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公開番号
2025010114
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024108364
出願日
2024-07-04
発明の名称
抗微生物組成物
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A01N
65/08 20090101AFI20250109BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】抗微生物活性を有する主成分として食品添加物を用いず、エタノール濃度が低いものであっても、十分な抗微生物活性を有し、かつ調理食品への使用時に当該調理食品本来の風味を保持できる抗微生物組成物の提供。
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)茶由来のポリフェノール 総ポリフェノールとして0.075質量%以上
(B)エタノール 23~45質量%
を含有する抗微生物組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
次の成分(A)及び(B):
(A)茶由来のポリフェノール 総ポリフェノールとして0.075質量%以上
(B)エタノール 23~45質量%
を含有する抗微生物組成物。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
(A)茶由来のポリフェノールを総ポリフェノールとして0.075~0.3質量%含有する請求項1記載の抗微生物組成物。
【請求項3】
(B)エタノールの含有量に対する(A)茶由来のポリフェノールの含有量(総ポリフェノール)の質量比[(A)/(B)]が1.5×10
-3
以上6.0×10
-3
以下である請求項1記載の抗微生物組成物。
【請求項4】
組成物のpHが3.0~6.2である請求項1記載の抗微生物組成物。
【請求項5】
成分(A)として非重合体カテキン類及びテアフラビン類を含有する請求項1記載の抗微生物組成物。
【請求項6】
茶由来の総ポリフェノール中の非重合体カテキン類及びテアフラビン類の合計含有量が30質量%以上である請求項5記載の抗微生物組成物。
【請求項7】
(A)茶由来のポリフェノールを総ポリフェノールとして0.075~0.17質量%、(B)エタノールを32~42質量%含有し、pHが3.0~5.2である請求項1記載の抗微生物組成物。
【請求項8】
微生物が大腸菌群(Escherichia coli)又はブドウ球菌(Staphylococcus)属細菌である請求項1~7のいずれか1項記載の抗微生物組成物。
【請求項9】
微生物がインフルエンザウイルス又はノロウイルスである請求項1~7のいずれか1項記載の抗微生物組成物。
【請求項10】
総ポリフェノールとして0.075質量%以上の(A)茶由来のポリフェノール及び23~45質量%の(B)エタノールを微生物汚染が懸念される対象に適用することを含む、前記対象に抗微生物活性を付与する方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗微生物組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
抗微生物剤は、微生物による製品の汚染や品質劣化の防止、又は感染症の予防等を目的に、医薬品、食品、化粧品、日用品等に用いられている。抗微生物剤の適切な使用は品質管理や公衆衛生の面から非常に有用である。
【0003】
消毒用エタノール(76.9~81.4vol%)は、一般細菌、真菌、ウイルス等に有効で、広域の抗微生物スペクトルを有する消毒薬として知られている。また、カテキン類は、Camellia属の茶葉に含まれるポリフェノールの一種であり、黄色ブドウ球菌や腸炎ビブリオ等の食中毒細菌に対する殺菌作用、インフルエンザウイルス不活化作用等を有することが知られている。例えば特許文献1には、茶の成分である茶ポリフェノールを有効成分とする抗生物質耐性ブドウ球菌感染防止剤が開示されている。
エタノールとカテキン類を併用した例としては、例えば特許文献2に、縮合型タンニンを含むカキ抽出物と、タンニンを含むデーツ種子抽出物と50vol%エタノール水溶液の併用によるノロウイルス及びその代替ウイルスに対する抗ウイルス組成物が開示されている。
【0004】
エタノールとポリフェノール類を併用した例として、例えば特許文献3に、植物由来ポリフェノールを含む植物エキス、具体的にはブドウ種子抽出物や柿タンニン等とエタノール30~80質量%を併用した組成物が、ノンエンベロープウイルスに対する抗ウイルス性能を有することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平3―246227号公報
特開2020-40907号公報
特開2022-47531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、抗微生物活性の観点からエタノール濃度を高くすると、エタノール過敏症や不快なエタノール臭の原因になる。また、調理食品への使用により、保存後に調理食品本来の風味が減弱するという問題があった。一方で、エタノール濃度を低くすると、抗微生物活性が不十分であった。
【0007】
特許文献1では、茶ポリフェノールのメチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)に対する殺菌作用が示されているが、大腸菌やウイルスに対する効果は明らかではない。
また、特許文献3で使われているブドウ種子抽出物、柿タンニン等は食品添加物であるが、一般に、食品添加物は最終消費者からの受け入れ性が低い傾向がある。
従って、本発明は、抗微生物活性を有する主成分として食品添加物を用いず、エタノール濃度が低いものであっても、十分な抗微生物活性を有し、かつ調理食品への使用時に当該調理食品本来の風味を保持できる抗微生物組成物を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題に鑑み種々検討した結果、茶由来のポリフェノール及びエタノールをそれぞれ特定濃度にして併用することにより、抗微生物活性を有し、且つ調理食品へ使用した場合でも当該調理食品本来の風味を良好に維持できることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の1)~2)に係るものである。
1)次の成分(A)及び(B):
(A)茶由来のポリフェノール 総ポリフェノールとして0.075質量%以上
(B)エタノール 23~45質量%
を含有する抗微生物組成物。
2)総ポリフェノールとして0.075質量%以上の(A)茶由来のポリフェノール及び23~45質量%の(B)エタノールを微生物汚染が懸念される対象に適用することを含む、前記対象に抗微生物活性を付与する方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、抗微生物活性を有しながらも、調理食品への使用時に当該調理食品本来の風味を保持できる抗微生物組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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