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公開番号2025140844
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024040445
出願日2024-03-14
発明の名称生分解性不織布、その用途及びその製造方法。
出願人東洋紡エムシー株式会社
代理人
主分類D04H 3/011 20120101AFI20250919BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】生分解性でありながら、柔軟性且つ伸縮性が優れる貼付材用不織布を提供すること。
【解決手段】生分解性熱可塑性樹脂を含む繊維によって構成された不織布であり、伸度が50%以上、20%伸長時の伸長回復率が50%以上であることを特徴とする貼付材用生分解性長繊維不織布。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
生分解性熱可塑性樹脂を含む繊維によって構成されており、伸度が50%以上、20%伸長時の伸長回復率が50%以上であることを特徴とする貼付材用生分解性長繊維不織布。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記生分解性熱可塑性樹脂が、芳香族含有ポリエステルであることを特徴とする、請求項1に記載の貼付材用生分解性長繊維不織布。
【請求項3】
前記生分解性熱可塑性樹脂の結晶融解エンタルピーが9J/g 以上、50J/g 以下の範囲内にあることを特徴とする請求項1又は2に記載の貼付材用生分解性長繊維不織布。
【請求項4】
前記生分解性熱可塑性樹脂のメルトフローレートが0.3g / 10min以上50.0g / 10min以下の範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載の貼付材用生分解性長繊維不織布。
【請求項5】
前記生分解性熱可塑性樹脂は、融点が70 ℃ 以上、200 ℃ 以下の範囲内であることを特徴とする請求項1又は2に記載の貼付材用生分解性長繊維不織布。
【請求項6】
前記生分解性熱可塑性樹脂は、全成分100モル% 中、アジピン酸成分、テレフタル酸成分、及びブタンジオール成分を合計70モル% 以上の量で含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の貼付材用生分解性長繊維不織布。
【請求項7】
前記生分解性熱可塑性樹脂がポリブチレンアジペートテレフタレートを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の貼付材用生分解性長繊維不織布。
【請求項8】
機械的交絡処理が施されていないことを特徴とする請求項1又は2に記載の貼付材用生分解性長繊維不織布。
【請求項9】
生分解性熱可塑性樹脂を含む繊維によって構成されており、伸度が50%以上、20%伸長時の伸長回復率が50%以上である生分解性長繊維不織布を用いた、貼付材。
【請求項10】
溶融させた生分解性熱可塑性樹脂を紡糸口金から吐出して、冷却固化させたのち、エジェクターにて牽引、延伸して長繊維を形成する工程Aと、前記工程Aで得られた前記長繊維を捕集して長繊維ウェブを形成する工程Bと、前記長繊維ウェブを熱圧着する工程Cを備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の貼付材用生分解性長繊維不織布の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生分解性不織布、その用途及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
医療用途に用いられる貼付材は、使用時に肌に装着され、使用後には肌から脱着され、廃棄されることが多い。そのため、比較的安価である不織布が使用される傾向にある。
【0003】
また、貼付材は、例えば肘や膝などの関節に貼り付けた場合、関節を動かすことで生じる皮膚の動きに追従させる必要があるため、高い柔軟性、および伸縮性が求められる。さらに、使用中に端部からメクレが生じないようにするためや、薬効が充分に得られるようにするために、嵩密度の高いことが要求される。
【0004】
貼付材にこのような特性を持たせるために、従来、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略記することがある)繊維等の合成繊維、あるいは綿などの布帛(織地、編地、不織布)を貼付材用の基布とし(以下、単に貼付材基布と称することがある)、該基布に薬剤を担持させた貼付材が用いられている。PETを構成成分とする貼付材用不織布として、特許文献1 には、ポリブチレンテレフタレートとPETとの2成分のポリマーからなり、捲縮を有する長繊維が間欠的な領域で低融点成分により融着固定されており、嵩密度が0.10g/cm

以上である長繊維不織布が開示されている。
【0005】
生分解性不織布はポリ乳酸を始めとする様々な生分解性樹脂からなり、近年ではサステナビリティ推進に関する意識の高まりから各種分野、用途に広く展開されていることからニーズが高い状況にある。特許文献2では、伸縮性を有し、コンポスト処理において生分解性を発現するポリ乳酸と芳香族エステルを構成成分とする短繊維不織布が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平07-042061号公報
特開2004-353161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
生分解性樹脂は一般に硬いものが多く、使用用途としては、柔軟性および伸縮性が用途特性として求められない範囲に限定されていることが多い。また、柔軟性を付与しようと原料選定の際に、柔らかい樹脂を用いて不織布化を行うと、糸強度が低くなりやすく、長繊維の生産工程において糸延伸時の糸切れが起こりやすいことから、生産性に問題が生じやすい。なお、特許文献2では生分解性樹脂であるポリ乳酸を構成成分とした不織布が開示されているが、芳香族エステルとの2成分の複合繊維を用い、かつ捲縮を有する短繊維としたものであった。
【0008】
上述したように、従来、ポリブチレンテレフタレートとPETとの2成分を構成成分とする伸縮性に優れる不織布は知られていたが、生分解性不織布ではなかった(特許文献1)。また、生解性樹脂を用いて得られた伸縮性の良好な不織布は知られていた一方(特許文献2)、柔軟性及び伸縮性が優れ且つ生分解性を有する長繊維不織布は、従来知られていなかった。
【0009】
本発明は、肌への密着性に優れる貼付材用基材に適した不織布に関する。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は、生分解性を有するとともに、柔軟性および伸縮性が優れる、貼付材に用いるのに好適な生分解性長繊維不織布を提供することである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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