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公開番号
2025078515
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-20
出願番号
2023191135
出願日
2023-11-08
発明の名称
筒状編地の編成方法
出願人
株式会社島精機製作所
代理人
個人
主分類
D04B
1/00 20060101AFI20250513BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】2枚ベッド横編機によって、総針編成された二つの筒部を接合できる筒状編地の編成方法を提供する。
【解決手段】編幅方向に隣接する右筒部と左筒部を総針編成し、前記右筒部の前左編目列と前記左筒部の前右編目列とを接合すると共に、前記右筒部の後左編目列と前記左筒部の後右編目列とを接合する。前記前左編目列と前記前右編目列との間、および前記後左編目列と前記後右編目列との間にそれぞれ、初期空針エリアが形成されるように前記右筒部と前記左筒部を編成する。前記初期空針エリアを利用して、前記初期空針エリアにおいて前記前左編目列と前記前右編目列とを重ねると共に、前記後左編目列と前記後右編目列とを重ねる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
前針床と後針床とを備え、前記前針床と前記後針床に備わる編針がべら針である2枚ベッド横編機を用いて、編幅方向に隣接する右筒部と左筒部を総針編成し、前記右筒部の前左編目列と前記左筒部の前右編目列とを接合すると共に、前記右筒部の後左編目列と前記左筒部の後右編目列とを接合する筒状編地の編成方法において、
前記前左編目列と前記前右編目列との間、および前記後左編目列と前記後右編目列との間にそれぞれ、初期空針エリアが形成されるように前記右筒部と前記左筒部を編成する工程Aを備え、
前記初期空針エリアは、前記前左編目列と前記前右編目列とを接合する編目数以上で、かつ前記後左編目列と前記後右編目列とを接合する編目数以上の空針が編幅方向に並んだエリアであり、
さらに、
前記4つの編目列のいずれかである第一編目列を、前記第一編目列の編幅方向に隣接する前記初期空針エリアに移動する工程Bと、
前記4つの編目列のうち、前記第一編目列と同じ針床に係止される第二編目列を、前記第一編目列に重ねる工程Cと、
前記4つの編目列のうち、前記第一編目列および前記第二編目列とは異なる第三編目列を、前記第三編目列に隣接する前記初期空針エリアに移動する工程Dと、
前記4つの編目列のうちの最後の第四編目列を、前記第三編目列に重ねる工程Eとを備える、
筒状編地の編成方法。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記工程Eの後、前記右筒部の編目と前記左筒部の編目とを重ねた接合部の外側に形成される4つの新空針エリアに、前記接合部を挟んで対角位置にある二つの編目列を並行して移動させることを繰り返す、請求項1に記載の筒状編地の編成方法。
【請求項3】
前記工程Eの後、前記右筒部の編目と前記左筒部の編目とを重ねた接合部の外側に形成される4つの新空針エリアに、前記新空針エリアの外側の編目列を移動させることを繰り返して、前記新空針エリアを前記右筒部と前記左筒部の編成範囲の外側に移動させる、請求項1または請求項2に記載の筒状編地の編成方法。
【請求項4】
前記前針床における前記初期空針エリアの空針の数と、前記後針床における前記初期空針エリアの空針の数とが異なる、請求項1または請求項2に記載の筒状編地の編成方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、編幅方向に隣接する二つの筒部を接合する筒状編地の編成方法に係る。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
横編機を用いて、複数の筒部を接合した筒状編地を編成することが行われている。隣接する二つの筒部を接合する際、両筒部の股の位置で一方の筒部の編目と他方の筒部の編目とを重ねて、股の位置に孔が空かないようにする。複数の筒部を接合した筒状編地の代表例は手袋である。
【0003】
特許文献1では、カミソリと呼ばれる編成部材を用いて、隣接する二つの筒部を総針編成すると共に、二つの筒部を接合している。総針編成とは、針床上で隣接する編目の間に空針が無い状態で編地を編成することである。総針編成と対をなす用語として、針抜編成という用語もある。針抜編成とは、針床上で隣接する編目の間に空針が配置された状態で編地を編成することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-220064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カミソリなどの特殊な編成部材を備えない横編機では、二つの筒部を接合するために、編幅方向の異なる位置で二つの筒部を編成し、一方の筒部の編目を他方の筒部の編目に重ねる必要がある。前後いずれかの針床Pにおける異なる位置にある編目Aを編目Bに重ねるためには、編目Aを、針床Pに対向する針床Qに移動させる。次いで、ラッキングによって針床Qに係止される編目Aを、針床Pに係止される編目Bに対向する位置に配置する。最後に、編目Aを編目Bに移動させる。このように、針床Pにおける異なる位置に編目Aを移動させるには、針床Qに目移し用の空針が必要になる。目移し用の針床を備える4枚ベッド横編機では、二つの筒部を総針編成できる。しかし、目移し用の針床を備えない2枚ベッド横編機では、二つの筒部を針抜編成する必要があり、二つの筒部の編目が粗くなってしまう。
【0006】
本発明の目的の一つは、2枚ベッド横編機によって、総針編成された二つの筒部を接合できる筒状編地の編成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
<1>本発明の筒状編地の編成方法は、
前針床と後針床とを備え、前記前針床と前記後針床に備わる編針がべら針である2枚ベッド横編機を用いて、編幅方向に隣接する右筒部と左筒部を総針編成し、前記右筒部の前左編目列と前記左筒部の前右編目列とを接合すると共に、前記右筒部の後左編目列と前記左筒部の後右編目列とを接合する筒状編地の編成方法において、
前記前左編目列と前記前右編目列との間、および前記後左編目列と前記後右編目列との間にそれぞれ、初期空針エリアが形成されるように前記右筒部と前記左筒部を編成する工程Aを備え、
前記初期空針エリアは、前記前左編目列と前記前右編目列とを接合する編目数以上で、かつ前記後左編目列と前記後右編目列とを接合する編目数以上の空針が編幅方向に並んだエリアであり、
さらに、
前記4つの編目列のいずれかである第一編目列を、前記第一編目列の編幅方向に隣接する前記初期空針エリアに移動する工程Bと、
前記4つの編目列のうち、前記第一編目列と同じ針床に係止される第二編目列を、前記第一編目列に重ねる工程Cと、
前記4つの編目列のうち、前記第一編目列および前記第二編目列とは異なる第三編目列を、前記第三編目列に隣接する前記初期空針エリアに移動する工程Dと、
前記4つの編目列のうちの最後の第四編目列を、前記第三編目列に重ねる工程Eとを備える。
【0008】
ここで、本明細書では、編地の大部分が総針状態で編地を編成することも総針編成と呼ぶ。つまり、編地の編幅方向の一部が針抜状態であり、残部が総針状態で編地を編成することも、本明細書では総針編成と呼ぶ。
【0009】
<2>上記<1>に記載される筒状編地の編成方法において、
前記工程Eの後、前記右筒部の編目と前記左筒部の編目とを重ねた接合部の外側に形成される4つの新空針エリアに、前記接合部を挟んで対角位置にある二つの編目列を並行して移動させることを繰り返しても良い。
【0010】
ここで、上記『対角位置にある二つの編目列を並行して移動させる』とは、『横編機に備わるキャリッジの一方向への移動に伴って対角位置にある二つの編目列を移動させる』という意味である。キャリッジは針床に沿って移動し、針床に備わる編針を駆動させる部材である。
(【0011】以降は省略されています)
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