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公開番号2025011756
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114058
出願日2023-07-11
発明の名称材料矯正システム、材料矯正方法、プログラム及び統合システム
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人弁理士法人北斗特許事務所
主分類B21D 1/05 20060101AFI20250117BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】本開示の課題は、矯正対象の板材の矯正後の反り量の推定を精度よく行うことである。
【解決手段】材料矯正システム1は、対向するロール群R1,R2の間に板材を通して板材の反りを矯正する。材料矯正システム1は、取得部101と、推定部102と、を備える。取得部101は、矯正前の板材の反り量である初期反り量、板材の板厚、対向するロール群のうち1つのロール群である第1矯正ロール群の位置、及び第1矯正ロール群R1にかかるロール荷重のうち少なくとも1つをパラメータとして、当該パラメータに係る情報を検知するセンサ20の検知結果に基づいて取得する。推定部102は、取得部101が取得したパラメータを説明変数とし、矯正後の板材の反り量である矯正後反り量を目的変数として推定する学習モデルを用いて、矯正後反り量を推定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数のロールを含むロール群が対向し、対向する前記ロール群のうち一方のロール群が含む複数のロールと他方のロール群が含む複数のロールとが千鳥状に配置され、対向する前記ロール群の間に板材を通して前記板材の反りを矯正する材料矯正システムであって、
矯正前の前記板材の反り量である初期反り量、前記板材の板厚、対向する前記ロール群のうち1つのロール群である第1矯正ロール群の位置、及び前記第1矯正ロール群にかかるロール荷重のうち少なくとも1つをパラメータとして、前記パラメータに係る情報を検知するセンサの検知結果に基づいて取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記パラメータを説明変数とし、矯正後の前記板材の反り量である矯正後反り量を目的変数として推定する学習モデルを用いて、前記矯正後反り量を推定する推定部と、を備える、
材料矯正システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
学習部を更に備え、
前記取得部は、更に、矯正後の前記板材に対して計測された反り量である実測反り量を取得し、
前記学習部は、前記取得部が取得した前記パラメータを説明変数とし、前記実測反り量を目的変数として再学習を行い、前記学習モデルを更新する、
請求項1に記載の材料矯正システム。
【請求項3】
調整部を更に備え、
前記取得部は、前記第1矯正ロール群の位置、及び前記第1矯正ロール群にかかるロール荷重のうち少なくとも1つを前記パラメータとして取得し、
前記調整部は、前記学習モデルを用いて、前記第1矯正ロール群の位置及び前記第1矯正ロール群にかかるロール荷重のうち前記取得部が取得した前記パラメータを調整対象とし前記板材が平坦化するよう当該調整対象の前記パラメータを調整する、
請求項1に記載の材料矯正システム。
【請求項4】
前記調整部で調整された前記パラメータである前記調整対象の調整後パラメータを通知する通知部を更に備える、
請求項3に記載の材料矯正システム。
【請求項5】
前記調整部で調整された前記調整対象の調整後パラメータに基づいて、前記調整対象を制御する制御処理部を更に備える、
請求項3に記載の材料矯正システム。
【請求項6】
前記取得部が取得した前記パラメータ、前記推定部が推定した前記矯正後反り量、及び前記調整部で調整された前記調整対象の調整後パラメータを外部へ出力する出力部を更に備える、
請求項3に記載の材料矯正システム。
【請求項7】
前記取得部は、前記第1矯正ロール群の位置として、前記第1矯正ロール群において前記板材の通過方向に沿った少なくとも2つの箇所の位置のそれぞれを取得する、
請求項1に記載の材料矯正システム。
【請求項8】
前記取得部は、前記第1矯正ロール群にかかるロール荷重として、前記第1矯正ロール群において前記板材の通過方向に沿った少なくとも2つの箇所にかかるロール荷重のそれぞれを取得する、
請求項1に記載の材料矯正システム。
【請求項9】
前記推定部は、前記学習モデルを外部から取得する、
請求項1に記載の材料矯正システム。
【請求項10】
複数のロールを含むロール群が対向し、対向する前記ロール群のうち一方のロール群が含む複数のロールと他方のロール群が含む複数のロールとが千鳥状に配置され、対向する前記ロール群の間に板材を通して前記板材の反りを矯正する材料矯正システムであって、
矯正前の前記板材の反り量である初期反り量、前記板材の板厚、対向する前記ロール群のうち1つのロール群である第1矯正ロール群の位置、及び前記第1矯正ロール群にかかるロール荷重のうち少なくとも1つをパラメータとして、前記パラメータに係る情報を検知するセンサの検知結果に基づいて取得し、及び矯正後の前記板材に対して計測された反り量である実測反り量を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記パラメータを説明変数とし、前記実測反り量を目的変数として学習を行い、学習モデルを生成する学習部と、を備える、
材料矯正システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に材料矯正システム、材料矯正方法、プログラム及び統合システムに関し、より詳細には板材の反りを矯正する材料矯正システム、材料矯正方法、プログラム及び統合システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1では、ローラ矯正中の被矯正材の変形状態及び材料定数を精度よく推定するローラレベラが記載されている。特許文献1のローラレベラは、被矯正材の材料定数、及び、矯正中の被矯正材の変形状態を表現する任意の2つの表現パラメータと、ローラレベラに発生する入側矯正荷重、出側矯正荷重及び総矯正重力との関係を取得し、負荷下で測定された入側矯正荷重、出側矯正荷重、及び、総矯正動力に基づいて、上記関係から被矯正材の材料定数、及び、2つの表現パラメータを推定し、推定された被矯正材の材料定数、及び、2つの表現パラメータに基づいて、矯正中の被矯正材の変形状態を推定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-175443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、推定された被矯正材の材料定数及び2つの表現パラメータに基づいて、矯正中の被矯正材の変形状態を推定するため、材料定数及び2つの表現パラメータの推定精度によっては、被矯正材(板材)の変形状態(反り量)の推定精度が低下する可能性がある。
【0005】
本開示は上記課題に鑑みてなされ、矯正対象の板材の矯正後の反り量の推定を精度よく行うことができる材料矯正システム、材料矯正方法、プログラム及び統合システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る材料矯正システムは、複数のロールを含むロール群が対向し、対向する前記ロール群の間に板材を通して前記板材の反りを矯正する。対向する前記ロール群のうち一方のロール群が含む複数のロールと他方のロール群が含む複数のロールとが千鳥状に配置されている。前記材料矯正システムは、取得部と、推定部と、を備える。前記取得部は、矯正前の板材の反り量である初期反り量、板材の板厚、対向する前記ロール群のうち1つのロール群である第1矯正ロール群の位置、及び前記第1矯正ロール群にかかるロール荷重のうち少なくとも1つをパラメータとして、前記パラメータに係る情報を検知するセンサの検知結果に基づいて取得する。前記推定部は、前記取得部が取得した前記パラメータを説明変数とし、矯正後の前記板材の反り量である矯正後反り量を目的変数として推定する学習モデルを用いて、前記矯正後反り量を推定する。
【0007】
本開示の一態様に係る材料矯正システムは、複数のロールを含むロール群が対向し、対向する前記ロール群の間に板材を通して前記板材の反りを矯正する。対向する前記ロール群のうち一方のロール群が含む複数のロールと他方のロール群が含む複数のロールとが千鳥状に配置されている。前記材料矯正システムは、取得部と、学習部と、を備える。前記取得部は、矯正前の板材の反り量である初期反り量、板材の板厚、対向する前記ロール群のうち1つのロール群である第1矯正ロール群の位置、及び前記第1矯正ロール群にかかるロール荷重のうち少なくとも1つをパラメータとして、前記パラメータに係る情報を検知するセンサの検知結果に基づいて取得する。前記取得部は、矯正後の前記板材に対して計測された反り量である実測反り量を取得する。前記学習部は、前記取得部が取得した前記パラメータを説明変数とし、前記実測反り量を目的変数として学習を行い、学習モデルを生成する。
【0008】
本開示の一態様に係る材料矯正方法は、材料矯正システムで用いられる。前記材料矯正システムは、複数のロールを含むロール群が対向し、対向する前記ロール群の間に板材を通して前記板材の反りを矯正するシステムである。対向する前記ロール群のうち一方のロール群が含む複数のロールと他方のロール群が含む複数のロールとが千鳥状に配置されている。前記材料矯正方法は、取得ステップと、推定ステップと、を含む。前記取得ステップは、矯正前の板材の反り量である初期反り量、板材の板厚、対向する前記ロール群のうち1つのロール群である第1矯正ロール群の位置、及び前記第1矯正ロール群にかかるロール荷重のうち少なくとも1つをパラメータとして、前記パラメータに係る情報を検知するセンサの検知結果に基づいて取得する。前記推定ステップは、前記取得ステップで取得した前記パラメータを説明変数とし、矯正後の前記板材の反り量である矯正後反り量を目的変数として推定する学習モデルを用いて、前記矯正後反り量を推定する。
【0009】
本開示の一態様に係る材料矯正方法は、材料矯正システムで用いられる。前記材料矯正システムは、複数のロールを含むロール群が対向し、対向する前記ロール群の間に板材を通して前記板材の反りを矯正するシステムである。対向する前記ロール群のうち一方のロール群が含む複数のロールと他方のロール群が含む複数のロールとが千鳥状に配置されている。前記材料矯正方法は、取得ステップと、学習ステップと、を含む。前記取得ステップは、矯正前の板材の反り量である初期反り量、板材の板厚、対向する前記ロール群のうち1つのロール群である第1矯正ロール群の位置、及び前記第1矯正ロール群にかかるロール荷重のうち少なくとも1つをパラメータとして、前記パラメータに係る情報を検知するセンサの検知結果に基づいて取得する。前記取得ステップは、矯正後の前記板材に対して計測された反り量である実測反り量を取得する。前記学習ステップは、前記取得ステップで取得した前記パラメータを説明変数とし、前記取得ステップで取得した前記実測反り量を目的変数として学習を行い、学習モデルを生成する。
【0010】
本開示の一態様に係るプログラムは、コンピュータシステムに、前記材料矯正方法を実行させるためのプログラムである。
(【0011】以降は省略されています)

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