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公開番号2025101344
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218136
出願日2023-12-25
発明の名称モルタル組成物及びモルタル
出願人太平洋マテリアル株式会社
代理人
主分類C04B 7/32 20060101AFI20250630BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】速硬性であり、且つ可使時間及び強度発現性に優れるプレミックス型でありながら、CO2固定化能力に優れるモルタル組成物及びモルタルを提供する。
【解決手段】アルミナセメント(第一のセメント)、化学成分として2CaO・SiO2の含有量が30質量%以上であるセメント(第二のセメント)、石膏類、高炉スラグ微粉末、及び細骨材を含み、第一のセメント及び第二のセメントの質量比率(質量%、([第一のセメントの質量]/[第二のセメントの質量])×100)が11.5~53質量%である、モルタル組成物。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
アルミナセメント(第一のセメント)、化学成分として2CaO・SiO

の含有量が30質量%以上であるセメント(第二のセメント)、石膏類、高炉スラグ微粉末、及び細骨材を含み、
前記第一のセメント及び前記第二のセメントの質量比率(質量%、([第一のセメントの質量]/[第二のセメントの質量])×100)が11.5~53質量%である、モルタル組成物。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記第一のセメント及び前記第二のセメントの合計の含有量が、前記モルタル組成物100質量部に対し、13~55質量部である、請求項1に記載のモルタル組成物。
【請求項3】
膨張材、凝結遅延剤、硬化促進剤、減水剤及び発泡剤からなる群から選択される少なくとも一種の混和剤を更に含む、請求項1又は2に記載のモルタル組成物。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のモルタル組成物と水とを含み、
前記水の含有量が、前記モルタル組成物100質量部に対し、12~40質量部である、モルタル。
【請求項5】
硬化時において、20℃環境下でJIS A 1153:2012「コンクリートの促進中性化試験方法」に準じて中性化促進試験を行い、JIS A 1152:2018「コンクリートの中性化深さの測定方法」に準じて測定した中性化深さの値から算出した中性化速度係数が2.0mm√週以上である、請求項4に記載のモルタル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モルタル組成物及びモルタルに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
国内産業全体で排出されるCO

総排出量の約4%(約11億t)をセメント産業が占めているといわれており、低炭素社会の実現に向けた実効性のある研究開発が求められている。セメントを主たる構成材料とするコンクリート(モルタル)にはCO

を吸収し固定化する性質があり、CO

削減に有効な技術開発への期待が高まっている。
【0003】
近年ではコンクリートにCO

を固定化させる技術が提案されてきている。例えば、特許文献1には二酸化炭素と反応するγビーライトを多量に含む表層緻密化モルタルまたはコンクリートが開示され、特許文献2には養生過程でより多くの二酸化炭素を吸収し、その結果、排出される二酸化炭素の総量を低減することができるセメント組成物を得ることができるクリンカ粉末が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-182583号公報
特開2022-129350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の二酸化炭素吸収・固化型セメント等は炭酸化によって強度が発現するため、高濃度の炭酸化養生を実施しないと型枠脱型ができず、現場製造・打設するようなプレミックスモルタル等には適用できないという課題があった。また、現場で使用するプレミックスモルタルであれば強度発現性が良好であることが求められる。そして、プレミックスモルタルは速硬性である方が施工期間を短縮できるが、作業のための可使時間の確保も必要となる。
【0006】
したがって、本発明は、速硬性であり、且つ可使時間及び強度発現性に優れるプレミックス型でありながら、CO

固定化能力に優れるモルタル組成物及びモルタルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題について本発明者が鋭意検討した結果、アルミナセメントと2CaO・SiO

含有量の多いセメントを特定の比率で併用することにより、可使時間、強度発現性及びCO

固定化能力に優れたモルタル組成物及びモルタルが得られることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]アルミナセメント(第一のセメント)、化学成分として2CaO・SiO

の含有量が30質量%以上であるセメント(第二のセメント)、石膏類、高炉スラグ微粉末、及び細骨材を含み、第一のセメント及び第二のセメントの質量比率(質量%、([第一のセメントの質量]/[第二のセメントの質量])×100)が11.5~53質量%である、モルタル組成物。
[2]第一のセメント及び第二のセメントの合計の含有量が、モルタル組成物100質量部に対し、13~55質量部である、[1]に記載のモルタル組成物。
[3]膨張材、凝結遅延剤、硬化促進剤、減水剤及び発泡剤からなる群から選択される少なくとも一種の混和剤を更に含む、[1]又は[2]に記載のモルタル組成物。
[4][1]又は[2]に記載のモルタル組成物と水とを含み、水の含有量が、モルタル組成物100質量部に対し、12~40質量部である、モルタル。
[5]硬化時において、20℃環境下でJIS A 1153:2012「コンクリートの促進中性化試験方法」に準じて中性化促進試験を行い、JIS A 1152:2018「コンクリートの中性化深さの測定方法」に準じて測定した中性化深さの値から算出した中性化速度係数が2.0mm√週以上である、[4]に記載のモルタル。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、可使時間及び強度発現性に優れるプレミックス型でありながら、CO

固定化能力に優れるモルタル組成物及びモルタルを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について詳細に説明する。本明細書において、含有量等は全て固形分換算、無水物換算である。
(【0011】以降は省略されています)

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