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公開番号
2025105122
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223437
出願日
2023-12-28
発明の名称
ジオポリマー硬化体の製造方法
出願人
倉敷紡績株式会社
,
東邦化学工業株式会社
代理人
弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
主分類
C04B
28/26 20060101AFI20250703BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】ジオポリマー硬化体において、硬化体表面にはじき状の泡の跡がなく表面の仕上がりが優れると共に、塗装等の後加工に悪影響を及ぼすことのない、ジオポリマー硬化体の製造方法を提供すること。
【解決手段】成形型とジオポリマー組成物との間に水性シリコーン分散液を介在させてジオポリマー硬化体を製造する方法であって、前記水性シリコーン分散液が、HLBが2以上6以下のソルビタン脂肪酸エステルとHLBが15以上19以下の非イオン界面活性剤を含む水系媒体にシリコーンオイルコンパウンド及びポリエーテル変性シリコーンを含む分散質が分散してなる分散液である、ジオポリマー硬化体の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
成形型とジオポリマー組成物との間に水性シリコーン分散液を介在させてジオポリマー硬化体を製造する方法であって、
前記水性シリコーン分散液が、HLBが2以上6以下のソルビタン脂肪酸エステルとHLBが15以上19以下の非イオン界面活性剤を含む水系媒体にシリコーンオイルコンパウンド及びポリエーテル変性シリコーンを含む分散質が分散してなる分散液である、
ジオポリマー硬化体の製造方法。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
成形型のジオポリマー組成物と接する少なくとも一部の表面に水性シリコーン分散液を適用する工程と、
前記成形型内にジオポリマー組成物を適用する工程とを含む、
請求項1に記載のジオポリマー硬化体の製造方法。
【請求項3】
前記ジオポリマー組成物を適用する工程の後、
さらに成形型内に硬化性材料を適用する工程を含む、
請求項2に記載のジオポリマー硬化体の製造方法。
【請求項4】
HLBが2以上6以下のソルビタン脂肪酸エステルが、ソルビタンモノステアレートである、請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載のジオポリマー硬化体の製造方法。
【請求項5】
HLBが15以上19以下の非イオン界面活性剤が、
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシアルキレンアラルキルアリールエーテル及びポリオキシアルキレン多価アルコール脂肪酸エステルから選ばれる1種以上である、
請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載のジオポリマー硬化体の製造方法。
【請求項6】
シリコーンオイルコンパウンドが、シリコーンオイル(a)及び微粉末シリカ(b)からなり、前記シリコーンオイル(a)がジメチルポリシロキサンである、
請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載のジオポリマー硬化体の製造方法。
【請求項7】
HLBが2以上6以下のソルビタン脂肪酸エステルとHLBが15以上19以下の非イオン界面活性剤を含む水系媒体にシリコーンオイルコンパウンド及びポリエーテル変性シリコーンを含む分散質が分散してなる水性シリコーン分散液を含む、
ジオポリマー硬化体製造用成形型湿潤剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は建築材料等に用いられるジオポリマー硬化体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
アルカリ金属珪酸塩水溶液及び硬化剤を主成分とするジオポリマー組成物は、成形型に該組成物を充填し、硬化後に脱型して硬化体を得ることができる。ここで使用する成形型としては、離型剤不要である合成樹脂又はゴム素材からなる成形型や、離型剤やワックスを塗布して離型性を付与した金属型などの成形型が挙げられる。ただし、ジオポリマー組成物に含まれるアルカリ金属珪酸塩水溶液と前記離型剤とが混ざり合うことで離型性が十分に得られないことがあること、また離型剤不要の合成樹脂やゴム素材からなる成形型であっても、アルカリ金属珪酸塩水溶液の存在によって成形型表面とジオポリマー組成物との間のなじみが悪く、両者の間にはじき状の泡が発生し易くなって、得られる硬化体の外観が悪くなることがあるといった問題点があった。
【0003】
このため、例えば、特許文献1には、型面が合成樹脂またはゴム素材で形成されている成形型の表面(型面)にシリコンエマルジョン系界面活性剤を塗布することにより、硬化性材料と成形型とのなじみを向上させ、外観の良好な硬化体の実現を図った方法が開示されている。
また、特許文献2には、シリコーンエマルジョン以外の界面活性剤の水溶液を予め成形型の表面に塗布することにより、表面の仕上がりが優れると共に後加工に悪影響を及ぼすことのない硬化体の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-10634号公報
特許3492031号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、界面活性剤であるシリコンエマルジョンを型面に大量に塗布する必要があり、該エマルジョン中のシリコーンオイルが硬化体表面に残存することになる。この残存するシリコーンオイルは、塗装等の後加工を硬化体表面に施す場合、塗膜の密着性が悪くなるという問題点があった。
また、特許文献2に記載の方法では、界面活性剤が塗布後に短時間で乾燥してしまいその効果を十分に発揮できず、また乾燥を防ぐため塗布量を多くすると、製品表面の硬化に悪影響を及ぼすという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされ、その目的は、ジオポリマー硬化体において、硬化体表面にはじき状の泡の跡がなく表面の仕上がりが優れると共に、塗装等の後加工に悪影響を及ぼすことのない、ジオポリマー硬化体の製造方法を提供することにある。
【0007】
すなわち本発明は下記[1]~[7]を対象とする。
[1]
成形型とジオポリマー組成物との間に水性シリコーン分散液を介在させてジオポリマー硬化体を製造する方法であって、前記シリコーン分散液が、HLBが2以上6以下のソルビタン脂肪酸エステルとHLBが15以上19以下の非イオン界面活性剤を含む水系媒体にシリコーンオイルコンパウンド及びポリエーテル変性シリコーンを含む分散質が分散し
てなる分散液である、ジオポリマー硬化体の製造方法。
[2]
成形型のジオポリマー組成物と接する少なくとも一部の表面に水性シリコーン分散液を適用する工程と、前記成形型内にジオポリマー組成物を適用する工程とを含む、[1]に記載のジオポリマー硬化体の製造方法。
[3]
前記ジオポリマー組成物を適用する工程の後、さらに成形型内に硬化性材料を適用する工程を含む、[2]に記載のジオポリマー硬化体の製造方法。
[4]
HLBが2以上6以下のソルビタン脂肪酸エステルが、ソルビタンモノステアレートである、[1]乃至[3]のうちいずれか一項に記載のジオポリマー硬化体の製造方法。
[5]
HLBが15以上19以下の非イオン界面活性剤が、
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシアルキレンアラルキルアリールエーテル及びポリオキシアルキレン多価アルコール脂肪酸エステルから選ばれる1種以上である、
[1]乃至[3]のうちいずれか一項に記載のジオポリマー硬化体の製造方法。
[6]
シリコーンオイルコンパウンドが、シリコーンオイル(a)及び微粉末シリカ(b)からなり、前記シリコーンオイル(a)がジメチルポリシロキサンである、[1]乃至[3]のうちいずれか一項に記載のジオポリマー硬化体の製造方法。
[7]
HLBが2以上6以下のソルビタン脂肪酸エステルとHLBが15以上19以下の非イオン界面活性剤を含む水系媒体にシリコーンオイルコンパウンド及びポリエーテル変性シリコーンを含む分散質が分散してなる水性シリコーン分散液を含む、ジオポリマー硬化体製造用成形型湿潤剤 。
【発明の効果】
【0008】
本発明の製造方法によれば、表面にはじき状の泡の痕跡がなく表面の仕上がりが優れるとともに、表面層端部のはじき等が抑制され、塗装等の後加工時において塗膜の密着性の悪化等を防ぐことができる、ジオポリマー硬化体の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1はジオポリマー硬化体の一態様である繊維強化無機成形体の斜視図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、成形型とジオポリマー組成物との間に水性シリコーン分散液を介在させてジオポリマー硬化体を製造する方法に関し、前記シリコーン分散液が、HLBが2以上6以下のソルビタン脂肪酸エステルとHLBが15以上19以下の非イオン界面活性剤を含む水系媒体にシリコーンオイルコンパウンド及びポリエーテル変性シリコーンを含む分散質が分散してなる分散液である、製造方法に関する。
(【0011】以降は省略されています)
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