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公開番号2025059147
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023168967
出願日2023-09-29
発明の名称吸着材料
出願人東レ株式会社
代理人
主分類B01J 20/26 20060101AFI20250403BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】本発明は、陰性荷電サイトカインと陽性荷電サイトカインの両方を高効率に吸着できる材料を提供することを目的とする。
【解決手段】カチオン性官能基を含むリガンドと、アニオン性官能基を含むリガンドと、疎水性高分子基材と、からなる吸着材料であって、色素吸着法により測定した陰性荷電量が0.01~0.10mmol/gであり、陽性荷電量が0.01~0.05mmol/gである、吸着材料を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
カチオン性官能基を含むリガンドと、アニオン性官能基を含むリガンドと、疎水性高分子基材と、からなり、
色素吸着法により測定した陰性荷電量が0.01~0.10mmol/gであり、陽性荷電量が0.01~0.05mmol/gである、
吸着材料。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記カチオン性官能基を含むリガンドは、前記疎水性高分子基材に結合し、前記アニオン性官能基を含むリガンドは、該カチオン性官能基を含むリガンドに結合している、請求項1記載の吸着材料。
【請求項3】
前記アニオン性官能基を含むリガンドは、前記疎水性高分子基材に結合し、前記カチオン性官能基を含むリガンドは、該アニオン性官能基を含むリガンドに結合している、請求項1記載の吸着材料。
【請求項4】
色素吸着法により測定した陰性荷電量が0.01~0.06mmol/gであり、陽性荷電量が0.01~0.03mmol/gである、請求項1~3のいずれか一項記載の吸着材料。
【請求項5】
前記カチオン性官能基を含むリガンドは、エチレンイミン重合体であり、前記アニオン性官能基を含むリガンドは、アニオン性多糖類である、請求項1~4のいずれか一項記載の吸着材料。
【請求項6】
サイトカイン吸着用である、請求項1~5のいずれか一項記載の吸着材料。
【請求項7】
インターロイキン-6及び/又はインターロイキン-8吸着用である、請求項1~6のいずれか一項記載の吸着材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸着材料に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
炎症性疾患には複数のサイトカインが関与していることが知られている(非特許文献1)。炎症を惹起する役割を持つサイトカインの等電点は様々であり、血液中において、アニオン性を示す陰性荷電サイトカインとカチオン性を示す陽性荷電サイトカインが混在している。
【0003】
サイトカイン吸着用の吸着材料としては、特許文献1に、陰性荷電サイトカインと陽性荷電サイトカインの両方に対して高い吸着能を有する、サイトカイン吸着用の半透膜が開示されている。この半透膜は、スルホン化ポリアリーレンエーテル共重合体とのイオン結合によって陽性荷電サイトカインを吸着し、さらに、具体的な作用機序は不明であるが、陰性荷電サイトカインに対する吸着能もあることが開示されている。
【0004】
特許文献2には、アニオン性ポリマーを含む第1の層と、カチオン性ポリマーを含む第2の層を有し、第1の層、第2の層の順にコーティングされていることを特徴とする血液浄化用担体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-13070号公報
特開2023-81326号公報
【非特許文献】
【0006】
Kanyら、Int.J.Mol.Sci.、2019年、20、6008
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の半透膜について、陰性荷電サイトカインの吸着の作用機序は明確ではないが、疎水性相互作用であると推測されている。しかし、特許文献1の半透膜はカチオン性官能基を持たないため、陰性荷電サイトカインを静電相互作用では吸着しないと考えられる。そのため、陰性荷電サイトカインであっても、親水性の高いサイトカインに対する吸着能は低いと考えられる。
【0008】
特許文献2の血液浄化用担体は、サイトカイン吸着能があるとの記載があるが、アニオン性ポリマーの上にカチオン性ポリマーを過剰量積層させ、中和しきれなかった陽性荷電によりサイトカインを吸着させていることから、アニオン性ポリマー由来の陰性荷電は、サイトカイン吸着に寄与できないと考えられる。さらに、積層量の最適化を実施した場合においても、アニオン性ポリマー由来の陰性荷電とカチオン性ポリマー由来の陽性荷電が中和されるため、サイトカインを吸着する担体表面に、陽性荷電と陰性荷電が共存できないと考えられる。
【0009】
そこで本発明は、陽性荷電サイトカインと陰性荷電サイトカインの両方を高効率に吸着できる材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは上記課題を解決すべく、鋭意検討を進めた結果、カチオン性官能基を含むリガンドと、アニオン性官能基を含むリガンドと、疎水性高分子基材と、からなり、色素吸着法により測定した陰性荷電量が0.01~0.10mmol/gであり、陽性荷電量が0.01~0.05mmol/gである吸着材料が、陰性荷電サイトカインと陽性荷電サイトカインの両方を高効率に吸着できることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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