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公開番号
2025060074
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023170577
出願日
2023-09-29
発明の名称
スパンボンド不織布、及びこれを備えたフィルタ
出願人
東洋紡エムシー株式会社
代理人
主分類
D04H
3/16 20060101AFI20250403BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】圧力損失が低く、濾過特性、加工性に優れたスパンボンド不織布を提供する。
【解決手段】 本発明のスパンボンド不織布は、ポリオレフィン系樹脂からなる繊維を含み、前記ポリオレフィン系樹脂のメルトフローレート(MFR)が80g/10min以下であり、当該スパンボンド不織布の目付が10~50g/m
2
であり、前記繊維の平均繊維直径が8.0~30μmである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリオレフィン系樹脂からなる繊維を含むスパンボンド不織布であって、
前記ポリオレフィン系樹脂のメルトフローレート(MFR)が80g/10min以下であり、
当該スパンボンド不織布の目付が10~50g/m
2
であり、
前記繊維の平均繊維直径が8.0~30μmである、ことを特徴とするスパンボンド不織布。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
熱安定性係数が0.80以上、
加熱前後の寸法変化率が5%以下、
加熱後の引張強度が0.8N/50mm/(g/m
2
)以上、
加熱後の引張伸度が20%以上であることを特徴とする請求項1に記載のスパンボンド不織布。
【請求項3】
ヒンダードアミン系添加剤を0.15~2質量%、かつ、ステアリン酸マグネシウムを0.03~0.15質量%、含有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のスパンボンド不織布。
【請求項4】
エレクトレット化されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスパンボンド不織布。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のスパンボンド不織布を備えたフィルタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スパンボンド不織布、及びこれを備えたフィルタに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、気体中の花粉やダスト等を捕集・除去するためにフィルタが使用されており、そのフィルタの濾材として不織布シート等の繊維から構成される繊維シートが多く用いられている。フィルタには、ミクロなダストを多く捕集できること、つまり、高効率なダスト捕集性能、及び、フィルタ内部を気体が通過する際の抵抗が少ないこと、つまり、低い圧力損失性、が要求される。近年は、省エネの観点から、特に圧力損失の低いフィルタが要求される。
【0003】
フィルタの捕集機構は、主としてブラウン拡散、遮り、慣性衝突などの物理的作用によるものであり、より高効率な捕集性能を有する濾材を得るには、濾材として用いられる繊維シートの繊維径を細くし、繊維シートの繊維密度を増加させることが適している。ただ、繊維シートの繊維密度を増加させると繊維シート内の繊維間の空隙率が小さくなり、結果として圧力損失が高くなる。一方で、圧力損失の低い濾材を得るためには、構成する繊維シートの繊維径を太くすればよいが、繊維シート内の繊維間の空隙率が大きくなるため、捕集性能が低下してしまう。
【0004】
このように、高効率な捕集性能と低い圧力損失を両立させることは困難である。そのため、一般的に高効率な捕集性能を重視する用途には細い繊維径の繊維からなる繊維シートを、低い圧力損失を重視する用途には太い繊維径の繊維からなる繊維シートを適用するというように、用途によって構成する繊維の繊維径が使い分けられている。
【0005】
一方で、繊維径によらずに捕集性能を向上させる技術として、繊維シートを帯電させ、物理的作用に加えて静電気的作用を利用することが知られている。例えば、アース電極上に繊維シートを接触させた状態で、前記アース電極と繊維シートを共に移動させながら非接触型印加電極で、高圧印加を行なって連続的にエレクトレット化するといったエレクトレット繊維シートの製造法が提案されている(特許文献1)。
【0006】
特許文献1の実施例に記載の繊維シートは、高圧印加によりエレクトレット化されたメルトブロー不織布であり、一般的に、メルトブロー不織布のような繊維径が細い不織布は、繊維径の太い不織布に比べて単位体積当たりに含まれる繊維表面積が大きく、より大きな帯電効果が得られるため、捕集性能を向上させることができ、高効率な捕集性能を重視した用途に使用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開昭61-289177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1のメルトブロー不織布では、圧力損失と捕集性能のバランスが向上しているものの、圧力損失が高いという問題がある。また、仮に繊維径を太くして圧力損失を低くしても、他シートとの積層加工やプリーツ加工等の製品化までの加工段階において加わる熱により、捕集性能や寸法の変化が生じ、また、引張強度、引張伸度の特性が不十分になる。その結果、加工が困難になるという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、圧力損失が低く、圧力損失と捕集性能のバランスに優れており、加熱前後において、捕集性能、寸法の変化が少なく、また、加熱後においても引張強度、引張伸度の特性に優れたスパンボンド不織布、および、当該スパンボンド不織布を用いたフィルタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は前記の課題を解決するために、発明者らは鋭意検討した結果、遂に本発明を完成するに到った。すなわち、本発明は以下である。
(【0011】以降は省略されています)
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