特許ウォッチ

公開番号2025047281
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2023155692
出願日2023-09-21
発明の名称洗濯機
出願人東芝ライフスタイル株式会社
代理人弁理士法人サトー
主分類D06F 39/02 20060101AFI20250326BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】処理剤タンク内の清掃が容易で、ユーザの利便性を向上する洗濯機を提供する。
【解決手段】洗濯機は、水槽と、洗濯運転複数回分の洗濯処理剤を貯留可能な処理剤タンクを有し、水槽に所定量の洗濯処理剤を自動で投入する自動投入装置と、を備える。処理剤タンクは、開口部と吐出口とを有した容器状に形成されたタンク本体と、開口部を着脱可能に閉塞するタンクカバーと、を有する。タンクカバーは、投入口と、フィルタ部材とを有する。タンクカバーがタンク本体に装着された状態で、投入口はタンク本体内部と外部とを連通する。タンクカバーがタンク本体に装着された状態で、フィルタ部材は処理剤タンク内の空間を投入口によって外部と連通する第1領域と吐出口によって外部と連通する第2領域とに区分するように配置されている。フィルタ部材は、タンクカバーと一体となってタンク本体から取り外され、又はタンク本体に装着される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
水槽と、
洗濯運転複数回分の洗濯処理剤を貯留可能な処理剤タンクを有し、前記水槽に所定量の前記洗濯処理剤を自動で投入する自動投入装置と、を備え、
前記処理剤タンクは、開口部と吐出口とを有した容器状に形成されたタンク本体と、前記開口部を着脱可能に閉塞するタンクカバーと、を有し、
前記タンクカバーは、投入口と、フィルタ部材とを有し、
前記タンクカバーが前記タンク本体に装着された状態で、前記投入口は前記タンク本体内部と外部とを連通し、
前記タンクカバーが前記タンク本体に装着された状態で、前記フィルタ部材は前記処理剤タンク内の空間を前記投入口によって外部と連通する第１領域と前記吐出口によって外部と連通する第２領域とに区分するように配置されており、
前記フィルタ部材は、前記タンクカバーと一体となって前記タンク本体から取り外され、又は前記タンク本体に装着される、
洗濯機。
続きを表示（約 690 文字）【請求項２】
前記タンク本体は、周面部と、前記周面部の一部を前記タンク本体の外側に向けて窪ませて形成されて鉛直方向に延びる溝部を有し、
前記溝部は、前記タンクカバーが前記タンク本体に装着された状態で、前記フィルタ部材の少なくとも一部を受け入れ、
前記フィルタ部材は、軸部を有し、前記軸部を中心に前記タンクカバーに対して回動可能に支持されている、
請求項１に記載の洗濯機。
【請求項３】
前記タンクカバーは、前記フィルタ部材と前記タンクカバーとの成す角度をロック状態で９０度に固定し、アンロック状態には前記フィルタ部材の回動を許すロック機構を有する、
請求項２に記載の洗濯機。
【請求項４】
前記フィルタ部材は、その回動範囲を前記フィルタ部材と前記タンクカバーとの間の内角を０°から９０°の間に規制する規制部を有する、
請求項２に記載の洗濯機。
【請求項５】
前記タンクカバーは、フィルタ部材と前記投入口との間に、タンク本体に向って突出して前記フィルタ部材の幅方向に延びて形成されたリブを有する、
請求項１から４のいずれか一項に記載の洗濯機。
【請求項６】
前記フィルタ部材は、前記投入口に面する側の面に、前記投入口側に突出して前記フィルタ部材の幅方向に延びて形成されたリブを有する、
請求項１から４のいずれか一項に記載の洗濯機。
【請求項７】
前記フィルタ部材は、前記タンクカバーと一体に形成されている、
請求項１に記載の洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
近年では、ユーザの利便性向上のために、洗濯処理剤を自動投入用のタンクに予め複数回分貯留しておき、各洗濯運転時に必要量の洗濯処理剤を処理剤タンクから自動的に投入する自動投入装置を備えた洗濯機が開発されている。例えば特許文献１では、処理剤タンクの内部には、洗濯処理剤中に含まれていたごみ等が投入されることを防止するために、網状のフィルタ部材が設けられている。
【０００３】
特許文献１では、フィルタ部材は処理剤タンクの底面と背面とに渡すようにして設けられている。この場合、フィルタ部材は全体が洗濯処理剤に浸かることになるため、ユーザが処理剤タンクの清掃時にフィルタ部材を取り外そうとしても、粘性を有する洗濯処理剤によって手指が滑り易く、取り外すことが困難となる虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２１－２３５０６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
そこで、処理剤タンク内の清掃が容易な、ユーザの利便性を向上する洗濯機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
実施形態の洗濯機は、水槽と、洗濯運転複数回分の洗濯処理剤を貯留可能な処理剤タンクを有し、前記水槽に所定量の前記洗濯処理剤を自動で投入する自動投入装置と、を備える。前記処理剤タンクは、開口部と吐出口とを有した容器状に形成されたタンク本体と、前記開口部を着脱可能に閉塞するタンクカバーと、を有する。前記タンクカバーは、投入口と、フィルタ部材とを有する。前記タンクカバーが前記タンク本体に装着された状態で、前記投入口は前記タンク本体内部と外部とを連通する。前記タンクカバーが前記タンク本体に装着された状態で、前記フィルタ部材は前記処理剤タンク内の空間を前記投入口によって外部と連通する第１領域と前記吐出口によって外部と連通する第２領域とに区分するように配置されている。前記フィルタ部材は、前記タンクカバーと一体となって前記タンク本体から取り外され、又は前記タンク本体に装着される。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
第１実施形態による洗濯機の一例の構成を概略的に示す図
第１実施形態による洗濯機の一例について処理剤タンクの概略構成を示す斜視図
第１実施形態による洗濯機の一例について処理剤タンクの概略構成を示す分解斜視図
第１実施形態による洗濯機の一例について処理剤タンクの概略構成を示す分解側面図
第１実施形態による洗濯機の一例についてタンク本体の概略構成を示す平面図
第１実施形態による洗濯機の一例について処理剤タンクの概略構成を図２のＶＩ－ＶＩ線に沿って側面方向から示す縦断面図
図６に示す処理剤タンクについて、タンクカバーを装着する又は取り外す過程を概略的に示す図
第１実施形態の変形例についてタンクカバーを取り外す過程を概略的に示す図
図６の円ＩＸ内を拡大して示す拡大断面図
図６の円Ｘ内を拡大して示す拡大断面図
図１０に示すフィルタ部材が回動した状態を示す図
第２実施形態による洗濯機の一例についてタンクカバーの一部を拡大して示す図（図１０相当図）
第３実施形態による洗濯機の一例についてタンクカバーの一部を拡大して示す図（図１０相当図）
第４実施形態による洗濯機の一例について処理剤タンクの概略構成を側面方向から示す縦断面図（図６相当図）
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、複数の実施形態による洗濯機について図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態で実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。各実施形態は、図１に示す横軸または斜め軸型のドラム式洗濯機、及び図示しない縦軸型の洗濯機のいずれにも適用することができる。
【０００９】
（第１実施形態）
第１実施形態について図１～図１１を参照して説明する。洗濯機１０は、図１に示すように、外箱１１、水槽１２、回転槽１３、回転槽モータ１４、給水経路１５、給水弁１６、排水経路１７、排水弁１８、注水ケース１９、自動投入装置２０を備えている。
【００１０】
外箱１１は、洗濯機１０の外殻を構成する物であり、例えば箱状に構成されている。水槽１２は、外箱１１内に配置されて図示しないサスペンションによって弾性的に支持されている。回転槽１３は、水槽１２内に回転可能に配置されている。この場合、水槽１２及び回転槽１３は、内部に洗濯物を収容する洗濯槽として機能する。回転槽モータ１４は、回転槽１３を回転駆動する。
（【００１１】以降は省略されています）

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