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公開番号2025040270
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-24
出願番号2023147088
出願日2023-09-11
発明の名称赤外線遮断性生地
出願人共同印刷株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類D06M 11/48 20060101AFI20250314BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】夏季に着用できる程度の薄さを有し、かつ、効果的に近赤外線を吸収して遮断することのできる、赤外線遮断性生地を提供すること。
【解決手段】無機赤外線吸収性顔料を含む赤外線遮断性生地であって、前記赤外線遮断性生地の目付が20g/m2以上300g/m2以下であり、かつ前記赤外線遮断性生地における前記無機赤外線吸収性顔料の含有率が、前記赤外線遮断性生地の全質量を100質量%としたときに、0.01質量%以上0.15質量%以下である、赤外線遮断性生地。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
無機赤外線吸収性顔料を含む赤外線遮断性生地であって、
前記赤外線遮断性生地の目付が20g/m

以上300g/m

以下であり、かつ
前記赤外線遮断性生地における前記無機赤外線吸収性顔料の含有率が、前記赤外線遮断性生地の全質量を100質量%としたときに、0.01質量%以上0.15質量%以下である、
赤外線遮断性生地。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記赤外線遮断性生地における前記無機赤外線吸収性顔料の含有率が、前記赤外線遮断性生地の全質量を100質量%としたときに、0.01質量%以上0.10質量%以下である、請求項1に記載の赤外線遮断性生地。
【請求項3】
前記赤外線遮断性生地が、前記無機赤外線吸収性顔料を含まない繊維から構成されている生地に前記無機赤外線吸収性顔料が付着した構成を有する、請求項1に記載の赤外線遮断性生地。
【請求項4】
前記赤外線遮断性生地が、前記無機赤外線吸収性顔料を含む繊維から構成されている生地である、請求項1に記載の赤外線遮断性生地。
【請求項5】
前記赤外線遮断性生地が、前記無機赤外線吸収性顔料を含む繊維及び前記無機赤外線吸収性顔料を含まない繊維から構成されている生地である、請求項1に記載の赤外線遮断性生地。
【請求項6】
前記無機赤外線吸収性顔料がタングステン系赤外線吸収性顔料である、請求項1に記載の赤外線遮断性生地。
【請求項7】
前記タングステン系赤外線吸収性顔料が、
一般式(1):M





{式中、Mは、H、He、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素、希土類元素、Mg、Zr、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、B、F、P、S、Se、Br、Te、Ti、Nb、V、Mo、Ta、Re、Be、Hf、Os、Bi、及びIからなる群から選ばれる1種類以上の元素であり、Wはタングステンであり、Oは酸素であり、x、y及びzは、それぞれ正数であり、0<x/y≦1であり、かつ2.2≦z/y≦3.0である}
で表される複合タングステン酸化物、又は、
一般式(2):W



{式中、Wはタングステンであり、Oは酸素であり、y及びzは、それぞれ正数であり、かつ2.45≦z/y≦2.999である}
で表されるマグネリ相を有するタングステン酸化物、
から選ばれる1種又は2種以上である、
請求項6に記載の赤外線遮断性生地。
【請求項8】
近赤外線による皮膚の光老化を抑制するために用いられる、請求項1~7のいずれか一項に記載の赤外線遮断性生地。
【請求項9】
スカーフ、ショール、ウインドブレーカー、Tシャツ、ワッフルTシャツ、ワイシャツ、サマーセーター、帽子、マスク、手袋、アームカバー、ゲーター、スパッツ、タイツ、アンダーウエア、パーカー、ジャンパー、ブラウス、カーディガン、ワンピース、ラッシュガード、スカート、ポロシャツ、日傘、又はテント用である、請求項1~7のいずれか一項に記載の赤外線遮断性生地。
【請求項10】
請求項1~7のいずれか一項に記載の赤外線遮断性生地を含む、赤外線遮断性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、赤外線遮断性生地に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
ヒトの皮膚に近赤外線を照射すると、真皮層を加熱して、皮膚のリフトアップ、皮膚のハリの維持、線維芽細胞の活性化等を促すことから、近赤外線は、美容分野で利用されてきた。
【0003】
しかしながら、近年、近赤外線の照射によって皮膚が光老化することが指摘されている。例えば、非特許文献1には、ヒトの皮膚への近赤外線照射によって、シワ増強、MMP-1誘導、光線過敏症の増悪、第1度酒さ、毛細血管拡張症、皮膚のたるみ等の皮膚の光老化が生じ得ることが指摘されている。
【0004】
近赤外線を吸収する材料として、アンチモンドープ酸化スズ(ATO)、スズドープ酸化インジウム(ITO)、タングステン系赤外線吸収性顔料等が知られており、近赤外線を吸収するための材料として使用されている。例えば、特許文献1には、所定量のタングステン系赤外線吸収性顔料を含み、近赤外線を吸収して発熱する保温性の繊維、及び当該繊維を防寒性衣料に適用することが記載されている。また、特許文献2には、タングステン系赤外線吸収性顔料及び共重合ポリエチレンテレフタレートを含む赤外線吸収性樹脂組成物、及び当該組成物から得られた繊維が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-132042号公報
国際公開第2019/160109号
【非特許文献】
【0006】
Bella Pelle 2001,2(3),p2017
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近赤外線による皮膚の光老化を抑制するためには、皮膚に到達する近赤外線の量を減ずればよいと考えられる。太陽光に含まれる近赤外線の量は、冬よりも夏の方が多い。そのため、近赤外線による皮膚の光老化を効果的に抑制するためには、特に夏季に、皮膚に到達する近赤外線の量を減ずる必要があると考えられる。
【0008】
この点、例えば特許文献1に記載された防寒性衣料は、気温の低い冬に着用されることを前提としており、生地は厚く、夏季における着用には適さない。
【0009】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、夏季に着用できる程度の薄さを有し、かつ、効果的に近赤外線を吸収して遮断することのできる、赤外線遮断性生地を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、以下のとおりである。
(【0011】以降は省略されています)

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