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公開番号
2025056418
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023165879
出願日
2023-09-27
発明の名称
通気性不織布積層体およびその製造方法
出願人
王子ホールディングス株式会社
代理人
個人
主分類
D04H
5/00 20120101AFI20250401BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】ヒートシール面全体に十分な熱接着性とヒートシール部分を剥離した際にケバ立ちが起こり難く、かつ高い引裂強度を有する通気性不織布を提供する。
【解決手段】スパンボンド不織布およびメルトブロー不織布から選ばれる層が1層以上積層された熱可塑性樹脂繊維不織布層Aと、1層または2層以上の熱可塑性樹脂繊維不織布層Bとを有する通気性不織布であって、前記熱可塑性樹脂繊維不織布層Bが、低融点ポリエステル樹脂、ポリエステル繊維およびポリエチレン樹脂を含有し、前記通気性不織布のJIS P 8116:2000に準じて測定される引裂強度が1000mN以上である通気性不織布。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエステル樹脂繊維を主成分とするスパンボンド不織布およびポリエステル樹脂繊維を主成分とするメルトブロー不織布から選ばれる層が1層以上積層された熱可塑性樹脂繊維不織布層Aと、1層または2層以上の熱可塑性樹脂繊維不織布層Bとを有する通気性不織布であって、前記熱可塑性樹脂繊維不織布層Bが、低融点ポリエステル樹脂、ポリエステル繊維およびポリエチレン樹脂を含有し、前記通気性不織布のJIS P 8116:2000に準じて測定される引裂強度が1000mN以上である通気性不織布。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記低融点ポリエステル樹脂の融点が90~150°Cであり、前記ポリエチレン樹脂の融点が90~140°Cである請求項1に記載の通気性不織布。
【請求項3】
前記熱可塑性樹脂繊維不織布層Bにおける前記低融点ポリエステル樹脂の含有比率が11~41質量%であり、前記ポリエステル繊維の含有比率が9~34質量%であり、前記ポリエチレン樹脂の含有比率が25~80質量%である請求項1または2に記載の通気性不織布。
【請求項4】
前記熱可塑性樹脂繊維不織布層Aがスパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布が少なくともこの順に積層された部分を有する請求項1~3のいずれか一項に記載の通気性不織布。
【請求項5】
前記通気性不織布のヒートシールに使用する面同士を重ねてヒートシールした場合のJIS K 6854-3:1999に準じて剥離速度300mm/分で180°剥離する際の接着強度が、0.5N/15mm以上である請求項1~4のいずれか一項に記載の通気性不織布。
【請求項6】
前記通気性不織布の坪量が30g/m
2
以上150g/m
2
以下である請求項1~5のいずれか一項に記載の通気性不織布。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の通気性不織布の製造方法であって、下記工程1~工程3をこの順で有する、通気性不織布積層体の製造方法。
工程1:熱可塑性樹脂繊維不織布層Aとして熱可塑性樹脂繊維不織布aおよび熱可塑性樹脂繊維不織布層Bとして熱可塑性樹脂繊維不織布bを準備する工程。
工程2:3層以上の構成の熱可塑性樹脂繊維不織布aと、1層または2層以上の熱可塑性樹脂繊維不織布bとを積層する工程。
工程3:工程2で積層した熱可塑性樹脂繊維不織布aと、熱可塑性樹脂繊維不織布bとを熱融着して通気性不織布積層体を得る工程。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はヒートシール面全体に十分な熱接着性とヒートシール部分を剥離した際にケバ立ちが起こり難く、かつ高い引裂強度を有する通気性不織布積層体とその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
使い捨てカイロ、医療用温熱体等の発熱体、乾燥剤、脱酸素剤、鮮度保持剤等の各種安定化剤、防虫剤、芳香剤等の包装材料として通気性不織布の用途は多岐にわたる。
また、衣料、雑貨、玩具等のラッピング材料としても使用されている。さらに、水などの液体、気体のろ材にも通気性不織布は適用されている。
通気性不織布はその用途に応じた通気性(バリア性)が求められ、使用する材料の特性や厚さの調整、多孔質フィルムとの貼り合わせ等で調整されている。
例えば、1軸延伸した多孔質フィルムの片面に補強材が積層された通気性および透湿性の積層体が特許文献1に開示されている。また、特許文献2には融点に差のあるA層およびB層の2層の多孔質フィルムからなる袋体が開示されており、特許文献3には不織布と多孔質フィルムが接着剤で部分的に接合されており、特定のメディアン径、細孔体積、10%伸長時の応力を有する多孔質フィルムを用いることで、通気性、透湿性を容易にコントロールできる積層体が開示されている。
衣料、雑貨、玩具等のラッピング材料として使用される場合は、シール部の易開封性が求められる場合があり、また開封部に毛羽立ちが発生すると不織布材料が脱落し、内容物の表面に付着する恐れがあるため、これを抑える必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公平6-22959号公報
特開2011-104993号公報
特開2014-83806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ヒートシール面全体に十分な熱接着性とヒートシール部分を剥離した際にケバ立ちが起こり難く、かつ高い引裂強度を有する通気性不織布を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の態様を有する。
<1>ポリエステル樹脂繊維を主成分とするスパンボンド不織布およびポリエステル樹脂繊維を主成分とするメルトブロー不織布から選ばれる層が1層以上積層された熱可塑性樹脂繊維不織布層Aと、1層または2層以上の熱可塑性樹脂繊維不織布層Bとを有する通気性不織布であって、前記熱可塑性樹脂繊維不織布層Bが、低融点ポリエステル樹脂、ポリエステル繊維およびポリエチレン樹脂を含有し、前記通気性不織布積層体のJIS P 8116:2000に準じて測定される引裂強度が1000mN以上である通気性不織布積層体。
【0006】
<2>前記低融点ポリエステル樹脂の融点が90~150°Cであり、前記ポリエチレン樹脂の融点が90~140°Cである<1>に記載の通気性不織布積層体。
【0007】
<3>前記熱可塑性樹脂繊維不織布層Bにおける前記低融点ポリエステル樹脂の含有比率が11~41質量%であり、前記ポリエステル繊維の含有比率が9~34質量%であり、前記ポリエチレン樹脂の含有比率が25~80質量%である<1>または<2>に記載の通気性不織布積層体。
【0008】
<4>前記熱可塑性樹脂繊維不織布層Aがスパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布が少なくともこの順に積層された部分を有する<1>~<3>のいずれかに記載の通気性不織布積層体。
【0009】
<5>前記通気性不織布のヒートシールに使用する面同士を重ねてヒートシールした場合のJIS K 6854-3:1999に準じて剥離速度300mm/分で180°剥離する際の接着強度が、0.5N/15mm以上である<1>~<4>のいずれかに記載の通気性不織布積層体。
【0010】
<6>前記通気性不織布の坪量が30g/m
2
以上150g/m
2
以下である<1>~<5>のいずれかに記載の通気性不織布積層体。
(【0011】以降は省略されています)
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