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公開番号
2025093312
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2024215183
出願日
2024-12-10
発明の名称
コンクリート組成物及びその製造方法
出願人
株式会社鴻池組
代理人
個人
,
個人
主分類
C04B
28/08 20060101AFI20250616BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約
【課題】必要な圧縮強度を得ることができるとともに、スランプロスや練り混ぜに要する時間の増加の問題を解消した、CO
2
排出量が少なく、環境負荷が小さい、高炉スラグ微粉末及び軽質炭酸カルシウムを混合したコンクリート組成物及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】粉体としてポルトランドセメント、高炉スラグ微粉末及び軽質炭酸カルシウムを含有するコンクリート組成物であって、ポルトランドセメント及び高炉スラグ微粉末に対する高炉スラグ微粉末の割合が、20~95質量%の範囲内であり、粉体全体に対する軽質炭酸カルシウムの割合が、25~75質量%の範囲内であり、CO
2
排出量が200kg-CO
2
/m
3
以下であって、かつ、圧縮強度が10N/mm
2
以上である。
【選択図】図3-4
特許請求の範囲
【請求項1】
粉体としてポルトランドセメント、高炉スラグ微粉末及び軽質炭酸カルシウムを含有するコンクリート組成物であって、前記ポルトランドセメント及び高炉スラグ微粉末に対する高炉スラグ微粉末の割合が、20~95質量%の範囲内であり、粉体全体に対する軽質炭酸カルシウムの割合が、25~75質量%の範囲内であり、CO
2
排出量が200kg-CO
2
/m
3
以下であって、かつ、圧縮強度が10N/mm
2
以上であることを特徴とするコンクリート組成物。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記CO
2
排出量が0kg-CO
2
/m
3
以下であることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート組成物。
【請求項3】
前記軽質炭酸カルシウムの含水率が、10質量%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート組成物。
【請求項4】
さらに、石膏を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート組成物。
【請求項5】
前記石膏が、予め高炉スラグ微粉末に添加されたものであることを特徴とする請求項4に記載のコンクリート組成物。
【請求項6】
ポルトランドセメント、高炉スラグ微粉末及び骨材を撹拌混合したものに、軽質炭酸カルシウム、高性能減水剤、遅延剤及び水を撹拌混合したスラリーを添加し、撹拌混合することを特徴とするコンクリート組成物の製造方法。
【請求項7】
前記高炉スラグ微粉末が、予め石膏を添加されたものからなることを特徴とする請求項6に記載のコンクリート組成物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、CO
2
(二酸化炭素)排出量が少なく、環境負荷が小さい、高炉スラグ微粉末及び軽質炭酸カルシウムを混合したコンクリート組成物及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
コンクリート組成物に使用されているポルトランドセメントは、製造時に原料の脱炭酸及び焼成時の燃料より多量のCO
2
を排出することから、近年の気候変動抑制に対する関心の高まりを受けて、コンクリート組成物自体のCO
2
排出量を削減することが求められている。
【0003】
コンクリート組成物のCO
2
排出量を削減する方法の一つとして、コンクリート組成物のポルトランドセメントの一部をCO
2
排出量が少ない高炉スラグ微粉末と代替した混合セメントが提案され、広く用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、近年、コンクリート組成物のCO
2
排出量をさらに削減するために、コンクリート組成物に、大気や排気ガス中のCO
2
を固定して製造される炭酸カルシウム(軽質炭酸カルシウム)を混合することが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-236073号公報
特開2022-40262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、高炉スラグ微粉末及び軽質炭酸カルシウムを混合したコンクリート組成物は、コンクリート組成物のCO
2
排出量を削減できる反面、ポルトランドセメントを使用する一般的なコンクリート組成物と比較して、特に、軽質炭酸カルシウムの添加率が大きくなるにつれて圧縮強度が低下し、また、スランプロスが生じやすく、練り混ぜに要する時間も増加し、取り扱いにくいという問題があった。
【0007】
本発明は、必要な圧縮強度を得ることができるとともに、スランプロスや練り混ぜに要する時間の増加の問題を解消した、CO
2
排出量が少なく、環境負荷が小さい、高炉スラグ微粉末及び軽質炭酸カルシウムを混合したコンクリート組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明のコンクリート組成物は、粉体としてポルトランドセメント、高炉スラグ微粉末及び軽質炭酸カルシウムを含有するコンクリート組成物であって、前記ポルトランドセメント及び高炉スラグ微粉末に対する高炉スラグ微粉末の割合が、20~95質量%の範囲内であり、粉体全体に対する軽質炭酸カルシウムの割合が、25~75質量%の範囲内であり、CO
2
排出量が200kg-CO
2
/m
3
以下、好ましくは、0kg-CO
2
/m
3
以下であって、かつ、圧縮強度が10N/mm
2
以上であることを特徴とする。
本明細書(実証実験を含む。)において、圧縮強度は、材齢14日の圧縮強度をいう。
【0009】
この場合において、前記軽質炭酸カルシウムに、含水率が10質量%以下の軽質炭酸カルシウムを用いることができる。
【0010】
さらに、前記コンクリート組成物が、石膏を含有することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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