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公開番号
2025099952
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-03
出願番号
2023216975
出願日
2023-12-22
発明の名称
パイル糸及びタオル生地
出願人
倉敷紡績株式会社
代理人
弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類
D02G
3/36 20060101AFI20250626BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約
【課題】高い吸水性を有するパイル糸及びタオル生地を提供する。
【解決手段】タオル生地に使用されるパイル糸1であって、芯鞘状複合紡績糸であり、芯部繊維2は捲縮性を有するポリエステル短繊維2aで構成され、鞘部繊維3はコットン繊維3a及び水溶性繊維3bが混紡された繊維で構成されている。本発明のタオル生地は、前記パイル糸1を含むタオル生地であって、水溶性繊維除去後のタオル生地のJIS L 1907(2010年)に規定の改良ラローズ法(表面吸水法)における吸水指数が1500以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
タオル生地に使用されるパイル糸であって、
前記パイル糸は芯鞘状複合紡績糸であり、
芯部繊維は捲縮性を有するポリエステル短繊維であり、
鞘部繊維はコットン繊維及び水溶性繊維が混紡された繊維であることを特徴とするパイル糸。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
前記芯部繊維と鞘部繊維の割合は、パイル糸100質量%当たり、芯部繊維が15~35質量%、鞘部繊維が65~85質量%である請求項1に記載のパイル糸。
【請求項3】
前記鞘部繊維100質量%当たり、コットン繊維が65~90質量%、水溶性繊維が10~35質量%である請求項1に記載のパイル糸。
【請求項4】
前記パイル糸は、英式番手で10~50番の紡績糸である請求項1に記載のパイル糸。
【請求項5】
前記パイル糸は、下記式で示される撚り係数Kが1.0~4.0の紡績糸である請求項11に記載のパイル糸。
K=t/√S
但し、t:1インチ(2.54cm)当たりの撚り数、S:英式番手。
【請求項6】
前記芯部繊維及び鞘部繊維は、いずれも平均繊維長が30~45mmである請求項1に記載のパイル糸。
【請求項7】
前記パイル糸はループパイルタオル用紡績糸である請求項1に記載のパイル糸。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のパイル糸を含むタオル生地であって、
水溶性繊維除去後のタオル生地のJIS L 1907(2010年)に規定の改良ラローズ法(表面吸水法)における吸水指数が1500以上であることを特徴とするタオル生地。
【請求項9】
前記タオル生地の乾燥時間60分後の拡散性残留水分率が20%以下である請求項8に記載のタオル生地。
【請求項10】
前記タオル生地の単位面積当たりの質量(目付)が130~900g/m
2
である請求項8に記載のタオル生地。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パイル糸及びタオル生地に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
タオル生地は、入浴、洗髪,洗顔、水泳、手洗いなどの後の水分を払い取るため、あるいはバスローブ、ガウン、肌着、寝衣類などに使用されている。このため、吸水性が高い特性が求められている。特許文献1には、繊維長の長いコットンを使用して細番手の無撚糸とすることが提案されている。特許文献2には、パイルにスナールを形成させたタオル生地が提案されている。特許文献3には、タオル生地の経糸、緯糸密度を高め、パイル糸に繊維長の長い無撚糸を用い、パイル長を長くすることで、吸水性を高めることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
WO2015/049887号
特開2014-163004号公報
特開2022-103024号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前記従来技術は、依然として吸水性及び速乾性に問題があり、さらなる改良が求められていた。
【0005】
本発明は、前記従来の問題を解決するため、さらに高い吸水性及び速乾性を有するパイル糸及びタオル生地を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のパイル糸は、タオル生地に使用されるパイル糸であって、前記パイル糸は芯鞘状複合紡績糸であり、芯部繊維は捲縮性を有するポリエステル短繊維であり、鞘部繊維はコットン繊維及び水溶性繊維が混紡された繊維であることを特徴とする。
【0007】
本発明のタオル生地は、前記パイル糸を含むタオル生地であって、水溶性繊維除去後のタオル生地のJIS L 1907(2010年)に規定の改良ラローズ法(表面吸水法)における吸水指数が1500以上であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のパイル糸は、芯鞘状複合紡績糸であり、芯部繊維は捲縮性を有するポリエステル短繊維であり、鞘部繊維はコットン繊維及び水溶性繊維が混紡された繊維であることにより、高い吸水性及び速乾性を有するパイル糸及びタオル生地を提供できる。すなわち、芯部繊維の捲縮性を有するポリエステル短繊維の膨らみによる空間と、鞘部繊維の水溶性繊維を除去することによって形成される空間により、鞘部繊維のコットン繊維がフリー状態となり、高い吸水性が発揮される。加えて、芯部繊維の捲縮性を有するポリエステル短繊維により、速乾性を付与できる。吸水性と速乾性の高いタオル生地は、使用者にとって使いやすく便利である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1Aは本発明の一実施形態のパイル糸の模式的側面図、図1Bは図1AのI-I線の模式的断面図である。
図2は同、ループパイルタオル織物の模式的説明図である。
図3は同、ループパイルタオルの織物組織図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のパイル糸は芯鞘状複合紡績糸であり、芯部繊維は捲縮性を有するポリエステル短繊維、鞘部繊維はコットン繊維及び水溶性繊維が混紡された繊維である。芯鞘状複合紡績糸は、スライバー(繊維束)を芯鞘状に配置して精紡糸としてもよいし、精紡交撚糸としてもよい。どちらかというとスライバーを芯鞘状に配置して精紡糸とするのが作成しやすい。この場合、捲縮性を有するポリエステル短繊維スライバーを芯に配置し、コットン繊維と水溶性繊維の混紡繊維を芯の周囲に鞘として配置して芯鞘状スライバーを作成し、このスライバーを精紡して精紡糸とする。
(【0011】以降は省略されています)
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