TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025035295
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023142245
出願日2023-09-01
発明の名称蓄電デバイス電極用分散剤
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類H01M 4/139 20100101AFI20250306BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】一態様において、炭素材料系導電材を高度に分散可能とする蓄電デバイス電極用分散剤およびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本開示は、一態様において、炭素材料系導電材を分散媒中に分散させるための蓄電デバイス電極用分散剤であり、炭素数が1以上10以下の炭化水素基を有する、カルボキシメチルセルロース及びその塩のうちの少なくとも1種の変性ポリマーである、蓄電デバイス電極用分散剤に関する。前記変性ポリマーにおけるカルボキシメチル基及びその塩の置換度が、好ましくは、セルロースの無水グルコースユニット1モルに対して0.3モル以上1.0モル以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
炭素材料系導電材を分散媒中に分散させるための蓄電デバイス電極用分散剤であって、
炭素数が1以上10以下の炭化水素基を有する、カルボキシメチルセルロース及びその塩のうちの少なくとも1種の変性ポリマーである、蓄電デバイス電極用分散剤。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記変性ポリマーにおける、カルボキシメチル基及びその塩の置換度が、セルロースの無水グルコースユニット1モルに対して0.3モル以上1.0モル以下である、請求項1に記載の蓄電デバイス電極用分散剤。
【請求項3】
前記変性ポリマーは、下記式(1)で表される構成単位と下記式(2)で表される構成単位とを含む、請求項1または2に記載の蓄電デバイス電極用分散剤。
JPEG
2025035295000003.jpg
101
159
但し、上記式(1)中のR
1
のうちの少なくとも1つはCH
2
COOXであり、残りのR
1
は各々同一または異なって、CH
2
COOXまたはHであり、
上記式(2)中のR
2
のうちの少なくとも1つはCH
2
CH(OH)CH
2
OYであり、残りのR
2
は各々同一または異なって、CH
2
COOX、CH
2
CH(OH)CH
2
OYまたはHであり、
Xは、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、またはアンモニウム塩であり、
Yは、炭素数が1以上10以下の炭化水素基である。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかの項に記載の蓄電デバイス電極用分散剤と、炭素材料系導電材と、水系溶媒とを含む電極用導電材組成物。
【請求項5】
上記炭素材料系導電材が、繊維状炭素材料である、請求項4に記載の電極用導電材組成物。
【請求項6】
請求項1から3のいずれかの項に記載の蓄電デバイス電極用分散剤と、炭素材料系導電材と、活物質と、バインダーと、水系溶媒とを含む、電極塗膜材料組成物。
【請求項7】
前記活物質が、グラファイト,ケイ素材料およびリン酸鉄リチウムから選ばれる少なくとも1種である、請求項6に記載の電極塗膜材料組成物。
【請求項8】
前記バインダーが、スチレン-ブタジエン系樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、または架橋ポリアクリル酸樹脂である、請求項6または7に記載の電極塗膜材料組成物。
【請求項9】
炭素数が1以上10以下の炭化水素基を含む化合物と、カルボキシメチルセルロース及びその塩のうちの少なくとも1種のポリマーとを反応させて、変性ポリマーを得る工程を含む、蓄電デバイス電極用分散剤の製造方法。
【請求項10】
前記化合物が、炭素数が1以上10以下の炭化水素基を含むグリシジルエーテルである、請求項9に記載の蓄電デバイス電極用分散剤の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電デバイス電極用分散剤およびその製造方法、並びに当該蓄電デバイス電極用分散剤を含む、電極用導電材組成物または電極塗膜材料組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池などの電極を構成する導電材として、カーボンナノチューブやカーボンブラックなどの炭素材料系導電材が用いられている。これらの炭素材料系導電材は凝集性が強いために、水に均一に分散することは困難である。炭素材料導電材の難分散性のために、電極抵抗を下げることが難しい。
【0003】
水系において、カーボンナノチューブやカーボンブラックなどの炭素材料系導電材の分散性を向上するために、分散剤として、カルボキシメチルセルロース(塩を含む)を用いることが知られている。
【0004】
例えば、特許文献1には、エーテル化度が0.65~0.85、重量平均分子量が12万~25万の、カルボキシメチルセルロース及び/又はその塩を用いた単層カーボンナノチューブ分散液とその製造方法が開示されている。
特許文献2には、エーテル化度が0.5~1.2のカルボキシメチルセルロース及び/又はその塩を用いたカーボンナノチューブ分散液と当該分散液を含む非水電解質二次電池用電極組成物が開示されている。
特許文献3には、アルカリ金属元素由来の陽イオン量が40,000~70,000ppm、カルボキシメチル置換度が0.45~1.4のカルボキシメチルセルロース及び/又はその塩が開示されている。
特許文献4には、カルボキシル基含有多糖類とエポキシ化合物との反応生成物を含む電極形成材料とその製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7194860号
国際公開第2022/070810号
特開2022-182384
国際公開第2016/039271号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1、2には、カーボンナノチューブの分散剤として、カルボキシメチルエーテル置換度等を規定したカルボキシメチルセルロース及び/又はその塩が開示されているが、より分散性を高めることができる分散剤が求められる。
特許文献3、4には、カルボキシメチルセルロース及び/又はその塩がバインダーとして使用されることが開示されている。しかし、これらの文献では、炭素材料系導電材の分散性向上について言及されていない。
【0007】
本開示は、炭素材料系導電材を高度に分散可能とする蓄電デバイス電極用分散剤およびその製造方法、並びに、当該蓄電デバイス電極用分散剤を含む、電極用導電材組成物または電極塗膜材料組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、一態様において、炭素材料系導電材を分散媒中に分散させるための蓄電デバイス電極用分散剤であって、炭素数が1以上10以下の炭化水素基を有する、カルボキシメチルセルロース及びその塩のうちの少なくとも1種の変性ポリマーである、蓄電デバイス電極用分散剤に関する。
【0009】
本開示は、一態様において、本開示の蓄電デバイス電極用分散剤と、炭素材料系導電材と、水系溶媒とを含む電極用導電材組成物に関する。
【0010】
本開示は、一態様において、本開示の蓄電デバイス電極用分散剤と、炭素材料系導電材と、活物質と、バインダーと、水系溶媒とを含む、電極塗膜材料組成物に関する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

花王株式会社
容器
1か月前
花王株式会社
包装体
17日前
花王株式会社
おむつ
6日前
花王株式会社
ホルダ
21日前
花王株式会社
マスク
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
1か月前
花王株式会社
悪臭抑制剤
1か月前
花王株式会社
土壌洗浄方法
1か月前
花王株式会社
転写捺染方法
4日前
花王株式会社
練歯磨組成物
5日前
花王株式会社
練歯磨組成物
5日前
花王株式会社
ディスペンサ
10日前
花王株式会社
蓋付パレット
18日前
花王株式会社
かぶれ抑制剤
1か月前
花王株式会社
香料送達粒子
18日前
花王株式会社
抗原の検出方法
1か月前
花王株式会社
表面処理組成物
7日前
花王株式会社
染毛剤用包装箱
5日前
花王株式会社
情報処理システム
1か月前
花王株式会社
有益物質送達粒子
18日前
花王株式会社
油中水型乳化組成物
10日前
花王株式会社
複合粒子の製造方法
1か月前
花王株式会社
口腔用エアゾール剤
28日前
花王株式会社
乳酸応答性酵素電極
1か月前
花王株式会社
プログラム提供装置
18日前
花王株式会社
ポリアミド系ポリマー
20日前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
24日前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
24日前
花王株式会社
液体皮膚外用剤組成物
今日
花王株式会社
静電荷像現像用トナー
6日前
花王株式会社
水硬性組成物用起泡剤
19日前
花王株式会社
インクジェット印刷方法
1か月前
花王株式会社
新規ピリジニウム化合物
6日前
花王株式会社
歯茎マッサージ用ブラシ
1か月前
続きを見る