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公開番号2025034243
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140516
出願日2023-08-30
発明の名称歯茎マッサージ用ブラシ
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61H 7/00 20060101AFI20250306BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】優しい当たりでマッサージすることを可能にして、気持ちよく効果的に歯茎の血行促進を促すことのできる歯茎マッサージ用ブラシを提供する。
【解決手段】ヘッド部12の植毛面12aには、穴径が2~5mmの複数の植毛穴15が分散配置されて7か所に形成されていると共に、これらの植毛穴15には、毛束16が、平線18を用いた平線植毛によって各々植設されておる。毛束16を構成するブリッスル17は、薬剤によるテーパー加工によって形成されたテーパー形状部分を備えると共に、6~12mmの毛丈hとなるように植毛されている。且つ植設された各々の毛束16において、最も低い毛丈のブリッスル17と、最も高い毛丈のブリッスル17との高低差sが1.5~5.0mmとなる範囲で、異なる毛丈hで植毛されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
歯茎マッサージ用ブラシであって、
ヘッド部と、把持部と、ヘッド部と把持部を連結する首部とを有するブラシ本体を備えており、
前記ヘッド部の植毛面には、穴径が2~5mmの複数の植毛穴が分散配置されて形成されていると共に、これらの植毛穴には、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、平線を用いた平線植毛によって各々植設されており、
前記毛束を構成するブリッスルは、先端側部分に、薬剤によるテーパー加工によって形成されたテーパー形状部分を備えると共に、6~12mmの毛丈となるように植毛されており、
且つ植設された各々の前記毛束において、複数本の前記ブリッスルは、最も低い毛丈のブリッスルと、最も高い毛丈のブリッスルとの高低差が1.5~5.0mmとなる範囲で、異なる毛丈で植毛されている歯茎マッサージ用ブラシ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
各々の前記毛束において、複数本の前記ブリッスルは、前記毛束が平線植毛されていることにより、打ち込まれた前記平線の直上部に近接する部分の最も高い毛丈のブリッスルから、平線の直上部と離れる外側のブリッスルに向けて、毛丈が徐々に低くなるように植毛されている請求項1記載の歯茎マッサージ用ブラシ。
【請求項3】
前記ブリッスルは、前記テーパー形状部分に、分岐した複数本の芯毛を有している請求項1又は2記載の歯茎マッサージ用ブラシ。
【請求項4】
全ての前記植毛穴において、前記平線は、前記ブラシ本体の軸方向に対して0±5°の範囲、又は90±5°の範囲の角度で、向きを揃えた状態で打ち込まれている請求項1~3のいずれか1項記載の歯茎マッサージ用ブラシ。
【請求項5】
複数の前記植毛穴は、千鳥状に分散配置されて、前記ヘッド部の植毛面に形成されている請求項1~4のいずれか1項記載の歯茎マッサージ用ブラシ。
【請求項6】
植設された複数の前記毛束によるブラシ部における、前記ブラシ本体の軸方向と垂直な横幅方向の最大幅であるブラシ幅が、13~19mmとなっている請求項1~5のいずれか1項記載の歯茎マッサージ用ブラシ。
【請求項7】
植設された複数の前記毛束によるブラシ部における、前記ブラシ本体の軸方向の最大長さであるブラシ長さが、ブラシ幅±ブラシ幅の10%となっている請求項6記載の歯茎マッサージ用ブラシ。
【請求項8】
前記ヘッド部には、分散配置された複数の前記植毛穴の外周部分に位置する、少なくとも1箇所の一対の隣接する前記植毛穴の間の領域において、周縁部分が当該ヘッド部の中心側に凹んだ状態となっている、凹状部分が形成されている請求項1~7のいずれか1項記載の歯茎マッサージ用ブラシ。
【請求項9】
前記ヘッド部は、前記植毛穴の穴径の1.0~2.0倍の厚さを有している請求項1~8のいずれか1項記載の歯茎マッサージ用ブラシ。
【請求項10】
歯茎マッサージ用ブラシであって、
ヘッド部と、把持部と、ヘッド部と把持部を連結する首部とを有するブラシ本体を備えており、
前記ヘッド部の植毛面には、穴径が2~5mmの複数の植毛穴が分散配置されて形成されていると共に、これらの植毛穴には、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、平線を用いた平線植毛によって各々植設されており、
前記毛束を構成するブリッスルは、当該ブリッスルの先端から300μmの領域に、表面の算術平均粗さRaが1μm以下に形成されたテーパー形状部分を備えると共に、6~12mmの毛丈となるように植毛されており、
且つ植設された各々の前記毛束において、複数本の前記ブリッスルは、最も低い毛丈のブリッスルと、最も高い毛丈のブリッスルとの高低差が1.5~5.0mmとなる範囲で、異なる毛丈で植毛されている歯茎マッサージ用ブラシ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯茎マッサージ用ブラシに関し、特に、付着歯肉の部分を刺激して歯茎の血行促進を促すようにする歯茎マッサージ用ブラシに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
歯茎をマッサージすることによって、歯茎の血行促進や口腔内の刺激、或いは唾液分泌の促進等を図ることが可能であることから、歯茎をマッサージするための歯茎マッサージ用のブラシが、種々開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3219859号公報
特開2015-211750号公報
特開2017-6475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、歯茎の根元部分である付着歯肉には、細動脈が走行しているため、付着歯肉の部分(図4参照)をマッサージすることで、血流をさらに上昇させて、歯茎の血行促進をより効果的に促すことが可能になると考えられるが、このような付着歯肉の部分のマッサージに特化した歯茎のマッサージ専用のブラシは、未だ開発されていないのが現状である。
【0005】
また、歯茎の付着歯肉の部分には、歯槽骨による凸部が存在するため、好ましくはこのような歯槽骨による凸部の存在を考慮しつつ、付着歯肉の部分に対して力をしっかりと伝えながらも、優しい当たりでマッサージできるようにして、気持ちよく効果的に歯茎の血行促進を促すことを可能にする、歯茎マッサージ用のブラシを開発することが望まれている。
【0006】
本発明は、付着歯肉の部分に対して力をしっかりと伝えながらも、優しい当たりでマッサージすることを可能にして、気持ちよく効果的に歯茎の血行促進を促すことのできる歯茎マッサージ用ブラシに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、歯茎マッサージ用ブラシであって、ヘッド部と、把持部と、ヘッド部と把持部を連結する首部とを有するブラシ本体を備えており、前記ヘッド部の植毛面には、穴径が2~5mmの複数の植毛穴が分散配置されて形成されていると共に、これらの植毛穴には、複数本のブリッスルを束ねてなる毛束が、平線を用いた平線植毛によって各々植設されており、前記毛束を構成するブリッスルは、先端側部分に、薬剤によるテーパー加工によって、好ましくは当該ブリッスルの先端から300μmの領域に、表面の算術平均粗さRaが1μm以下に形成されたテーパー形状部分を備えると共に、6~12mmの毛丈となるように植毛されており、且つ植設された各々の前記毛束において、複数本の前記ブリッスルは、最も低い毛丈のブリッスルと、最も高い毛丈のブリッスルとの高低差が1.5~5.0mmとなる範囲で、異なる毛丈で植毛されている歯茎マッサージ用ブラシである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の歯茎マッサージ用ブラシによれば、付着歯肉の部分に対して力をしっかと伝えながらも、優しい当たりでマッサージすることを可能にして、気持ちよく効果的に歯茎の血行促進を促すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の好ましい一実施形態に係る歯茎マッサージ用ブラシの平面図である。
図2は、本発明の好ましい一実施形態に係る歯茎マッサージ用ブラシの側面図である。
図3(a)は、歯茎マッサージ用ブラシの植毛部の拡大模式平面図、図3(b)は、拡大模式縦断面図、図3(c)は、拡大模式横断面図である。
図4は、付着歯肉の部分の説明図である。
図5は、歯茎マッサージ用ブラシを用いて歯茎をマッサージする状況の説明図である。
図6(a)~(d)は、実施例1~4の歯茎マッサージ用ブラシの説明図である。
図7(a)、(b)は、比較例1、2の歯茎マッサージ用ブラシの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の好ましい一実施形態に係る歯茎マッサージ用ブラシ10は、図1及び図2に示すように、ヘッド部12と把持部13とこれらを連結する首部14とを有するブラシ本体11の、ヘッド部12に形成された複数の植毛穴15に、複数本のブリッスル17を束ねてなる毛束(タフト)16を、平線18(図3(a)、(c)参照)を用いて各々植設(植毛)することによって形成される。本実施形態の歯茎マッサージ用ブラシ10は、穴径が大きな各々の植毛穴15に、毛束16が植設されると共に、各々の毛束16を構成する複数本のブリッスル17が、所定の毛丈hで、且つ所定の高低差sで植毛されていることで、歯茎の付着歯肉(図4参照)の部分を、効果的にマッサージすることを可能にして(図5参照)、歯茎の血行促進を効果的に向上させる機能を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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