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公開番号2025067239
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177046
出願日2023-10-12
発明の名称編地及びそれを用いた染色編地の製造方法
出願人倉敷紡績株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類D04B 1/14 20060101AFI20250417BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約【課題】染色均一性が低下しにくい編地及びそれを用いた染色編地の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、一態様において、改質セルロース系繊維とレギュラーセルロース系繊維とを含む混紡紡績糸(A)と、レギュラーセルロース系繊維を含む紡績糸(B)と、ポリウレタン弾性糸とを含み、前記改質セルロース系繊維は、レギュラーセルロース系繊維に、エチレン性不飽和二重結合と、カルボキシル基(-COOH)又はその塩が導入されており、前記ポリウレタン弾性糸は180℃未満の温度でセット可能である編地に関する。前記編地に含まれる前記改質セルロース系繊維の質量割合は、前記改質セルロース系繊維と前記レギュラーセルロース系繊維と前記ポリウレタン弾性糸の質量割合の合計100質量%基準で、好ましくは、3~30質量%である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
改質セルロース系繊維とレギュラーセルロース系繊維とを含む混紡紡績糸(A)と、レギュラーセルロース系繊維を含む紡績糸(B)と、ポリウレタン弾性糸とを含み、
前記改質セルロース系繊維は、レギュラーセルロース系繊維に、エチレン性不飽和二重結合と、カルボキシル基(-COOH)又はその塩が導入されており、
前記ポリウレタン弾性糸は180℃未満の温度で

セット可能である編地。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ポリウレタン弾性糸は、130℃以上180℃未満の温度で熱セット可能である、請求項1に記載の編地。
【請求項3】
前記編地に含まれる前記改質セルロース系繊維の質量割合は、前記改質セルロース系繊維と前記レギュラーセルロース系繊維と前記ポリウレタン弾性糸の質量割合の合計100質量%基準で、3~30質量%である、請求項1又は2に記載の編地。
【請求項4】
前記ポリウレタン弾性糸は、モノフィラメント糸またはマルチフィラメント糸である請求項1又は2に記載の編地。
【請求項5】
前記ポリウレタン弾性糸は、ベアヤーン(裸)糸である請求項1又は2に記載の編地。
【請求項6】
前記編地において前記ポリウレタン弾性糸は、混紡紡績糸(A)及び/又は紡績糸(B)に添え糸として編み込まれている請求項1又は2に記載の編地。
【請求項7】
改質セルロース系繊維とレギュラーセルロース系繊維とを含む混紡紡績糸(A)と、レギュラーセルロース系繊維を含む紡績糸(B)と、ポリウレタン弾性糸とを含む編地を作製する、編み工程と、
前記編地を、その幅を固定しながら熱セットする、プリセット工程と、
前記プリセット工程を経た前記編地を染色する工程と、を含み、
前記改質セルロース系繊維は、レギュラーセルロース系繊維に、エチレン性不飽和二重結合と、カルボキシル基(-COOH)又はその塩が導入されており、
前記プリセット工程において、編地を、その幅を固定しながら180℃未満の温度で熱セットする、染色編地の製造方法。
【請求項8】
前記プリセット工程と染色工程との間に精練処理および漂白処理する、請求項7に記載の染色編地の製造方法。
【請求項9】
前記編地に含まれる前記改質セルロース系繊維の質量割合は、前記改質セルロース系繊維と前記レギュラーセルロース系繊維と前記ポリウレタン弾性糸の質量割合の合計100質量%基準で、3~30質量%である、請求項7または8に記載の染色編地の製造方法。
【請求項10】
前記ポリウレタン弾性糸は、モノフィラメント糸またはマルチフィラメント糸である請求項7又は8記載の染色編地の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレタン弾性糸を含む編地及びそれを用いた染色編地の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
コットン、レーヨンなどのセルロース繊維は吸水性が高く、着心地の良い繊維としてインナー衣料など様々な衣料の材料として使用されている。近年はセルロース繊維に吸湿発熱加工することも行われている。吸湿発熱は、乾燥した繊維が湿気(水分)を吸収する際に発熱する性質であり、例えば昼間天日に当てた布団を室内に取り込んで、数時間経過し室温と同じ温度になっていても、人体の皮膚を当てると暖かく感ずる現象として知られている。
【0003】
本出願人は、セルロース系繊維に吸湿発熱特性を付与する方法として、セルロース系繊維に、エチレン性不飽和二重結合と、カルボキシル基(-COOH)またはその塩を導入した改質セルロース系繊維を提案している(特許文献1~2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-025135号公報
特開2021-127545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、改質セルロース繊維とポリウレタン弾性糸を含む編地は、プリセット工程における熱セットにより、染色均一性が低下しやすいという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するため、染色均一性が低下しにくい編地、およびそれを用いた染色編地の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、一態様において、改質セルロース系繊維とレギュラーセルロース系繊維とを含む混紡紡績糸(A)と、レギュラーセルロース系繊維を含む紡績糸(B)と、ポリウレタン弾性糸とを含み、
前記改質セルロース系繊維は、レギュラーセルロース系繊維に、エチレン性不飽和二重結合と、カルボキシル基(-COOH)又はその塩が導入されており、
前記ポリウレタン弾性糸は180℃未満の温度で熱セット可能である編地に関する。
【0008】
本発明は、別の一態様において、
改質セルロース系繊維とレギュラーセルロース系繊維とを含む混紡紡績糸(A)と、レギュラーセルロース系繊維を含む紡績糸(B)と、ポリウレタン弾性糸とを含む編地を作製する、編み工程と、
前記編地を、その幅を固定しながら熱セットする、プリセット工程と、
前記プリセット工程を経た前記編地を染色する工程と、を含み、
前記改質セルロース系繊維は、レギュラーセルロース系繊維に、エチレン性不飽和二重結合と、カルボキシル基(-COOH)又はその塩が導入されており、
前記プリセット工程において、編地を、その幅を固定しながら180℃未満の温度で熱セットする、染色編地の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、弾性糸として180℃未満の温度でセット可能なポリウレタン弾性糸を用いることにより、プリセット工程において、低温でセットすることができ、染色均一性が低下しにくい編地を提供できる。また、上記本発明の編地を用いた、染色均一性が低下しにくい染色編地の製造方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一態様の染色編地の製造方法の工程の流れを示すフロー図である。
図2は、本発明の一態様の染色編地の製造方法で作製された染色編地を用いたインナー衣料の正面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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