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公開番号2025034573
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023141044
出願日2023-08-31
発明の名称合成皮革および合成皮革の製造方法
出願人株式会社ミライ化成,カジレーネ株式会社
代理人個人,個人
主分類D06N 3/00 20060101AFI20250306BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】
補強繊維を用いた自然な皮革の風合いを有する合成皮革および当該合成皮革の製造方法を提供する。
【解決手段】
本発明の合成皮革は、ニードルパンチフェルトを含む繊維基材層と、樹脂を含み、前記繊維基材層上に配置される樹脂層とを有し、前記ニードルパンチフェルトは、補強繊維を含む。本発明の合成皮革の製造方法は、ニードルパンチフェルトを含む繊維基材上に樹脂材料を付与して前記繊維基材上に樹脂層を形成する工程を含み、前記ニードルパンチフェルトは、補強繊維を含む。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ニードルパンチフェルトを含む繊維基材層と、
樹脂を含み、前記繊維基材層上に配置される樹脂層とを有し、
前記ニードルパンチフェルトは、補強繊維を含む、合成皮革。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記補強繊維は、ガラス繊維、炭素繊維およびバサルト繊維からなる群から選択される1種以上を含む、請求項1に記載の合成皮革。
【請求項3】
前記補強繊維は、再生補強繊維を含む、請求項1に記載の合成皮革。
【請求項4】
前記ニードルパンチフェルトは、さらに、天然繊維および/または化学繊維を含む、請求項1に記載の合成皮革。
【請求項5】
前記ニードルパンチフェルトにおける前記補強繊維の含有量が、50質量%以上100質量%以下である、請求項1に記載の合成皮革。
【請求項6】
前記ニードルパンチフェルトの目付が30g/m

以上500g/m

以下である、請求項1に記載の合成皮革。
【請求項7】
平均厚みが0.50mm以上3.0mm以下である、請求項1に記載の合成皮革。
【請求項8】
前記ニードルパンチフェルトは、10本/cm

以上500本/cm

以下のぺネ数でニードルパンチ加工されている、請求項1に記載の合成皮革。
【請求項9】
前記ニードルパンチフェルトのJIS L 1913:2010の一般不織布試験方法に規定される引張強度に基づくたてよこ比が、30:1~1:30である、請求項1に記載の合成皮革。
【請求項10】
さらに、前記ニードルパンチフェルトに含まれる補強繊維の表面の少なくとも一部に付着した油剤および/またはサイジング剤を含む、請求項1に記載の合成皮革。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、合成皮革および合成皮革の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
合成皮革は、繊維基材上に樹脂層を形成して得られる、天然皮革に似た風合いを有する天然皮革の代替素材である。このような合成皮革は、自動車等の輸送機器や家屋・家具の内装や、衣類等に幅広く使用されている。
【0003】
合成皮革を構成する繊維基材としては、一般には、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維等の可撓性を有する繊維を用いた織布または不織布が用いられている(例えば、特許文献1)。
【0004】
ところで、ガラス繊維等の繊維を強化材として用いた繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics;FRP)は、軽量、高強度、かつ高弾性の材料であり、小型船舶、自動車、鉄道車両等の部材に幅広く使用されている。また、更なる軽量化、高強度化、及び高弾性化を目的として、炭素繊維を強化材として用いた炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastics;CFRP)が開発されており、航空機、自動車、スポーツ用品等の部材に使用されている。一方で、近年、使用済みの繊維強化プラスチックの廃棄量が増大傾向にあり、その廃棄処理が問題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2023-96704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ガラス繊維や炭素繊維等の補強繊維は、一般にフィラメントとして提供され、このため、織物として利用される。このため、補強繊維を合成皮革へ利用した場合に、当該合成皮革は自然な皮革の風合いを呈しにくい。
【0007】
一方で、補強繊維を用いて自然な皮革の風合いを有するとともに、十分な厚みを有した柔軟な合成皮革を製造することができれば、問題となっている繊維強化プラスチックの再利用が可能となる。
【0008】
したがって、本発明の目的は、補強繊維を用いた自然な皮革の風合いを有する合成皮革および当該合成皮革の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、補強繊維を用いてニードルパンチフェルトを作成してこれを繊維基材とすることにより、自然な皮革の風合いを有する合成皮革を製造できることを見出し、本発明に至った。
【0010】
本発明の要旨は、以下の通りである。
[1] ニードルパンチフェルトを含む繊維基材層と、
樹脂を含み、前記繊維基材層上に配置される樹脂層とを有し、
前記ニードルパンチフェルトは、補強繊維を含む、合成皮革。
[2] 前記補強繊維は、ガラス繊維、炭素繊維およびバサルト繊維からなる群から選択される1種以上を含む、[1]に記載の合成皮革。
[3] 前記補強繊維は、再生補強繊維を含む、[1]に記載の合成皮革。
[4] 前記ニードルパンチフェルトは、さらに、天然繊維および/または化学繊維を含む、[1]に記載の合成皮革。
[5] 前記ニードルパンチフェルトにおける前記補強繊維の含有量が、50質量%以上100質量%以下である、[1]に記載の合成皮革。
[6] 前記ニードルパンチフェルトの目付が30g/m

以上500g/m

以下である、[1]に記載の合成皮革。
[7] 平均厚みが0.50mm以上3.0mm以下である、[1]に記載の合成皮革。
[8] 前記ニードルパンチフェルトは、10本/cm

以上500本/cm

以下のぺネ数でニードルパンチ加工されている、[1]に記載の合成皮革。
[9] 前記ニードルパンチフェルトのJIS L 1913:2010の一般不織布試験方法に規定される引張強度に基づくたてよこ比が、30:1~1:30である、[1]に記載の合成皮革。
[10] さらに、前記ニードルパンチフェルトに含まれる補強繊維の表面の少なくとも一部に付着した油剤および/またはサイジング剤を含む、[1]に記載の合成皮革。
[11] ニードルパンチフェルトを含む繊維基材上に樹脂材料を付与して前記繊維基材上に樹脂層を形成する工程を含み、
前記ニードルパンチフェルトは、補強繊維を含む、合成皮革の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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