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公開番号
2025062937
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-15
出願番号
2023172322
出願日
2023-10-03
発明の名称
シームレス金属缶
出願人
東洋製罐株式会社
代理人
弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類
B65D
1/16 20060101AFI20250408BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】耐圧性が高く、バックリングが有効に防止された形態のドーム状底面を有するシームレス金属缶を提供する。
【解決手段】筒状胴部1と、筒状胴部1に連なる接地部3と、接地部3の内側を閉じるように形成されている底部5とを有しており、底部5は、接地部3の内側から上方に延びている立ち上がり部7と、立ち上がり部7に連なるドーム状底面9とから形成されているシームレス金属缶10において、ドーム状底面9は、中央ドーム部9aと、中央ドーム部9aを取り囲むように形成されているリング状部9bとを有しており、リング状部9bが立ち上がり部7の上端に連なっていると共に、金属缶10の側断面図において、中央ドーム部9aとリング状部9bとの境界部Xは、曲率半径が3.0mm未満の極小湾曲部となっていることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
筒状胴部と、該筒状胴部に連なる接地部と、該接地部の内側を閉じるように形成されている底部とを有しており、該底部は、該接地部の内側から上方に延びている立ち上がり部と、該立ち上がり部に連なるドーム状底面とから形成されているシームレス金属缶において、
前記ドーム状底面は、中央ドーム部と、該中央ドーム部を取り囲むように形成されているリング状部とを有しており、該リング状部が前記立ち上がり部の上端に連なっていると共に、
前記金属缶の側断面図において、前記中央ドーム部と前記リング状部との境界部は、曲率半径が3.0mm未満の極小湾曲部となっていることを特徴とするシームレス金属缶。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記金属缶の側断面図において、前記立ち上がり部は、前記接地部から外方且つ上方に向かって立ち上がっている請求項1に記載のシームレス金属缶。
【請求項3】
前記金属缶の側断面図において、前記立ち上がり部は、接地面に対する角度θが95~125度の範囲で接地面から立ち上がっており、該立ち上がり部と前記リング状部との接合部は、曲率半径が1.2mm以下の極小湾曲部となっている請求項2に記載のシームレス金属缶。
【請求項4】
前記ドーム状底面の中心位置での金属厚みが0.270mm以下である請求項3に記載のシームレス金属缶。
【請求項5】
前記金属がアルミニウムである請求項4に記載のシームレス金属缶。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドーム状底面を有するシームレス金属缶に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、金属の成形加工(打ち抜き、絞り加工さらにはしごき加工)によって得られるシームレス缶などは、耐圧性能の向上や設置安定化のために、底部をドーム状に凹ませてドーム状底面を形成している。このようなドーム状底面を形成するための成形手段は、ドーミングと呼ばれ、ホールドリングと呼ばれる環状型により筒体の底部周縁を保持しながら、該環状型の間からドーミングダイを押し上げ、筒体の底面をドーム状に凹ませることにより行われる(特許文献1)。
【0003】
ところで、近年では、金属材料の有効利用や軽量性などの観点から、厚みの薄い金属板を用いてシームレス缶を成形することが強く望まれている。このような薄肉の金属板から成形されるシームレス缶では、特に底部のバックリングが問題となり、従来公知の形態のドーム状底面では、耐圧性能が十分でなく、バックリングを生じ易いという問題があった。
【0004】
例えば、特許文献2や3には、一定の形態のドーム状底面を有するシームレス金属缶が開示されているが、例えば、厚みが、0.270mmよりも金属板(素板)を用いて成形された薄肉のシームレス金属缶では、耐圧性が低いため、バックリングが生じ易く、薄肉化に際しては、さらに耐圧性能の向上が求められているのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-177289号公報
特開2000-211624号公報
特許第6713741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の目的は、耐圧性が高く、バックリングが有効に防止された形態のドーム状底面を有するシームレス金属缶を提供することにある。
本発明の他の目的は、金属厚みが0.270mm以下、特に0.26mm以下の金属板を用いて成形されるシームレス金属缶を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、筒状胴部と、該筒状胴部に連なる接地部と、該接地部の内側を閉じるように形成されている底部とを有しており、該底部は、該接地部の内側から上方に延びている立ち上がり部と、該立ち上がり部に連なるドーム状底面とから形成されているシームレス金属缶において、
前記ドーム状底面は、中央ドーム部と、該中央ドーム部を取り囲むように形成されているリング状部とを有しており、該リング状部が前記立ち上がり部の上端に連なっていると共に、
前記金属缶の側断面図において、前記中央ドーム部と前記リング状部との境界部は、曲率半径が3.0mm未満の極小湾曲部となっていることを特徴とするシームレス金属缶が提供される。
【0008】
本発明のシームレス金属缶においては、
(1)前記金属缶の側断面図において、前記立ち上がり部は、前記接地部から外方且つ上方に向かって立ち上がっていること、
(2)前記金属缶の側断面図において、前記立ち上がり部は、接地面に対する角度θが95~125度の範囲で接地面から立ち上がっており、該立ち上がり部と前記リング状部との接合部は、曲率半径が1.2mm以下の極小湾曲部となっていること、
(3)前記ドーム状底面の中心位置での金属厚みが0.270mm以下であること、
(4)前記金属がアルミニウムであること、
が好適である。
【発明の効果】
【0009】
本発明のシームレス金属缶は、接地部の内側を閉じるように形成されている底部にドーム状に凹んだドーム状底面を有するものであるが、このドーム状底面の中央ドーム部を取り囲むようにリング状部が形成されていること、及び該リング状部と該中央ドーム部との接合部が、曲率半径が3.0mm未満の極小湾曲部となっていること、という点に大きな特徴を有する。
即ち、ドーム状底面は、中央部分の曲率半径が大きく、なだらかな湾曲面となっており、中心位置が最大の曲率半径を有する形態となっている。シームレス金属缶の軸方向に内圧が加わった場合、このような平面に近い形態の中央部分に内圧が集中するため、成形に用いる金属の素板の厚み(ドーム状底面の中心部での金属厚みに相当)が薄くなるほど、バックリング(凹凸の逆転)が生じ易くなる。しかるに、本発明では、曲率半径が大きい中央ドーム部を取り囲むように、曲率半径の小さいリング状部が形成され、このリング状部と中央ドームとの接合部分(即ち、境界部)での曲率半径が3.0mm未満の極小値となっている。即ち、リング状部の一方側端部(中央ドームの端部)が変曲点となり、大きく湾曲した形態となっている。しかも、リング状部の他方側は、接地部に連なる立ち上がり部の上端に連なっており、このようなリング状部の他方側の端部も大きく湾曲した形態となっている。このような形態から理解されるように、本発明では、両端が大きく湾曲した形態のリング状部がなだらかな平面に近い形態の中央ドーム部に連なっているため、このリング状部でシームレス金属缶の軸方向荷重が吸収緩和され、バックリングがより有効に抑制される。
従って、本発明では、極めて薄い厚み(例えば、0.270mm以下)の金属の素板をシームレス金属缶の成形に用いることができ、これが本発明の大きな利点である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明のシームレス金属缶の全体を示す概略側断面図。
図1のシームレス金属缶の底部拡大部分側断面図。
図1のシームレス金属缶を製造するための工程の概略を示す図。
図3のドーミング工程に用いる成形型を示す図。
図4のドーミング工程を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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