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公開番号2025000587
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2024097823
出願日2024-06-18
発明の名称静電荷像現像用トナー
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/087 20060101AFI20241224BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】転写性と帯電安定性に優れた静電荷像現像用トナー及びその製造方法に関すること。
【解決手段】結晶性ポリエステル樹脂C及び非晶質ポリエステル樹脂Aを含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cのエステル基濃度が6.5mmol/g以上10.0mmol/g以下、融点が65℃以上105℃以下であり、前記非晶質ポリエステル樹脂Aのアルコール成分が炭素数2以上5以下の脂肪族ジオールを80モル%以上含有し、前記静電荷像現像用トナーの円形度の平均値が0.955以上0.975以下であり、円形度が0.920以上0.960以下の相対度数が30%以上40%以下であり、円形度が0.970以上0.990以下の相対度数が25%以上35%以下である、静電荷像現像用トナー及びその製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結晶性ポリエステル樹脂C及び非晶質ポリエステル樹脂Aを含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cのエステル基濃度が6.5mmol/g以上10.0mmol/g以下、融点が65℃以上105℃以下であり、前記非晶質ポリエステル樹脂Aのアルコール成分が炭素数2以上5以下の脂肪族ジオールを80モル%以上含有し、前記静電荷像現像用トナーの円形度の平均値が0.955以上0.975以下であり、円形度が0.920以上0.960以下の相対度数が30%以上40%以下であり、円形度が0.970以上0.990以下の相対度数が25%以上35%以下である、静電荷像現像用トナー。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
結晶性ポリエステル樹脂Cの非晶質ポリエステル樹脂Aに対する質量比が、3/97以上30/70以下である、請求項1記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項3】
非晶質ポリエステル樹脂Aのカルボン酸成分が、テレフタル酸又はアルキル基の炭素数が1以上3以下のテレフタル酸アルキルエステル、イソフタル酸又はアルキル基の炭素数が1以上3以下のイソフタル酸アルキルエステル、及びフタル酸又はアルキル基の炭素数が1以上3以下のフタル酸アルキルエステルからなる群から選ばれる2種類を含有する、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項4】
非晶質ポリエステル樹脂Aのアルコール成分が、エチレングリコール及びネオペンチルグリコールを含有する、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項5】
静電荷像現像用トナーがトナー粒子と外添剤を含み、該トナー粒子が熱風処理物である、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項6】
非晶質ポリエステル樹脂Aが、アルコール成分とカルボン酸成分とポリエチレンテレフタレートとの重縮合物である、請求項1又は2記載の静電荷像現像用トナー。
【請求項7】
結晶性ポリエステル樹脂C及び非晶質ポリエステル樹脂Aを含有する静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cのエステル基濃度が6.5mmol/g以上10.0mmol/g以下、融点が65℃以上105℃以下であり、前記非晶質ポリエステル樹脂Aのアルコール成分が炭素数2以上5以下のジオールを80モル%以上含有し、前記静電荷像現像用トナーの円形度の平均値が0.955以上0.975以下であり、円形度が0.920以上0.960以下の相対度数が30%以上40%以下であり、円形度が0.970以上0.990以下の相対度数が25%以上35%以下であり、前記結晶性ポリエステル樹脂C及び前記非晶質ポリエステル樹脂Aを含有する混合物を溶融混練する工程、得られた混練物を粉砕する工程、得られた粉砕物を分級する工程、及び得られた分級物を熱風処理する工程を含む、静電荷像現像用トナーの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像に用いられる静電荷像現像用トナー及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
転写性を向上させるためには、球形化処理等により、トナー粒子の円形度を高めることが種々検討されている。
【0003】
特許文献1には、少なくとも結着樹脂、着色剤、離型剤およびフィラーを含み、前記結着樹脂が、非結晶性ポリエステル系樹脂および結晶性ポリエステル系樹脂を少なくとも含み、前記フィラーが、50nm以下の平均一次粒子径を有するシリカ微粒子であり、かつ0.960以上の円形度を有することを特徴とするトナー開示されている。
【0004】
特許文献2には、結着樹脂、着色剤及びワックスを少なくとも含有したトナー粒子と外添剤を有するトナーにおいて、20kHz、50W/10cm

の超音波を、該トナーを分散させた分散液に5分間照射した時、画像処理解像度512×512画素(1画素あたり0.37μm×0.37μm)のフロー式粒子像測定装置により測定された0.50μm以上2.00μm以下の粒子の測定値C1が、40.0個数%以下であり、毛細管吸引時間法により計測された、45体積%メタノール水溶液に対する該トナーの表面張力指数が、5.0×10
-3
N/m以上1.0×10
-1
N/m以下であることを特徴とするトナーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-86288号公報
特開2009-294374号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、トナーの結着樹脂として、低温定着性に優れた結晶性ポリエステル樹脂と、非晶質ポリエステル樹脂との併用が検討されているが、比較的炭素鎖の短い脂肪族ジオールを用いて得られた非晶質ポリエステル樹脂は、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物等の芳香族ジオールを用いて得られた樹脂に比べて割れやすく、球形化処理で高円形度成分が増加する。円形度の高い粒子は、転写性に優れる一方で、摩擦帯電し難いため、帯電安定性が低下しやすいという課題を有する。
【0007】
本発明は、転写性と帯電安定性に優れた静電荷像現像用トナー及びその製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
〔1〕 結晶性ポリエステル樹脂C及び非晶質ポリエステル樹脂Aを含有する静電荷像現像用トナーであって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cのエステル基濃度が6.5mmol/g以上10.0mmol/g以下、融点が65℃以上105℃以下であり、前記非晶質ポリエステル樹脂Aのアルコール成分が炭素数2以上5以下の脂肪族ジオールを80モル%以上含有し、前記静電荷像現像用トナーの円形度の平均値が0.955以上0.975以下であり、円形度が0.920以上0.960以下の相対度数が30%以上40%以下であり、円形度が0.970以上0.990以下の相対度数が25%以上35%以下である、静電荷像現像用トナー、並びに
〔2〕 結晶性ポリエステル樹脂C及び非晶質ポリエステル樹脂Aを含有する静電荷像現像用トナーの製造方法であって、前記結晶性ポリエステル樹脂Cのエステル基濃度が6.5mmol/g以上10.0mmol/g以下、融点が65℃以上105℃以下であり、前記非晶質ポリエステル樹脂Aのアルコール成分が炭素数2以上5以下のジオールを80モル%以上含有し、前記静電荷像現像用トナーの円形度の平均値が0.955以上0.975以下であり、円形度が0.920以上0.960以下の相対度数が30%以上40%以下であり、円形度が0.970以上0.990以下の相対度数が25%以上35%以下であり、前記結晶性ポリエステル樹脂C及び前記非晶質ポリエステル樹脂Aを含有する混合物を溶融混練する工程、得られた混練物を粉砕する工程、得られた粉砕物を分級する工程、及び得られた分級物を熱風処理する工程を含む、静電荷像現像用トナーの製造方法
に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の静電荷像現像用トナーは、転写性と帯電安定性において優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例において、実施例1、比較例4、及び比較例5で得られたトナーの円形度の分布を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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