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公開番号2025001361
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100894
出願日2023-06-20
発明の名称毛髪洗浄剤組成物又は頭飾製品用繊維洗浄剤組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人大谷特許事務所
主分類A61K 8/73 20060101AFI20241225BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】低温環境下での保存安定性及び泡吐出容器から吐出される泡の質感に優れると共に、毛髪等洗浄時の泡立ちが良好で、毛髪等すすぎ時になめらかさ及び毛髪等乾燥後の指通りの良さを付与できる毛髪洗浄剤組成物又は頭飾製品用繊維洗浄剤組成物、及び該洗浄剤組成物を用いる毛髪洗浄剤又は頭飾製品用繊維洗浄剤を提供する。
【解決手段】次の成分(A)~(D):
(A)2種以上の非サルフェート系アニオン性界面活性剤、
(B)ノニオン性界面活性剤、
(C)カチオン性ポリマー(ただし、ポリクオタニウム-7を除く)、
(D)多価アルコール
を含有し、
成分(C)の含有量が0.20質量%未満であり、
成分(D)の含有量が5質量%以上である、泡吐出容器に充填して用いる毛髪洗浄剤組成物又は頭飾製品用繊維洗浄剤組成物、及び該洗浄剤組成物を泡吐出容器に充填してなる毛髪洗浄剤又は頭飾製品用繊維洗浄剤である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)~(D):
(A)2種以上の非サルフェート系アニオン性界面活性剤、
(B)ノニオン性界面活性剤、
(C)カチオン性ポリマー(ただし、ポリクオタニウム-7を除く)、
(D)多価アルコール
を含有し、
成分(C)の含有量が0.20質量%未満であり、
成分(D)の含有量が5質量%以上である、泡吐出容器に充填して用いる毛髪洗浄剤組成物又は頭飾製品用繊維洗浄剤組成物。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記洗浄剤組成物中の成分(C)の含有量に対する成分(D)の含有量の質量比[(D)/(C)]が25以上である、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
【請求項3】
成分(A)が、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、N-アシルアミノ酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、及びN-メチル-N-アシルタウリン塩からなる群から選ばれる2種以上を含む、請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
【請求項4】
成分(C)が、セルロース骨格を有するカチオン性ポリマー(C1)、及び下記一般式(1-1)で表される構成単位を含むカチオン性ビニル系ポリマー(C2)からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
JPEG
2025001361000011.jpg
63
56
(式(1-1)中、R
11
は水素原子又はメチル基であり、R
12
~R
14
はそれぞれ独立に、炭素数1以上4以下のアルキル基である。Xは-O-又は-NH-であり、nは1以上4以下の数である。)
【請求項5】
前記洗浄剤組成物中の成分(A)の含有量が5質量%以上30質量%以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
【請求項6】
前記洗浄剤組成物中の成分(B)の含有量が0.01質量%以上10質量%以下である、請求項1~5のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の洗浄剤組成物を泡吐出容器に充填してなる、毛髪洗浄剤又は頭飾製品用繊維洗浄剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪洗浄剤組成物又は頭飾製品用繊維洗浄剤組成物に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
毛髪は生活環境(太陽光による紫外線や熱)、日常のヘアケア行動(洗髪やブラッシングによる摩擦)、化学処理(カラーリング、パーマ等)によりダメージを受けている。さらに、日常のヘアケア行動に時間及び労力がかかるために雑なヘアケア行動を行ったり、必要なステップを省略したりすることによっても毛髪の状態が悪化する傾向がある。したがって、効率的でストレスを感じないヘアケア行動ができる毛髪化粧料が望まれている。
【0003】
従来の毛髪化粧料の中でも毛髪洗浄剤においては、ヘアケア行動のしやすさ、及び、毛髪が絡まりにくく毛髪ダメージを低減できるという観点から、毛髪上での泡立ち、塗布性、すすぎ性等の操作性の向上が求められる。
このような要望に対して、操作性を改善した毛髪洗浄剤や、噴射剤を用いない、ノンガス型の泡吐出容器から吐出して用いる泡状の毛髪洗浄剤が提案されている。特に泡状の毛髪洗浄剤は泡立ちがよく、毛髪に素早く馴染むため塗布性が良好で、すすぎ残しも少ないという特徴がある。またノンガス型の泡吐出容器は、噴射剤を用いるエアゾール容器よりも廃棄時の環境負荷が少なく、金属製容器の腐食防止を考慮しなくてもよいため、内容物の配合の自由度が高い。
【0004】
例えば、特許文献1には、泡の弾力感、すすぎ時のなめらかさ、仕上がりのしっとり感、束感の無さ、ふんわり感に優れたシャンプー組成物を得ることを課題として、α-オレフィンスルホン酸塩、ヤシ油脂肪酸メチルタウリン塩、両性界面活性剤、カチオン性基を有する水溶性高分子2種以上、及びカチオン化グアーガムを含有するシャンプー組成物が開示されている。
特許文献2には、ノンガスタイプの泡吐出容器に充填されている液体洗浄剤組成物において、目詰まりがなく、クリーミーで安定した泡が得られ、低温下においても泡の形成性に優れ、しかもすすぎ時のさっぱり感、タオルドライ後のしっとり感に優れる液体洗浄剤組成物の提供を課題として、高級脂肪酸塩、カルボベタイン型両性界面活性剤及びスルホベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上の両性界面活性剤、30℃において固形状のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、及び多価アルコールが泡吐出容器に充填されている液体洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献3には、容器から泡状に吐出される際の目詰まりがなく、クリーミーで安定した泡が得られ、しかも洗浄後のコンディショニング効果にも優れるノンエアゾール型泡吐出容器用毛髪洗浄剤組成物等の提供を課題として、アニオン界面活性剤と、両性界面活性剤と、低級アルコール及び/又は多価アルコールと、カチオン性高分子化合物と、油剤、シリコーン類、タンパク質加水分解物、アミノ酸及びカチオン界面活性剤からなる群から選択される少なくとも1種の仕上がり向上成分とを含有し、粘度が30mPa・s以下であるノンエアゾール型泡吐出容器用毛髪洗浄剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-172338号公報
特開2014-156537号公報
特開2005-187359号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ノンガス型の泡吐出容器を用いて毛髪やウィッグ等の頭飾製品用繊維に適用する際には、毛髪や頭飾製品用繊維に用いられる洗浄剤組成物は泡吐出容器中で空気と混合され、メッシュを通して押し出されることで泡状となり吐出される。しかしながら、-5℃のような低温環境下で保存した洗浄剤組成物を泡吐出容器から吐出すると、吐出不良が発生するという問題がある。この吐出不良は、低温環境下で保存した際に洗浄剤組成物の安定性が低く、該洗浄剤組成物の成分の析出等により、メッシュの目詰まりが発生することに起因することが判明した。そのため、毛髪洗浄剤組成物又は頭飾製品用繊維洗浄剤組成物の低温環境下での保存安定性及び泡吐出容器から吐出される泡の質感の向上が求められている。
一方で、泡状で吐出される毛髪洗浄剤組成物又は頭飾製品用繊維洗浄剤組成物は吐出時の泡質を保つため、配合される界面活性剤の総量に限界がある。それゆえに、毛髪の長い使用者や毛髪の量の多い使用者、更に頭飾製品において頭飾製品用繊維が長い場合や頭飾製品用繊維の量が多い場合には毛髪又は頭飾製品用繊維洗浄時の泡立ち、毛髪又は頭飾製品用繊維すすぎ時のなめらかさといった感触等が十分でない傾向にあり、また、油剤や香料の溶解性を十分に確保することができず、低温環境下で濁りが生じ、低温環境下での保存安定性が低下する傾向もあった。
特許文献1~3の開示技術では、低温環境下での洗浄剤の安定性(非析出性)及び吐出性と、使用感(泡性能、すすぎ性能、乾燥後の指通り性能)との両立には至っておらず、改善が求められている。
【0007】
本発明は、低温環境下での保存安定性及び泡吐出容器から吐出される泡の質感に優れると共に、毛髪又は頭飾製品用繊維洗浄時の泡立ちが良好で、毛髪又は頭飾製品用繊維すすぎ時になめらかさ及び毛髪又は頭飾製品用繊維乾燥後の指通りの良さを付与できる毛髪洗浄剤組成物又は頭飾製品用繊維洗浄剤組成物、及び該洗浄剤組成物を用いる毛髪洗浄剤又は頭飾製品用繊維洗浄剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、2種以上の非サルフェート系アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性ポリマー(ただし、ポリクオタニウム-7を除く)、及び多価アルコールを含有し、該カチオン性ポリマーの含有量が所定の値未満であり、該多価アルコールの含有量が所定の値以上である、泡吐出容器に充填して用いる毛髪洗浄剤組成物又は頭飾製品用繊維洗浄剤組成物が前記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、次の[1]及び[2]を提供する。
[1]次の成分(A)~(D):
(A)2種以上の非サルフェート系アニオン性界面活性剤、
(B)ノニオン性界面活性剤、
(C)カチオン性ポリマー(ただし、ポリクオタニウム-7を除く)、
(D)多価アルコール
を含有し、
成分(C)の含有量が0.20質量%未満であり、
成分(D)の含有量が5質量%以上である、泡吐出容器に充填して用いる毛髪洗浄剤組成物又は頭飾製品用繊維洗浄剤組成物。
[2]前記[1]に記載の洗浄剤組成物を泡吐出容器に充填してなる、毛髪洗浄剤又は頭飾製品用繊維洗浄剤。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、低温環境下での保存安定性及び泡吐出容器から吐出される泡の質感に優れると共に、毛髪又は頭飾製品用繊維洗浄時の泡立ちが良好で、毛髪又は頭飾製品用繊維すすぎ時になめらかさ及び毛髪又は頭飾製品用繊維乾燥後の指通りの良さを付与できる毛髪洗浄剤組成物又は頭飾製品用繊維洗浄剤組成物、及び該洗浄剤組成物を用いる毛髪洗浄剤又は頭飾製品用繊維洗浄剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[毛髪洗浄剤組成物又は頭飾製品用繊維洗浄剤組成物]
本発明の毛髪洗浄剤組成物又は頭飾製品用繊維洗浄剤組成物は、
次の成分(A)~(D):
(A)2種以上の非サルフェート系アニオン性界面活性剤、
(B)ノニオン性界面活性剤、
(C)カチオン性ポリマー(ただし、ポリクオタニウム-7を除く)、
(D)多価アルコール
を含有し、
成分(C)の含有量が0.20質量%未満であり、
成分(D)の含有量が5質量%以上である、泡吐出容器に充填して用いる。
(【0011】以降は省略されています)

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