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公開番号
2025098425
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023214540
出願日
2023-12-20
発明の名称
半芳香族ポリアミド樹脂組成物およびそれよりなる成形品
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C08L
77/00 20060101AFI20250625BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】熱処理後の低摩耗性および押出加工性に優れる半芳香族ポリアミド樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分および1,10-デカンジアミンを主成分とする脂肪族ジアミン成分からなる半芳香族ポリアミド樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)メタ系全芳香族ポリアミド繊維(B成分)を3~80重量部含むことを特徴とする半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分および1,10-デカンジアミンを主成分とする脂肪族ジアミン成分からなる半芳香族ポリアミド樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)メタ系全芳香族ポリアミド繊維(B成分)を3~80重量部含むことを特徴とする半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
A成分100重量部に対して、(C)ポリエチレン系摺動性付与材(C成分)を1~30重量部含むことを特徴とする請求項1に記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
【請求項3】
C成分が、粘度平均分子量が100,000~1,000,000である、マレイン酸および無水マレイン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物で変性された変性ポリエチレン樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物よりなる成形品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱処理後の低摩耗性および押出加工性に優れる半芳香族ポリアミド樹脂組成物およびそれよりなる成形品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、自動車や電気・電子機器におけるギヤ・軸受等の摺動部材として半芳香族ポリアミド樹脂が使用されている。その中でも各種ギヤおよび軸受けのような摺動部材用途では、継続的または断続的な摩擦力に曝されることから、相手材と摺動した際の低摩耗性が必要となる。近年では高温、高荷重といった過酷な環境下でも高寿命化を実現する部材が求められており、従来よりも高度な機械的強度、耐熱性および低摩耗性が必要となってきている。
【0003】
摺動性を有する全芳香族ポリアミド繊維を含有する樹脂組成物としては、例えば、特許文献1には熱可塑性樹脂に全芳香族ポリアミド繊維を含有させた樹脂組成物が開示されており、特許文献2にはポリアミド10T(テレフタル酸および1,10-デカンジアミンからなるポリアミド樹脂)にパラ系全芳香族ポリアミド繊維およびポリテトラフルオロエチレンを含有させた樹脂組成物が開示されている。しかし、これら樹脂組成物は高温に曝された過酷な環境を経た場合の低摩耗性が不十分である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-99639号公報
特許第7296722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、熱処理後の低摩耗性および押出加工性に優れる半芳香族ポリアミド樹脂組成物およびそれよりなる成形品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上述の課題を解決するべく鋭意検討を重ねた結果、テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分および1,10-デカンジアミンを主成分とするジアミン成分からなる半芳香族ポリアミド樹脂にメタ系全芳香族ポリアミド繊維を特定の割合で配合することにより、上記目的を達成することを見出し本発明に至った。
【0007】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
1.(A)テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分および1,10-デカンジアミンを主成分とする脂肪族ジアミン成分からなる半芳香族ポリアミド樹脂(A成分)100重量部に対して、(B)メタ系全芳香族ポリアミド繊維(B成分)を3~80重量部含むことを特徴とする半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
2.A成分100重量部に対して、(C)ポリエチレン系摺動性付与材(C成分)を1~30重量部含むことを特徴とする前項1に記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
3.C成分が、粘度平均分子量が100,000~1,000,000である、マレイン酸および無水マレイン酸からなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物で変性された変性ポリエチレン樹脂であることを特徴とする前項2に記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物。
4.前項1~3のいずれかに記載の半芳香族ポリアミド樹脂組成物よりなる成形品。
【0008】
以下、本発明の詳細について説明する。
【0009】
(A成分:半芳香族ポリアミド樹脂)
本発明のA成分は、テレフタル酸を主成分とするジカルボン酸成分および1,10-デカンジアミンを主成分とする脂肪族ジアミン成分からなる半芳香族ポリアミド樹脂である。該半芳香族ポリアミド樹脂以外のポリアミド樹脂を使用した場合、熱処理後の低摩耗性が低下する。テレフタル酸の含有量は、耐熱性の観点から、ジカルボン酸成分中、80モル%以上であることが好ましく、100モル%であることがより好ましい。1,10-デカンジアミンの含有量は、機械的特性の向上の観点から、脂肪族ジアミン成分中、80モル%以上であることが好ましく、100モル%であることがより好ましい。A成分の具体例としては、PA10T等が挙げられる。
【0010】
ジカルボン酸成分は、テレフタル酸以外のジカルボン酸を含有してもよい。テレフタル酸以外のジカルボン酸としては、フタル酸、イソフタル酸およびナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸成分、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸およびドデカン二酸等の脂肪族ジカルボン酸並びにシクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸が挙げられる。テレフタル酸以外のジカルボン酸は、原料モノマーの総モル数に対し、20モル%以下とすることが好ましく、実質的に含まないことがより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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