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公開番号2024178795
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-25
出願番号2023097215
出願日2023-06-13
発明の名称有底筒状体加工装置
出願人東洋製罐株式会社
代理人個人,個人
主分類B21D 51/26 20060101AFI20241218BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】設置スペースの極大化を伴うことなく有底筒状体に対して多数回のネック加工を施すことができ、しかも、高さの異なる有底筒状体について煩雑な設定行為なしに共通して使用することができる有底筒状体加工装置の提供。
【解決手段】有底筒状体加工装置100は、有底筒状体の開口端に複数回のネック加工を施すものであって、複数のネック加工ユニットが順に配置された多段階ネック加工部110と、下流側ネック加工ユニットから排出された有底筒状体を上流側ネック加工ユニットに再び供給する循環用コンベア131と、有底筒状体を保持して循環用コンベアと対向する受け渡し位置まで移動させる乗り換えターレット140と、受け渡し位置において有底筒状体を筒軸方向に循環用コンベアに向かって移動させる軸方向移動機構とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有底筒状体を搬送経路に沿って搬送しながら当該有底筒状体の開口端に複数回のネック加工を施す有底筒状体加工装置であって、
複数のネック加工ユニットが搬送経路に沿って順に配置された多段階ネック加工部と、
前記多段階ネック加工部の下流側に設けられた下流側ネック加工ユニットから排出された有底筒状体を、前記多段階ネック加工部の上流側に設けられた上流側ネック加工ユニットに再び供給する循環用コンベアと、
複数のポケットが周方向に配置され、前記ポケットに前記下流側ネック加工ユニットから排出された有底筒状体を保持した状態で、前記循環用コンベアと対向する受け渡し位置まで移動させる乗り換えターレットと、を備え、
前記乗り換えターレットは、前記有底筒状体を保持した前記ポケットが前記循環用コンベアへの受け渡し位置にあるときに前記有底筒状体を筒軸方向に前記循環用コンベアに向かって移動させる軸方向移動機構を備えることを特徴とする有底筒状体加工装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記循環用コンベアは、搬送面を有し、当該搬送面が有底筒状体の底部と対面するように配設されており、
前記搬送面に有底筒状体の底部を吸着して搬送するものであることを特徴とする請求項1に記載の有底筒状体加工装置。
【請求項3】
前記軸方向移動機構は、気体の噴出により前記有底筒状体を筒軸方向に移動させるエアブロー機構によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の有底筒状体加工装置。
【請求項4】
前記多段階ネック加工部の各ネック加工ユニットは、水平な一方向に直列的に配置され、
前記循環用コンベアは、前記多段階ネック加工部の上方において前記一方向に沿って延び、
前記循環用コンベアの搬送経路の後端から前記上流側ネック加工ユニットに前記有底筒状体を下方に移動させて供給するシュートが備えられ、
前記シュートは、前記有底筒状体を筒軸方向に移動させるガイドを備えることを特徴とする請求項1に記載の有底筒状体加工装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有底筒状体を搬送経路に沿って搬送しながら当該有底筒状体の開口端に複数回のネック加工を施す有底筒状体加工装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、飲料缶等に用いられる缶は、円形状に打ち抜いた金属製の板材に対して絞り・しごき加工などを施して有底円筒形状の缶胴を成形し、さらに缶胴の開口端に所定のネッキング、トリミング、必要に応じてねじ部成形やカール部成形などの口部成形工程を行うことによって製造される。
いわゆるネッキングと称される絞り加工は、缶胴を構成する金属材料が過度のストレスを受けないように、通常、複数工程に分けて段階的に行われる。このような段階的に複数回のネック加工を行う装置としては、例えば加工ターレットを複数、直列的に連結し、缶胴を順次搬送しながら1つの加工ターレットにつき1段階のネック加工を行い、1巡で複数工程のネック加工を施す装置がある。
しかしながら、このような装置には、所望のネック加工数と同数の加工ターレットを設ける必要があるので、多数回のネック加工を要する缶胴を製造する場合には装置や設備が長大化、極大化してより多くの設置スペースが必要になる、という問題がある。
【0003】
このような問題を解決するために、例えば特許文献1には、複数の加工ターレットが直列的に配置され、一端側に缶胴が供給される供給位置が設けられるとともに他端側に缶胴が排出される排出位置が設けられた装置において、供給位置から搬送されて各加工ターレットにおいて1巡目の複数工程の加工が順に施され、排出位置から排出された半加工状態の缶胴を、循環コンベアによって供給位置まで戻して、再度、複数の加工ターレットに搬送されて2巡目の複数加工を施す装置が開示されている。
このような循環コンベアを利用した装置においては、水平方向に並設される加工ターレット数を減少させることができ、設置スペース当たり施すことができる加工数を増大させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
欧州特許第2001617号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、上記の循環コンベアを利用した装置においては、高さ(ハイト)が異なる飲料缶の製造に転用する、いわゆる型替えをする場合に、加工ターレットから循環コンベアへの移載が困難となる、という問題がある。
各加工ターレットは、缶胴の開口端を加工するものであるために缶胴の開口端が確実に加工に供されるように位置合わせされて順に搬送されるところ、循環コンベアはその担持および搬送のしやすさから缶胴の底部を吸着して搬送させる構造であるため、ある高さの缶胴のみに対応した装置であれば初期設計として循環コンベアの搬送面が缶胴の底部に近接して対向するような位置に循環コンベアを配設すればよいが、同じ装置を高さが異なる缶胴のネッキングにそのまま転用すると、1巡目の加工が終了した缶胴を循環コンベアに移載することができないという問題が生じる。このような場合には、循環コンベア自体を移動させて搬送面の位置をずらすことによって対応することになるが、循環コンベアの大きさ上、大掛かりな設定となるため現実的ではなく、また、設定行為自体が煩雑化してしまう。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するものであって、その目的は、設置スペースの極大化を伴うことなく有底筒状体に対して多数回のネック加工を施すことができ、しかも、簡単な構成で高さの異なる有底筒状体について煩雑な設定行為なしに共通して使用することができる有底筒状体加工装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の有底筒状体加工装置は、有底筒状体を搬送経路に沿って搬送しながら当該有底筒状体の開口端に複数回のネック加工を施す有底筒状体加工装置であって、
複数のネック加工ユニットが搬送経路に沿って順に配置された多段階ネック加工部と、
前記多段階ネック加工部の下流側に設けられた下流側ネック加工ユニットから排出された有底筒状体を、前記多段階ネック加工部の上流側に設けられた上流側ネック加工ユニットに再び供給する循環用コンベアと、
複数のポケットが周方向に配置され、前記ポケットに前記下流側ネック加工ユニットから排出された有底筒状体を保持した状態で、前記循環用コンベアと対向する受け渡し位置まで移動させる乗り換えターレットと、を備え、
前記乗り換えターレットは、前記有底筒状体を保持した前記ポケットが前記循環用コンベアへの受け渡し位置にあるときに前記有底筒状体を筒軸方向に前記循環用コンベアに向かって移動させる軸方向移動機構を備えることにより、前記課題を解決するものである。
【0008】
本発明の有底筒状体加工装置においては、前記循環用コンベアは、搬送面を有し、当該搬送面が有底筒状体の底部と対面するように配設されており、
前記搬送面に有底筒状体の底部を吸着して搬送する構成とすることができる。
【0009】
また、本発明の有底筒状体加工装置においては、前記軸方向移動機構は、気体の噴出により前記有底筒状体を筒軸方向に移動させるエアブロー機構によって構成することができる。
【0010】
また、本発明の有底筒状体加工装置においては、前記多段階ネック加工部の各ネック加工ユニットは、水平な一方向に直列的に配置され、
前記循環用コンベアは、前記多段階ネック加工部の上方において前記一方向に沿って延び、
前記循環用コンベアの搬送経路の後端から前記上流側ネック加工ユニットに前記有底筒状体を下方に移動させて供給するシュートが備えられ、
前記シュートは、前記有底筒状体を筒軸方向に移動させるガイドを備える構成とすることができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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