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公開番号2025079156
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191648
出願日2023-11-09
発明の名称打ち抜き加工方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類B21D 28/10 20060101AFI20250514BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】、打ち抜き後に抜き落とされた不要部をベルトコンベヤ等の上に回収する場合に、不要部を確実に回収する打ち抜き加工方法を提供すること。
【解決手段】打ち抜き加工方法は、薄板状のワークW1に対して両端部のブリッジB1を残して略円形状の輪郭に沿った切れ目B2を形成する仮抜き加工工程と、ワークW1のうち切れ目B2の内側の不要部W2をブリッジB1同士を繋ぐ径方向に沿って折れ曲がった形状に変形させる曲げ加工工程と、変形した不要部W2の両端部に径方向の外側に突出する突起W2aが設けられるように不要部W2をワークW1から打ち抜く本抜き加工工程と、抜き落とされた不要部W2を回収する回収工程と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
薄板状のワークに対して両端部のブリッジを残して略円形状の輪郭に沿った切れ目を形成する仮抜き加工工程と、
前記ワークのうち前記切れ目の内側の不要部を前記ブリッジ同士を繋ぐ径方向に沿って折れ曲がった形状に変形させる曲げ加工工程と、
変形した前記不要部の両端部に径方向の外側に突出する突起が設けられるように前記不要部を前記ワークから打ち抜く本抜き加工工程と、
抜き落とされた前記不要部を回収する回収工程と、
を有する打ち抜き加工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は打ち抜き加工方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
上型と下型とで構成された金型により薄板状のワークを所定の形状に打ち抜く打ち抜き加工が知られている。打ち抜き加工により発生した不必要な部分(不要部)はスクラップ片として排出される。このような打ち抜き加工に用いられる打ち抜き加工装置の一例が特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1には、下型に設けられる外径抜きパンチと、上型に設けられる外径抜きダイと、上型板押さえ部と、下型板押さえ部と、上型切り刃と下型切り刃とにより鋼材の打ち抜き穴の周辺のさんを切断するさん切断手段と、さん切断手段によりさんを切断する切断位置よりも鋼材の送り方向側にて、スクラップ片を落下させて排出するスクラップ片排出部と、ブランク材を排出方向に傾けて案内して排出するリフタと、を有する打ち抜き加工装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-220467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の打ち抜き加工装置によれば、打ち抜き製品の平面度を確保しながら材料の歩留まりを向上させることができ、かつ、打ち抜き製品やスクラップ片の排出性を向上させることが記載されている。しかしながら、例えば上型に設けられたパンチと、下型に設けられたダイと、を用いたプレス加工により不要部(スクラップ片)をワークから抜き落してベルトコンベヤ等の上に回収する際、略円形の薄板状に形成されている不要部がベルトコンベヤの搬送面の上をランダムに転がりやすい。そのため、抜き落した不要部が搬送面の上を転がってベルトコンベヤの側方に落ちたりベルトコンベヤの隙間に入り込んだりすることにより、打ち抜き加工装置のプレス作業を止めてしまうという問題があった。
【0006】
本開示は、このような問題を解決するためになされたものであり、打ち抜き後に抜き落とされた不要部をベルトコンベヤ等の上に回収する場合に、不要部を確実に回収する打ち抜き加工方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施の形態にかかる打ち抜き加工方法は、薄板状のワークに対して両端部のブリッジを残して略円形状の輪郭に沿った切れ目を形成する仮抜き加工工程と、ワークのうち切れ目の内側の不要部をブリッジ同士を繋ぐ径方向に沿って折れ曲がった形状に変形させる曲げ加工工程と、変形した不要部の両端部に径方向の外側に突出する突起が設けられるように不要部をワークから打ち抜く本抜き加工工程と、抜き落とされた不要部を回収する回収工程と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、打ち抜き後に抜き落とされた不要部をベルトコンベヤ等の上に回収する場合に、不要部を確実に回収する打ち抜き加工方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態1にかかる打ち抜き加工方法を説明する図である。
略円形の薄板状に形成された不要部をワークから抜き落としてベルトコンベヤの上に回収する際の問題点を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。ただし、本開示が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。図中に示したものは、全体の一部であり、図示しないその他の構成が実際には多く含まれる。なお、以下の説明において、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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