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公開番号2025133568
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031595
出願日2024-03-01
発明の名称編地の編成方法、および編地
出願人株式会社島精機製作所
代理人個人
主分類D04B 1/00 20060101AFI20250904BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】編地の着用時に指などが引っ掛かりにくいジャカード部を備える編地の編成方法を提供する。
【解決手段】第一針床と第二針床とを有する横編機を用いてジャカード部を編成する際、前記第一針床に係止されるベース編目列の少なくとも一部の編目にタック目を形成することと、前記第二針床に掛け目を形成することとを繰り返すことでネット部を編成する工程Aと、前記ベース編目列のウエール方向に連続する少なくとも1コースの前記ジャカード編目列を編成する工程Bと、前記工程Bにおいて最後に形成したジャカード編目列に対して、前記第二針床に係止される前記ネット部の編目を重ね、さらに前記最後に編成したジャカード編目列を新たなベース編目列と規定する工程Cと、を繰り返す。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第一針床と、前記第一針床に向き合う第二針床と、編糸を給糸する複数のフィーダーと、を備える横編機を用いて、ウエール方向に連続する複数のジャカード編目列によって構成されるジャカード部を編成し、
各ジャカード編目列は、互いに異なる編糸によって編成された複数の単位編目列によって構成され、
各単位編目列は、編幅方向に配置された表目を含む編地の編成方法において、
前記ジャカード部を編成する際、
前記第一針床に係止されるベース編目列の少なくとも一部の編目にタック目を形成することと、前記第二針床に掛け目を形成することとを繰り返すことでネット部を編成する工程Aと、
前記ベース編目列のウエール方向に連続する少なくとも1コースの前記ジャカード編目列を編成する工程Bと、
前記工程Bにおいて最後に編成したジャカード編目列に対して、前記第二針床に係止される前記ネット部の編目を重ね、さらに前記最後に形成したジャカード編目列を新たなベース編目列と規定する工程Cと、を繰り返す、
編地の編成方法。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記工程Bにおいて編成する前記ジャカード編目列のコース数は1または2である、請求項1に記載の編地の編成方法。
【請求項3】
前記工程Bにおいて前記複数の単位編目列のそれぞれを編成する際、前記第二針床に係止される前記ネット部の一部の編目のウエール方向に連続して裏目を編成し、
前記工程Cにおいて、前記複数の単位編目列に備わる前記裏目のウエール方向に続けて、前記ネット部の編成に使用したフィーダーによって接続用編目列を編成した後、前記最後に形成したジャカード編目列に前記接続用編目列を重ねる、請求項1または請求項2に記載の編地の編成方法。
【請求項4】
前記ネット部の編成に使用される編糸は、前記ジャカード編目列の編成に使用される編糸よりも目立たない編糸である、請求項1または請求項2に記載の編地の編成方法。
【請求項5】
ウエール方向に連続する複数のジャカード編目列によって構成されたジャカード部を備え、
各ジャカード編目列は、互いに異なる編糸によって編成された複数の単位編目列によって構成され、
各単位編目列は、編幅方向に配置された表目を含む編地において、
前記ジャカード部は複数のジャカードユニットを備え、
各ジャカードユニットは、
少なくとも1コースのジャカード編目列と、
前記少なくとも1コースのジャカード編目列のうち、少なくとも1コース目のジャカード編目列の渡り糸を裏側から覆うネット部と、を備え、
前記ネット部は、前記1コース目のジャカード編目列がウエール方向に連続するベース編目列と、前記少なくとも1コースのジャカード編目列における最終コースのジャカード編目列と、に接続されている、
編地。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、編地の編成方法、および編地に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
編地の少なくとも一部に、ジャカード編成によってジャカード部を編成することが行われている。ジャカード編成は、互いに異なる色または異なる素材で構成された複数の編糸によって編地に柄を形成する。例えば、特許文献1は、天竺ジャカード柄を備える筒状編地の編成方法を開示する。
【0003】
ジャカード部は、ウエール方向に連続する複数のジャカード編目列を備える。各ジャカード編目列は、互いに異なる編糸によって編成された複数の単位編目列の集合体である。各単位編目列は柄を形成する少なくとも一つの表目を含む。各単位編目列の表目は、他の単位編目列の表目とは編幅方向の形成位置が異なる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-46842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ジャカード部に形成される柄のデザインによっては、各単位編目列の渡り糸が長くなってしまう場合がある。渡り糸とは、単位編目列を構成する編糸のうち、編幅方向に並ぶ二つの編目をつなぐ部分のことである。ジャカード部では、渡り糸は編地の裏側に配置され、単位編目列の編幅方向に沿って延びる。そのため、渡り糸が長い場合、編地の着用時に渡り糸に指などが引っ掛かる可能性がある。渡り糸に指などが引っ掛かると、編地を着用しにくいし、編糸が切れてしまう恐れもある。
【0006】
本発明の目的の一つは、編地の着用時に指などが引っ掛かりにくいジャカード部を備える編地の編成方法を提供することにある。本発明の別の目的は、編地の着用時に指などが引っ掛かりにくいジャカード部を備える編地を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
<1>本発明の編地の編成方法は、
第一針床と、前記第一針床に向き合う第二針床と、編糸を給糸する複数のフィーダーと、を備える横編機を用いて、ウエール方向に連続する複数のジャカード編目列によって構成されるジャカード部を編成し、
各ジャカード編目列は、互いに異なる編糸によって編成された複数の単位編目列によって構成され、
各単位編目列は、編幅方向に配置された表目を含む編地の編成方法であって、
前記ジャカード部を編成する際、
前記第一針床に係止されるベース編目列の少なくとも一部の編目にタック目を形成することと、前記第二針床に掛け目を形成することとを繰り返すことでネット部を編成する工程Aと、
前記ベース編目列のウエール方向に連続する少なくとも1コースの前記ジャカード編目列を編成する工程Bと、
前記工程Bにおいて最後に編成したジャカード編目列に対して、前記第二針床に係止される前記ネット部の編目を重ね、さらに前記最後に形成したジャカード編目列を新たなベース編目列と規定する工程Cと、を繰り返す。
【0008】
ここで、表目とは、編地を外側から見たときに、奥から手前に向かって旧編目から引き出される編目のことである。また、タック目と掛け目は編目の一種である。
【0009】
<2>上記形態<1>の編地の編成方法において、
前記工程Bにおいて編成する前記ジャカード編目列のコース数は1または2であっても良い。
【0010】
<3>上記形態<1>または<2>の編地の編成方法において、
前記工程Bにおいて前記複数の単位編目列のそれぞれを編成する際、前記第二針床に係止される前記ネット部の一部の編目のウエール方向に連続して裏目を編成し、
前記工程Cにおいて、前記複数の単位編目列に備わる前記裏目のウエール方向に続けて、前記ネット部の編成に使用したフィーダーによって接続用編目列を編成した後、前記最後に形成したジャカード編目列に前記接続用編目列を重ねても良い。
(【0011】以降は省略されています)

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