂。
【請求項3】
前記ポリアリレート樹脂が-1.0~0.5の色差a値を有する、請求項1に記載のポリアリレート樹脂。
【請求項4】
前記ポリアリレート樹脂が粉粒状の形状を有する、請求項1に記載のポリアリレート樹脂。
【請求項5】
前記ギ酸塩がギ酸ナトリウムである、請求項1に記載のポリアリレート樹脂。
【請求項6】
前記ポリアリレート樹脂を射出成形により成形した厚み3mmの成形品プレートが28以下のYI値を有する、請求項1に記載のポリアリレート樹脂。
【請求項7】
前記ギ酸塩の含有量は0.1~1.5ppmである、請求項1に記載のポリアリレート樹脂。
【請求項8】
芳香族ジカルボン酸成分および二価フェノール成分を重合させるポリアリレート樹脂の製造方法であって、
ギ酸塩の含有量0.4~1.5質量%の亜ジチオン酸塩を前記二価フェノール成分に対して0.05~4.0質量%で添加する、ポリアリレート樹脂の製造方法。
【請求項9】
前記亜ジチオン酸塩がギ酸ソーダ法により製造された亜ジチオン酸ナトリウムである、請求項8に記載のポリアリレート樹脂の製造方法。
【請求項10】
請求項1~7のいずれかに記載のポリアリレート樹脂を製造する、請求項8に記載のポリアリレート樹脂の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアリレート樹脂およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
芳香族ジカルボン酸成分と二価フェノール成分とから成るポリアリレート樹脂は、非晶性であり、透明でかつ優れた耐熱性を有する樹脂として、様々な用途に展開されている。なかでも、電気・電子分野において、ポリアリレート樹脂は、その優れた耐熱性を活かし、リフロー工程が必要な基板材料などの透明レンズ用途などへの適用が検討されている。鉛はんだでリフロー処理する場合であれば250℃以上、低温はんだ(鉛フリー)でリフロー処理する場合であれば200℃以上の耐熱性が求められている。
【0003】
しかし、ポリアリレート樹脂は、その優れた耐熱性のため、汎用ポリマーと比較して溶融成形加工温度は高温になることが多く、溶融時に熱劣化し、着色しやすい性質を有している。また、成形品を高温下で長時間使用すると黄変する傾向もある。そのため、自動車ランプのレンズや、車載用または携帯電話搭載用のカメラレンズなど、色調や透明性が要求されかつ経時での色調変化が望ましくない用途には使用が制限される場合があった。
【0004】
上記のような問題を解決するために、溶融成形時または溶融混練時に染顔料や酸化防止剤などの改質剤を添加する方法が種々検討されている。例えば、特許文献1では、ポリカーボネート樹脂に染顔料と含イオウカルボン酸エステル類を溶融混練する方法が提案されている。また例えば、特許文献2では、ポリアリレート樹脂にフェノール系化合物、リン系化合物、およびラクトン系化合物を溶融混練する方法が提案されている。しかし、これらの方法はあくまで溶融混練時に添加する添加剤による改質であるため、使用する添加剤の種類数や使用量の削減などの観点からも、ポリアリレート樹脂そのものの色調や熱変色性を改善することが求められている。
【0005】
ポリアリレート樹脂そのものの色調や熱変色性を改善するには、原料からポリアリレート樹脂を製造する段階での工夫が必要である。ポリアリレート樹脂の重合方法としては、溶融重合法、溶液重合法、界面重合法が知られている。特に界面重合法は、高い耐熱性を有するポリマーであっても、室温に近い温度で高重合度まで反応が進行するため、得られる樹脂は色調に優れたものとなり、ポリアリレート樹脂の本来持つ特徴である透明性や耐熱性を十分に活かすために、好適である。
【0006】
また、特許文献3にあるように、界面重合法に限定されるわけではないが、ハイドロサルファイトナトリウムなどの還元剤を重合工程中に添加することは、モノマーである二価フェノール系化合物の変色、さらには得られるポリアリレート樹脂の着色を防止するために、効果的である。
【0007】
一方、特許文献4では、重合工程中に添加する還元剤として、ハイドロサルファイトナトリウムを使用することにより、色調および耐熱性に優れた芳香族ポリカーボネートを製造する技術が開示されている。
【0008】
また、特許文献5では、ポリカーボネートの製造に使用するハイドロサルファイトナトリウム中に含まれるギ酸ナトリウムを0.3重量%以下とすることにより、色相に優れたポリカーボネートを製造する技術が開示されている。特に特許文献5には、ポリカーボネートの製造に使用するハイドロサルファイトナトリウム中に含まれるギ酸ナトリウムが0.3重量%より多いと、加熱時の樹脂の色相の悪化を引き起こすことが提唱されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開平4-120164号公報
特開2002-265766号公報
特公平1-18939号公報
特開平7-233253号公報
特開2009-096937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来の技術では、以下の問題が生じることがあった。
・十分に色調に優れたポリアリレート樹脂を得ることができない。
・ポリアリレート樹脂を用いて成形するとき、溶融成形時の熱劣化による着色を十分に抑制できない。
(【0011】以降は省略されています)
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