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公開番号
2025136703
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024035483
出願日
2024-03-08
発明の名称
不織布およびその製造方法ならびに積層体、衣料、雑貨
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D04H
3/016 20120101AFI20250911BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】 十分な耐水圧を有していながら、引裂強度にも優れる不織布を提供すること。
【解決手段】 熱可塑性樹脂からなる繊維で構成されてなる不織布であって、前記繊維の数平均繊維径が10nm以上500nm以下であり、前記不織布は、繊維径が100nm以上5000nm以下である繊維の割合が5%以上50%以下であり、繊維径が10nm以上5000nm以下の繊維の割合が99%以上であって、さらに、230℃におけるゼロせん断粘度が50.0Pa・s以上500.0Pa・s以下である、不織布。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
熱可塑性樹脂からなる繊維で構成されてなる不織布であって、
前記繊維の数平均繊維径が10nm以上500nm以下であり、
前記不織布は、
繊維径が100nm以上5000nm以下である繊維の割合が5%以上50%以下であり、
繊維径が10nm以上5000nm以下の繊維の割合が99%以上であって、
さらに、
230℃におけるゼロせん断粘度が50.0Pa・s以上500.0Pa・s以下である、
不織布。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
示差走査熱分析において30.0℃以上125.0℃以下の範囲に少なくとも1つの吸熱ピークを有する、請求項1に記載の不織布。
【請求項3】
繊維径が10nm以上100nm以下である繊維の割合が50%以上95%以下である、請求項1または2に記載の不織布。
【請求項4】
繊維の繊維径分布が1.50以上3.50以下である、請求項1または2に記載の不織布。
【請求項5】
請求項1または2に記載の不織布を含む、積層体。
【請求項6】
請求項5に記載の積層体を含む、衣料。
【請求項7】
請求項5に記載の積層体を含む、雑貨。
【請求項8】
アルカリ性水溶液に可溶な熱可塑性樹脂P
A1
と、
アルカリ性水溶液に不溶な熱可塑性樹脂P
B1
と、
からなる原料樹脂を紡糸口金の吐出孔から、溶融紡出し、その紡出糸を下方の捕集装置で捕集して繊維シートを形成する工程と、
前記繊維シートの前記熱可塑性樹脂P
A1
をアルカリ性水溶液で処理して溶出させる工程と、
を有する、熱可塑性樹脂からなる繊維で構成されてなる不織布を形成する不織布の製造方法であって、
前記繊維の数平均繊維径が10nm以上500nm以下であり、
前記不織布は、
繊維径が100nm以上5000nm以下である繊維の割合が5%以上50%以下であり、
繊維径が10nm以上5000nm以下の繊維の割合が99%以上であって、
さらに、
230℃におけるゼロせん断粘度が50.0Pa・s以上500.0Pa・s以下である、
不織布の製造方法。
【請求項9】
前記原料樹脂が、前記熱可塑性樹脂P
A1
と、前記熱可塑性樹脂P
B1
と、さらに、前記熱可塑性樹脂P
B2
と、からなる、請求項8に記載の不織布の製造方法。
【請求項10】
前記原料樹脂が、全ての熱可塑性樹脂を2軸以上の押出機で混練されてなるものである、請求項8または9に記載の不織布の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、不織布およびその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
不織布の製造方法の1つであるメルトブロー法は、平均繊維径が2~5μm程度の繊維からなる不織布を大量に製造できる方法として広く認知されている。そして、近年では、繊維径が1μmを下回る繊維を含む不織布が得られないか、種々の検討がなされている。例えば、特許文献1では、熱可塑性ポリマーからなり、平均繊維径が50nm~800nm、繊維径変動率が特定の範囲である不織布が提案されている。これによれば、低圧力損失であると同時に高捕集に優れた不織布を提供することができることが記載されている。また、特許文献2では、平均繊維径が5μm以下で、100nm~200nmの繊維径積算頻度が特定の範囲の不織布が提案されている。これによれば、表面積が大きく、微細な空隙部を有する、フィルター用途に好適に使用しうる不織布が提供されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-23391号公報
国際公開第2017/142021号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されるような技術においては、引裂強度が比較的小さいため、加工性についてはまだ改善の余地がある。一方、特許文献2に開示されるような技術においては、繊維径の大きい繊維が一定数含まれるため、耐水圧が非常に低いという課題がある。
【0005】
そこで、本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであって、十分な耐水圧を有していながら、引裂強度にも優れる不織布を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、不織布を構成する繊維の数平均繊維径や、不織布のゼロせん断粘度を特定の範囲内とすることで、引裂強度はある程度は改善されたが、十分なものではなかった。そこで、さらに鋭意検討を重ねた結果、不織布を構成する繊維について、一定の繊維径の繊維の割合を特定の範囲とすることで高い耐水圧を有しながら、引裂強度にも優れる不織布が得られることを見出した。さらに、この不織布が、透湿性、通気性にも優れることが判明した。
【0007】
本発明は、これら知見に基づいて完成に至ったものであり、本発明によれば、以下の発明が提供される。
【0008】
[1] 熱可塑性樹脂からなる繊維で構成されてなる不織布であって、
前記繊維の数平均繊維径が10nm以上500nm以下であり、
前記不織布は、
繊維径が100nm以上5000nm以下である繊維の割合が5%以上50%以下であり、
繊維径が10nm以上5000nm以下の繊維の割合が99%以上であって、
さらに、
230℃におけるゼロせん断粘度が50.0Pa・s以上500.0Pa・s以下である、
不織布。
【0009】
[2] 示差走査熱分析において30.0℃以上125.0℃以下の範囲に少なくとも1つの吸熱ピークを有する、前記[1]に記載の不織布。
【0010】
[3] 繊維径が10nm以上100nm以下である繊維の割合が50%以上95%以下である、前記[1]または[2]に記載の不織布。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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