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公開番号
2025145668
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024045967
出願日
2024-03-22
発明の名称
肌への密着性に優れるフェイスマスク用基材
出願人
東洋紡エムシー株式会社
代理人
主分類
D04H
3/005 20120101AFI20250926BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】生分解性でありながら、柔軟性且つ伸縮性が優れるフェイスマスク基材用不織布を提供すること。
【解決手段】生分解性熱可塑性樹脂を含む繊維によって構成された不織布であり、伸度が50%以上、20%伸長時の伸長回復率が50%以上であることを特徴とするフェイスマスク用生分解性不織布。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
生分解性熱可塑性樹脂を含む繊維によって構成された不織布であり、伸度が50%以上、20%伸長時の伸長回復率が50%以上であることを特徴とするフェイスマスク用生分解性不織布。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記生分解性熱可塑性樹脂が、芳香族含有ポリエステルであることを特徴とする、請求項1に記載のフェイスマスク用生分解性不織布。
【請求項3】
前記生分解性熱可塑樹脂は、融点が70℃以上、200℃以下の範囲内であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフェイスマスク用生分解性不織布。
【請求項4】
前記生分解性熱可塑性樹脂のメルトフローレートが0.3g / 10min以上50.0g / 10min以下の範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載のフェイスマスク用生分解性不織布。
【請求項5】
前記生分解性熱可塑樹脂は、全成分100モル% 中、アジピン酸成分、テレフタル酸成分、及びブタンジオール成分を合計70 モル% 以上の量で含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のフェイスマスク用生分解性不織布。
【請求項6】
前記生分解性熱可塑性樹脂がポリブチレンアジペートテレフタレートを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のフェイスマスク用生分解性不織布。
【請求項7】
機械的交絡処理が施されていないことを特徴とする請求項1又は2に記載のフェイスマスク用生分解性不織布。
【請求項8】
生分解性熱可塑性樹脂を含む繊維によって構成されており、伸度が50%以上、20%伸長時の伸長回復率が50%以上である生分解性不織布を用いた、フェイスマスク。
【請求項9】
溶融させた生分解性熱可塑性樹脂を紡糸口金から吐出して、冷却固化させたのち、エジェクターにて牽引、延伸して長繊維を形成する工程Aと、前記工程Aで得られた前記長繊維を捕集して長繊維ウェブを形成する工程Bと、前記長繊維ウェブを熱圧着する工程Cを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のフェイスマスク用生分解性不織布の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、肌への密着性に優れるフェイスマスク用基材に適した不織布に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、フェイスマスクのような肌に装着して使用する美容用や医療用の物品の使用が増加している。フェイスマスクは、美容分野において保湿剤や乳液などを顔の皮膚に届けるなどして、顔の美容を向上させるために利用されており、使用時に肌に装着され、使用後には肌から脱着され、廃棄されることが多い。このため、フェイスマスク材料として、比較的安価である不織布が使用される傾向にある。
【0003】
例えば特許文献1には、不織布を素材とする美容用のパックシート(フェイスマスク)が記載されており、部分的に立体形状としたり、複数の切込みを入れたりすることで、顔面及び顎下や首回りへの付着性の良好なパックシートとしている。
【0004】
特許文献2には、顔の凹凸や曲面に密着できるよう、耳掛け部に伸縮性不織布を用いる美容用フェイスマスクが開示されている。伸縮性に富む不織布としては、ポリオレフィン又はポリウレタンの2種類の混合繊維もしくは複合繊維を含む不織布が提案されている。
【0005】
生分解性不織布はポリ乳酸を始めとする様々な生分解性樹脂からなり、近年ではサステナビリティ推進に関する意識の高まりから各種分野、用途に広く展開されていることからニーズが高い状況にある。美容フェイスマスクにおいては特に、使い捨てが想定され、生分解性を有する不織布を用い、環境負荷低減に寄与することが期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-172732号公報
特開2019-047910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、生分解性樹脂は一般に硬いものが多く、使用用途としては、柔軟性および伸縮性が用途特性として求められない範囲に限定されていることが多かった。また、柔軟性を付与しようと原料選定の際に、柔らかい樹脂を用いて不織布化を行うと、糸強度が低くなりやすく、生産工程における糸延伸時に糸切れが起こりやすいことから、生産性に問題が生じやすいなどといった課題を有していた。
【0008】
本発明は、生分解性樹脂を用いた不織布であり、かつ肌への追従性に優れる柔らかで肌触りの良いフェイスマスク用基材に適した不織布を提供することを目的とする。
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、生分解性を有するとともに、柔軟性および伸縮性が優れているフェイスマスク用生分解性不織布を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、新規な製造方法を採用することにより、生分解性を有するとともに、柔軟性および伸縮性が優れている生分解性不織布が安定的に得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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