TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025090112
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205130
出願日2023-12-05
発明の名称しみ防止布帛および繊維製品
出願人帝人フロンティア株式会社
代理人個人
主分類D04B 1/14 20060101AFI20250610BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】吸水性と撥水性とを兼ね備え、汗じみなどのしみを防止する効果を有し、かつべとつき感の少ないしみ防止布帛、および該しみ防止布帛を用いてなる繊維製品を提供する。
【解決手段】非撥水糸Aと撥水糸Bを含むしみ防止布帛であって、布帛の少なくともどちらかの面に非撥水糸Aと撥水糸Bが露出している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
非撥水糸Aと撥水糸Bを含むしみ防止布帛であって、布帛の少なくともどちらかの面に非撥水糸Aと撥水糸Bが露出していることを特徴とするしみ防止布帛。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記非撥水糸Aが前記撥水糸Bより濃色である、請求項1に記載のしみ防止布帛。
【請求項3】
前記非撥水糸Aが、カチオン可染性ポリエステル繊維、ナイロン繊維、および原着繊維からなる群より選択されるいずれかを含む、請求項1に記載のしみ防止布帛。
【請求項4】
布帛の少なくともどちらかの面において、前記撥水糸Bのループ占有率が50~95%の範囲内である、請求項1に記載のしみ防止布帛。
【請求項5】
前記撥水糸Bが、撥水性ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、およびポリ塩化ビニル繊維からなる群より選択されるいずれかを含む、請求項1に記載のしみ防止布帛。
【請求項6】
前記撥水糸Bが30T/m以下のトルクを有する仮撚捲縮加工糸である、請求項1に記載のしみ防止布帛。
【請求項7】
布帛の少なくともどちらか一方の面において、JIS L1096 6.26吸水速度A法 滴下法により測定した吸水速度が30秒以下である、請求項1に記載のしみ防止布帛。
【請求項8】
前記非撥水糸Aの単繊維繊度が1.5dtex以下である、請求項1に記載のしみ防止布帛。
【請求項9】
前記非撥水糸Aが、フィラメント数30本以上のマルチフィラメントである、請求項1に記載のしみ防止布帛。
【請求項10】
前記撥水糸Bの単繊維繊度が前記非撥水糸Aの単繊維繊度よりも大である、請求項1に記載のしみ防止布帛。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸水性と撥水性とを兼ね備え、汗じみなどのしみを防止する効果を有し、かつべとつき感の少ないしみ防止布帛、および該しみ防止布帛を用いてなる繊維製品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
スポーツ用、肌着用、ユニフォーム用、アウター用等に使用される衣料は、一般に肌に接するように着用されるため、夏場の運動時、肌から激しく発汗する汗により、衣料表面が濡れることで汗じみになり、衣料表面の審美性が損なわれると共に、衣料が白色や中淡色の場合は、肌が透けることが問題とされてきた。そして、かかる問題を解決すべく、布帛の片面に撥水剤を付与して汗じみ防止を行う方法(例えば特許文献1)や撥水加工糸を用いて汗じみを抑制する方法(例えば特許文献2)などが提案されている。
【0003】
さらに、特許文献3では、吸水性と撥水性とを兼ね備え、汗じみなどのしみを防止する効果を有する布帛が提案されている。
しかしながら、肌側面のべとつき感を少なくする上でまだ十分とは言えなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-226001号公報
特開2005-105442号公報
特開2015-086489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の背景に鑑みなされたものであり、その目的は、吸水性と撥水性とを兼ね備え、汗じみなどのしみを防止する効果を有し、かつべとつき感の少ないしみ防止布帛、および該しみ防止布帛を用いてなる繊維製品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記の課題を達成するため鋭意検討した結果、非撥水糸と撥水糸とを用い巧みに工夫することにより、吸水性と撥水性とを兼ね備え、汗じみなどのしみを防止する効果を有し、かつべとつき感の少ないしみ防止布帛が得られることを見出し、さらに鋭意検討を重ねることにより本発明を完成するに至った。かくして以下の発明が提供される。
【0007】
1.非撥水糸Aと撥水糸Bを含むしみ防止布帛であって、布帛の少なくともどちらかの面に非撥水糸Aと撥水糸Bが露出していることを特徴とするしみ防止布帛。
2.前記非撥水糸Aが前記撥水糸Bより濃色である、上記1に記載のしみ防止布帛。
3.前記非撥水糸Aが、カチオン可染性ポリエステル繊維、ナイロン繊維、および原着繊維からなる群より選択されるいずれかを含む、上記1または2に記載のしみ防止布帛。
4.布帛の少なくともどちらかの面において、前記撥水糸Bのループ占有率が50~95%の範囲内である、上記1~3のいずれかに記載のしみ防止布帛。
5.前記撥水糸Bが、撥水性ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、およびポリ塩化ビニル繊維からなる群より選択されるいずれかを含む、上記1~4のいずれかに記載のしみ防止布帛。
6.前記撥水糸Bが30T/m以下のトルクを有する仮撚捲縮加工糸である、上記1~5のいずれかに記載のしみ防止布帛。
7.布帛の少なくともどちらか一方の面において、JIS L1096 6.26吸水速度A法 滴下法により測定した吸水速度が30秒以下である、上記1~6のいずれかに記載のしみ防止布帛。
8.前記非撥水糸Aの単繊維繊度が1.5dtex以下である、上記1~7のいずれかに記載のしみ防止布帛。
9.前記非撥水糸Aが、フィラメント数30本以上のマルチフィラメントである、上記1~8のいずれかに記載のしみ防止布帛。
10.前記撥水糸Bの単繊維繊度が前記前記非撥水糸Aの単繊維繊度よりも大である、上記1~9のいずれかに記載のしみ防止布帛。
11.布帛の目付けが300g/m

以下である、上記1~10のいずれかに記載のしみ防止布帛。
12.上記1~11のいずれかに記載のしみ防止布帛を用いてなる、水陸両用ウエア、スポーツウエア、アウトドアウエア、裏地、レインコート、紳士衣服、婦人衣服、作業衣、防護服の群より選ばれるいずれかの繊維製品。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、吸水性と撥水性とを兼ね備え、汗じみなどのしみを防止する効果を有し、かつべとつき感の少ないしみ防止布帛、および該しみ防止布帛を用いてなる繊維製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1で用いた編組織図である。
実施例2で用いた編組織図である。
比較例1で用いた編組織図である。
比較例2で用いた編組織図である。
肌側から外気側に水分が移行する様子を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、本発明の布帛は、布帛の表裏少なくともどちらかの面において非撥水糸Aと撥水糸Bが露出している。非撥水糸Aと撥水糸Bは布帛の両面に露出してもよいし、どちらか一方(好ましくは使用の際に外気側に位置する面)に露出していてもよい。ここで、非撥水糸とは布帛を製編織する前に撥水剤を付与していない糸を言い、撥水糸とは布帛を製編織する前に撥水剤を付与した糸を言う。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東レ株式会社
織編物
1か月前
個人
マフラーの製造方法
1か月前
個人
編み動作部品構造
2か月前
東レ株式会社
不織布および衣料
2か月前
株式会社島精機製作所
横編機
2か月前
株式会社ワコール
充填材
7日前
東レ株式会社
不織布およびエアフィルター濾材
8日前
東レ株式会社
不織布およびワイピング用シート
2か月前
株式会社島精機製作所
筒状編地の編成方法
29日前
株式会社秋江
布製品
1か月前
ティー・ディー・イー株式会社
クリーナー
2か月前
日本エクスラン工業株式会社
アクリレート系繊維不織布
1か月前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置
2か月前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置
2か月前
ユニチカ株式会社
衛材用素材
2か月前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置
2か月前
帝人フロンティア株式会社
しみ防止布帛および繊維製品
1日前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置
1か月前
セイコーエプソン株式会社
シート成形装置
28日前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置
9日前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置
9日前
株式会社エアウィーヴ
フィラメント3次元結合体の製造装置
2か月前
ユニチカトレーディング株式会社
油吸着材用不織布及び油吸着材用積層体
2か月前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置の制御方法
2か月前
東洋紡エムシー株式会社
スパンボンド不織布、及びこれを備えたフィルタ
2か月前
東レ株式会社
編物、詰め物および繊維製品
3か月前
三井化学株式会社
不織布及びその製造方法
1か月前
セイコーエプソン株式会社
二酸化炭素排出量の管理方法
6日前
王子ホールディングス株式会社
通気性不織布積層体およびその製造方法
2か月前
セイコーエプソン株式会社
繊維体堆積装置及びシート製造装置
1か月前
セイコーエプソン株式会社
シート製造装置及びシート製造方法
9日前
セイコーエプソン株式会社
収納装置および繊維構造体製造装置
1か月前
佰龍機械廠股ふん有限公司
カットパイルを備える緯編編み物
1か月前
美津濃株式会社
被服用編地、及びそれを含む被服
8日前
パナテックス株式会社
格子状ラッセルネット及びその製造方法
2日前
花王株式会社
吸収性物品用不織布の製造方法
2か月前
続きを見る