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公開番号2025092188
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207910
出願日2023-12-08
発明の名称養生装置及び養生方法
出願人日本コンクリート工業株式会社
代理人個人,個人
主分類C04B 40/02 20060101AFI20250612BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】簡素な構成で二酸化炭素の使用量を抑えつつ、コンクリート製品をより高強度化及び高耐久性化できる養生装置及び養生方法を提供する。
【解決手段】養生装置1は、炭酸化混和材を含有するコンクリート製品Cの養生に用いる。養生装置1は、コンクリート製品C及びドライアイスDが収容される耐圧函体2と、耐圧函体2の内外圧力差を第一所定圧に維持するための安全弁7と、第一所定圧よりも高圧の第二所定圧以上の外圧によって耐圧函体2内に耐圧函体2外の雰囲気を導入するための導入弁8と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
炭酸化混和材を含有するコンクリート製品の養生に用いる養生装置であって、
前記コンクリート製品及びドライアイスが収容される耐圧函体と、
この耐圧函体の内外圧力差を第一所定圧に維持するための安全弁と、
前記第一所定圧よりも高圧の第二所定圧以上の外圧によって前記耐圧函体内に前記耐圧函体外の雰囲気を導入するための導入弁と、
を備えることを特徴とする養生装置。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
耐圧函体は、
安全弁及び導入弁が接続され、コンクリート製品が収容される本体室と、
ドライアイスが投入される投入室と、を別個に有する
ことを特徴とする請求項1記載の養生装置。
【請求項3】
投入室は、
本体室と連通する連通口と、
この連通口を開閉する開閉体と、を備え、
前記開閉体は、前記連通口を閉じた状態でドライアイスを支持し、前記投入室内の圧力が第一所定圧より小さい第三所定圧になると前記連通口を開くように動作する
ことを特徴とする請求項2記載の養生装置。
【請求項4】
耐圧函体内の結露水を放出するための放出弁を備える
ことを特徴とする請求項1記載の養生装置。
【請求項5】
請求項1ないし4いずれか一記載の養生装置を用い、
耐圧函体に収容されたドライアイスの昇華により内部雰囲気が二酸化炭素により満たされた前記養生装置をオートクレーブ養生用の圧力容器内に設置し、
前記圧力容器内でオートクレーブ養生を行う
ことを特徴とする養生方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素の吸着により硬化する混和材を含有するコンクリート製品の養生に用いる養生装置及び養生方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プレキャストコンクリート製品において、例えばダイカルシウムシリケートγ相(以下γC

S)を主成分とする混和材を所定量含有し、炭酸化養生によりこのγC

Sを炭酸ガスと反応させることで、当該製品の表層部を緻密化し、高強度・高耐久性能を発現させる装置が知られている。例えば、プレキャストコンクリート製品が収容される遮蔽体に、炭酸ガス供給源と接続されるガス導入口と、二酸化炭素トラップ機構と接続されるガス排出口と、を設けるとともに、ガス導入口とガス排出口とにそれぞれ調整機構を設け、これら調整機構を連動させることで、遮蔽体内の遮蔽空間の炭酸ガス濃度を上昇させるモードと、遮蔽空間内の炭酸ガス濃度を定常状態に制御するモードと、を実施して、プレキャストコンクリート製品の表層部を強制的に炭酸化させる装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-149456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の養生装置の場合、養生槽に対して炭酸ガス供給源や二酸化炭素トラップ機構が配管を介して接続される等、大掛かりで複雑な構造であるため、取り回しが良好でないだけでなく、大規模化すると大量の炭酸ガスを使用することになり管理がしにくい等、事業化に向かない構成である。
【0005】
さらに、炭酸化養生されるプレキャストコンクリート製品についても、より一層の高強度化・高耐久性化が求められる。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、簡素な構成で二酸化炭素の使用量を抑えつつ、コンクリート製品をより高強度化及び高耐久性化できる養生装置及び養生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の養生装置は、炭酸化混和材を含有するコンクリート製品の養生に用いる養生装置であって、前記コンクリート製品及びドライアイスが収容される耐圧函体と、この耐圧函体の内外圧力差を第一所定圧に維持するための安全弁と、前記第一所定圧よりも高圧の第二所定圧以上の外圧によって前記耐圧函体内に前記耐圧函体外の雰囲気を導入するための導入弁と、を備えるものである。
【0008】
請求項2記載の養生装置は、請求項1記載の養生装置において、耐圧函体は、安全弁及び導入弁が接続され、コンクリート製品が収容される本体室と、ドライアイスが投入される投入室と、を別個に有するものである。
【0009】
請求項3記載の養生装置は、請求項2記載の養生装置において、投入室は、本体室と連通する連通口と、この連通口を開閉する開閉体と、を備え、前記開閉体は、前記連通口を閉じた状態でドライアイスを支持し、前記投入室内の圧力が第一所定圧より小さい第三所定圧になると前記連通口を開くように動作するものである。
【0010】
請求項4記載の養生装置は、請求項1記載の養生装置において、耐圧函体内の結露水を放出するための放出弁を備えるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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