TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024174426
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-17
出願番号2023092240
出願日2023-06-05
発明の名称再生樹脂の製造方法
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類B29B 17/04 20060101AFI20241210BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】再生樹脂中の揮発性成分を低減することができる再生樹脂の製造方法を提供すること。
【解決手段】揮発性成分と再生用樹脂を含む再生用原料の破砕物を充填槽に供給する工程、及び充填槽内に水蒸気を流通させて再生用原料の破砕物を洗浄する工程、を有する再生樹脂の製造方法であって、充填槽内の温度が100℃以上115℃以下であり、破砕物を洗浄する工程の処理時間が150分間以上である、再生樹脂の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
揮発性成分と再生用樹脂を含む再生用原料の破砕物を充填槽に供給する工程、及び充填槽内に水蒸気を流通させて再生用原料の破砕物を洗浄する工程、を有する再生樹脂の製造方法であって、充填槽内の温度が100℃以上115℃以下であり、破砕物を洗浄する工程の処理時間が150分間以上である、再生樹脂の製造方法。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
再生用原料の破砕物が、再生用原料を破砕する破砕工程を経て得られたものである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
再生用原料の破砕物が、再生用原料を破砕する破砕工程を経て得られたものを更に水洗する水洗工程を経て得られたものである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
充填槽を流通する水蒸気の線速度が0.04m/s以上0.75m/s以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項5】
揮発性成分が香料を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項6】
再生用原料の破砕物の粒度分布が1mm以上15mm以下であり、かつメジアン径が3mm以上12mm以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項7】
充填槽内における再生用原料の破砕物の充填率が30~100%である、請求項1~6のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項8】
充填槽内における再生用原料の破砕物の洗浄がバッチ式に行われる、請求項1~7のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項9】
再生用原料がプラスチックボトルの包装容器を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の製造方法で製造された再生樹脂。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は再生樹脂の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、シャンプーや柔軟仕上げ剤、飲料等の液体成分や食品等の固体成分の包装容器として、プラスチックボトルが用いられてきた。このようなプラスチックボトルの材質としてはポリオレフィンを含むものが多く、リサイクルの対象となっている。
【0003】
例えば、特許文献1は、廃棄プラスチックを素材リサイクルするための洗浄方法および装置の発明が記載されている。特許文献1の段落0033では、廃棄プラスチックに水蒸気を2秒接触させて洗浄することで、廃棄プラスチックから発生する臭気の低減を試みている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-251627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年のシャンプーや柔軟仕上げ剤は、強い残香性を特徴とする製品が多い。かかる製品を内封した包装容器には様々な香料が残留し、特にポリオレフィンを用いた充填用のボトルの包装容器にはその傾向が強く、特許文献1の方法では、香料に由来する臭気の低減は不十分であった。従って、香料等の揮発性成分を低減する方法の更なる改善が望まれていた。
【0006】
本発明は、再生樹脂中の揮発性成分を低減する、再生樹脂の製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は下記〔1〕~〔10〕に関する。
〔1〕 揮発性成分と再生用樹脂を含む再生用原料の破砕物を充填槽に供給する工程、及び充填槽内に水蒸気を流通させて再生用原料の破砕物を洗浄する工程、を有する再生樹脂の製造方法であって、充填槽内の温度が100℃以上115℃以下であり、破砕物を洗浄する工程の処理時間が150分間以上である、再生樹脂の製造方法。
〔2〕 再生用原料の破砕物が、再生用原料を破砕する破砕工程を経て得られたものである、前記〔1〕に記載の製造方法。
〔3〕 再生用原料の破砕物が、再生用原料を破砕する破砕工程を経て得られたものを更に水洗する水洗工程を経て得られたものである、前記〔1〕に記載の製造方法。
〔4〕 充填槽を流通する水蒸気の線速度が0.04m/s以上0.75m/s以下である、前記〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の製造方法。
〔5〕 揮発性成分が香料を含む、前記〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載の製造方法。
〔6〕 再生用原料の破砕物の粒度分布が1mm以上15mm以下であり、かつメジアン径が3mm以上12mm以下である、前記〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の製造方法。
〔7〕 充填槽内における再生用原料の破砕物の充填率が30~100%である、前記〔1〕~〔6〕のいずれか1項に記載の製造方法。
〔8〕 充填槽内における再生用原料の破砕物の洗浄がバッチ式に行われる、前記〔1〕~〔7〕のいずれか1項に記載の製造方法。
〔9〕 再生用原料がプラスチックボトルの包装容器を含む、前記〔1〕~〔8〕のいずれか1項に記載の製造方法。
〔10〕 前記〔1〕~〔9〕のいずれか1項に記載の製造方法で製造された再生樹脂。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、再生用樹脂中の揮発性成分を低減する、再生樹脂の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施例1で使用した、再生用原料の破砕物を洗浄する装置(水蒸気処理装置)の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の再生樹脂の製造方法は、揮発性成分と再生用樹脂を含む再生用原料の破砕物を充填槽に供給する工程、及び充填槽内に水蒸気を流通させて再生用原料の破砕物を洗浄する工程、を有する再生樹脂の製造方法であって、充填槽内の温度が100℃以上115℃以下であり、破砕物を洗浄する工程の処理時間が150分間以上である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東レ株式会社
吹出しノズル
2か月前
東レ株式会社
溶融紡糸設備
7か月前
CKD株式会社
型用台車
1か月前
シーメット株式会社
光造形装置
1か月前
東レ株式会社
プリプレグテープ
4か月前
グンゼ株式会社
ピン
1か月前
個人
射出ミキシングノズル
3か月前
株式会社日本製鋼所
押出機
3か月前
株式会社FTS
ロッド
4日前
個人
樹脂可塑化方法及び装置
11日前
株式会社FTS
成形装置
1か月前
東レ株式会社
一体化成形品の製造方法
5か月前
帝人株式会社
成形体の製造方法
6か月前
株式会社リコー
シート剥離装置
5か月前
株式会社シロハチ
真空チャンバ
3か月前
TOWA株式会社
成形型清掃用のブラシ
4か月前
三菱自動車工業株式会社
予熱装置
4か月前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
4か月前
株式会社リコー
画像形成システム
1か月前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
4か月前
株式会社リコー
シート処理システム
5か月前
株式会社ニフコ
樹脂製品の製造方法
3か月前
東レ株式会社
溶融押出装置および押出方法
19日前
トヨタ自動車株式会社
3Dプリンタ
1か月前
株式会社リコー
シート処理システム
5か月前
個人
ノズルおよび熱風溶接機
20日前
日東工業株式会社
インサート成形機
1か月前
小林工業株式会社
振動溶着機
7か月前
KTX株式会社
シェル型の作製方法
7か月前
三菱ケミカル株式会社
複合物品の製造方法。
3か月前
三光合成株式会社
ガス排出供給構造体
3か月前
日本プラスト株式会社
嵌合構造
3か月前
株式会社カネカ
再生アクリル樹脂の製造方法
3か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリエステルフィルム
7か月前
株式会社コスメック
磁気クランプ装置
19日前
株式会社日本製鋼所
射出成形機
1か月前
続きを見る