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公開番号2025074020
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2024182359
出願日2024-10-18
発明の名称アクリレート系繊維不織布
出願人日本エクスラン工業株式会社
代理人
主分類D04H 1/4382 20120101AFI20250502BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】吸湿性と伸縮性を兼ね備えるアクリレート系繊維不織布を提供する。
【解決手段】1~10mmol/gのカルボキシル基を有するアクリレート系繊維、および捲縮ポリエステル繊維を混合含有するニードルパンチ不織布であって、伸長回復率が65~100%であり、伸び率が15~80%であり、かつ厚さが1.0~10mmであるアクリレート系繊維不織布。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
1~10mmol/gのカルボキシル基を有するアクリレート系繊維、および捲縮ポリエステル繊維を混合含有するニードルパンチ不織布であって、伸長回復率が65~100%であり、伸び率が15~80%であり、かつ厚さが1.0~10mmであるアクリレート系繊維不織布。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
目付が70~200g/m

であることを特徴とする請求項1に記載のアクリレート系繊維不織布。
【請求項3】
アクリレート系繊維の含有率が、10~50重量%であることを特徴とする請求項1に記載のアクリレート系繊維不織布。
【請求項4】
アクリレート系繊維の繊度が、1~10dtexであることを特徴とする請求項1に記載のアクリレート系繊維不織布。
【請求項5】
捲縮ポリエステル繊維の繊度が、2~8dtexであることを特徴とする請求項1に記載のアクリレート系繊維不織布。
【請求項6】
捲縮ポリエステル繊維が、収縮性の異なる2種のポリエステルを複合したものであることを特徴とする請求項1に記載のアクリレート系繊維不織布。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はアクリレート系繊維不織布に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、衣料や産業用資材などに用いられる繊維材料は、綿や麻、羊毛に代表される天然繊維であったが、近年では耐薬品性や洗濯耐久性、生産性に優れる点から、ポリエステル繊維やアクリル繊維、ナイロンなどといった合成繊維が主流となっている。
【0003】
衣料には、着用者から発せられる汗や水分を取り除き、着用者の快適性を向上させる目的のため、吸湿性を求められるが、上述の合成繊維はほとんど吸湿性を有さないものである。
この点に関して、アクリル繊維を化学変性して得られるアクリレート系繊維は合成繊維でありながら優れた吸放湿性能を有しており、該繊維からなる繊維構造物は効果的に湿気や水分を吸収できることから、湿気や水分を好まない環境下において、好適に採用されている。
【0004】
かかるアクリレート系繊維に関して、例えば、特許文献1では共重合成分として(メタ)アクリル酸エステル化合物が5重量%未満であるアクリロニトリル系重合体からなるアクリル系繊維に、ヒドラジン系化合物による架橋導入処理、加水分解、還元処理を施した高白度吸湿性合成繊維を含む繊維構造体を報告している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4058677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、不織布などの繊維構造物には、吸湿性のほかに伸縮性もしばしば求められるところ、アクリレート系繊維は吸湿性に優れる一方、伸長後の復元性に乏しいため、該繊維からなる不織布は伸縮性が求められる用途には好適に採用できず、利用範囲が制限されていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上述の目的を達成するために鋭意検討を進めた結果、アクリレート系繊維と捲縮ポリエステル繊維を混合含有するニードルパンチ不織布であって、後述する伸長回復率、伸び率及び厚さが特定の範囲内であるアクリレート系繊維不織布が吸湿性と伸縮性を兼ね備えることを見出し、本発明に到達した。
【0008】
即ち、本発明は以下の手段により達成される。
(1)1~10mmol/gのカルボキシル基を有するアクリレート系繊維、および捲縮ポリエステル繊維を混合含有するニードルパンチ不織布であって、伸長回復率が65~100%であり、伸び率が15~80%であり、かつ厚さが1.0~10mmであるアクリレート系繊維不織布。
(2)目付が70~200g/m

であることを特徴とする(1)に記載のアクリレート系繊維不織布。
(3)アクリレート系繊維の含有率が、10~50重量%であることを特徴とする(1)に記載のアクリレート系繊維不織布。
(4)アクリレート系繊維の繊度が、1~10dtexであることを特徴とする(1)に記載のアクリレート系繊維不織布。
(5)捲縮ポリエステル繊維の繊度が、2~8dtexであることを特徴とする(1)に記載のアクリレート系繊維不織布。
(6)捲縮ポリエステル繊維が、収縮性の異なる2種のポリエステルを複合したものであることを特徴とする(1)に記載のアクリレート系繊維不織布。
【発明の効果】
【0009】
本発明のアクリレート系繊維不織布は、吸湿性と伸縮性を兼ね備えたものであり、従来の課題であった伸縮性が求められる用途にも好適に採用できる。また、前記不織布は繊維構造物に含有させることで、該繊維構造物に伸縮性の低下を抑えつつ吸湿性を付与することができるため、例えば衣料用の材料として用いた場合、着用者から発せられる汗や水分を吸収しつつ、伸縮することで体の動きに追従できる。中でも、体をよく動かし、発汗も多くなりがちなスポーツや力作業の際に着用するスポーツ衣料や作業服に対しては、特に好適に採用できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明に採用される各繊維について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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