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公開番号
2025132064
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024029386
出願日
2024-02-29
発明の名称
エレクトレットメルトブロー不織布およびその製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D04H
3/14 20120101AFI20250903BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】 高い捕集効率と低い圧力損失という相反する特性を両立させ、かつ、それら特性に秀でたエレクトレットメルトブロー不織布を提供すること。
【解決手段】 非導電性重合体繊維で構成されてなるエレクトレットメルトブロー不織布であって、見かけ密度が0.05g/cm
3
以上0.14g/cm
3
以下であり、以下の式1、2を満足する、エレクトレットメルトブロー不織布。
0.025×a
*
rp
+0.475×a
*
bn
≦Δa
*
≦0.56×a
*
rp
+0.24×a
*
bn
・・・(式1)
0.08×b
*
rp
+0.72×b
*
bn
≦Δb
*
≦0.40×b
*
rp
+0.10×b
*
bn
・・・(式2)
ここで、
a
*
rp
、b
*
rp
は分光測色計により赤色の正帯電性トナーを測定したときのa
*
値、b
*
値であり、
a
*
bn
、b
*
bn
は分光測色計により青色の負帯電性トナーを測定したときのa
*
値、b
*
値である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
非導電性重合体繊維で構成されてなるエレクトレットメルトブロー不織布であって、見かけ密度が0.05g/cm
3
以上0.14g/cm
3
以下であり、以下の式1、2を満足する、エレクトレットメルトブロー不織布。
0.025×a
*
rp
+0.475×a
*
bn
≦Δa
*
≦0.56×a
*
rp
+0.24×a
*
bn
・・・(式1)
0.08×b
*
rp
+0.72×b
*
bn
≦Δb
*
≦0.40×b
*
rp
+0.10×b
*
bn
・・・(式2)
ここで、
a
*
rp
は分光測色計により赤色の正帯電性トナーを測定したときのa
*
値であり、
b
*
rp
は分光測色計により赤色の正帯電性トナーを測定したときのb
*
値であり、
a
*
bn
は分光測色計により青色の負帯電性トナーを測定したときのa
*
値であり、
b
*
bn
は分光測色計により青色の負帯電性トナーを測定したときのb
*
値であって、
Δa
*
、Δb
*
はそれぞれ以下の式3、4で表される値である
Δa
*
=a
*
ave
-a
*
s
・・・(式3)
Δb
*
=b
*
ave
-b
*
s
・・・(式4)
そして、式3、4の、
a
*
ave
は前記赤色の正帯電性トナーと前記青色の負帯電性トナーとを前記エレクトレットメルトブロー不織布に付着させた際のa
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
平均単繊維直径が0.5μm以上3.0μm以下である、請求項1に記載のエレクトレットメルトブロー不織布。
【請求項3】
前記非導電性重合体繊維の非導電性重合体がポリプロピレンを主成分とする樹脂である、請求項1または2に記載のエレクトレットメルトブロー不織布。
【請求項4】
幅方向に複数の紡糸孔を備えた口金から非導電性重合体を溶融紡出し、その紡糸糸を下方の捕集装置で捕集してメルトブロー不織布にする際、前記口金から前記捕集装置までの間の紡出糸に、水を噴霧して、前記メルトブロー不織布をエレクトレット化する、請求項1または2に記載のエレクトレットメルトブロー不織布の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレクトレット化されたメルトブロー不織布に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、気体中の花粉や塵等を除去するためにエアフィルターが使用されており、そのエアフィルターの濾材として不織布が多く用いられている。中でも、不織布の製造法の一つであるメルトブロー法は、エアフィルター製品の濾材や電池セパレータ等々の製造に幅広く使用されている。
【0003】
このメルトブロー法によって得られるメルトブロー不織布の捕集性能をさらに向上させる方法として、メルトブロー不織布のエレクトレット化(帯電加工)が行われており、これまでに種々の不織布が提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1では、特定の重合体組成物からなる単繊維で構成されるエレクトレット化不織布であって、前記単繊維の平均単繊維直径、目付量、嵩密度、および平均表面電荷密度が特定の範囲のエレクトレット化不織布が提案されている。そして、この不織布によれば、初期の電荷密度が高いだけでなく、特に高温、高湿度下においても電荷の放出が少ない旨が記載されている。
【0005】
また、特許文献2では、アース電極上に繊維状シートを接触させた状体で、該アース電極と繊維シートを共に移動させながら非接触型印加電極で、高圧印加を行なって連続的にエレクトレット化するエレクトレット繊維状シートの製造法が提案されている。そして、この方法によって得られたエレクトレット繊維状シートは、安定なエレクトレット性を長期間にわたって維持することができる旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-128858号公報
特開昭61-289177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1や2に記載されたエレクトレット化する方法は、高圧印加を行うことで不織布内に、電子の注入、イオンの移動および双極子の配向などを生じさせ、不織布に電荷を付与させるコロナ放電法である。しかしながら、このようなコロナ放電法では、その製法上、帯電するのは主に繊維シートの表面のみであり、内部まで電荷を帯電させることが難しい。
【0008】
そこで、本発明の目的は、高い捕集効率と低い圧力損失という相反する特性を両立させ、かつ、それら特性に秀でたエレクトレットメルトブロー不織布を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記目的を達成するべく鋭意検討を重ねた結果、メルトブロー法において、紡糸中の糸に水を噴霧することで、見かけ密度が非常に低いメルトブロー不織布であっても、得られるエレクトレットメルトブロー不織布の内部まで帯電可能であることを見出し、高い捕集効率と低い圧力損失という相反する特性を両立させることを可能とすることも判明した。
【0010】
本発明は、これら知見に基づいて完成に至ったものであり、本発明によれば、以下の発明が提供される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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