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公開番号
2025064600
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023174489
出願日
2023-10-06
発明の名称
超軽量シームレスアルミ缶
出願人
東洋製罐株式会社
代理人
弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類
B65D
1/16 20060101AFI20250410BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】成形時の破胴が有効に防止され、著しく薄肉化されている超軽量のシームレスアルミ缶を提供する。
【解決手段】筒状側壁1、筒状側壁1下端の接地部3により囲まれている底部5とを有する軽量シームレスアルミ缶10において、筒状側壁1は、胴部1aと、胴部1a下端から内方に傾斜して接地部3に連なるチャイム部1bと、胴部1aの上方に位置し且つ胴部1aよりも厚い厚みを有する後加工用肉厚部1cとからなり、底部5は、上方に湾曲しているドーム状底面9と、接地部3から外方に向かって上方に延びてドーム状底面9と連なっている立ち上がり部7を有しており、底部5の中心部でのアルミニウム厚み(T0)が0.270mm以下であり、且つ胴部1a下端の直径Dが45~75mmであり、胴部1aにおける最薄肉部でのアルミニウム厚み(T1)が0.080~0.105mmの範囲にあると共に、アルミニウム総重量が14g以下の範囲にあることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
筒状側壁と、該筒状側壁下端の接地部により囲まれている底部とを有する超軽量シームレスアルミ缶において、
前記筒状側壁は、胴部と、該胴部下端から内方に傾斜して前記接地部に連なるチャイム部と、該胴部の上方に位置し且つ該胴部よりも厚い厚みを有する後加工用肉厚部とからなり、
前記底部は、上方に湾曲しているドーム状底面と、前記接地部から外方に向かって上方に延びて該ドーム状底面と連なっている立ち上がり部を有しており、該底部の中心部でのアルミニウム厚み(T0)が0.270mm以下であり、且つ該胴部下端の直径Dが45~75mmであり、
前記胴部における最薄肉部でのアルミニウム厚み(T1)が0.080~0.105mmの範囲にあると共に、
アルミニウム総重量が14g以下の範囲にあることを特徴とする超軽量シームレスアルミ缶。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記胴部における最薄肉部でのアルミニウム厚み(T1)が0.087mm未満である請求項1に記載の超軽量シームレスアルミ缶。
【請求項3】
前記筒状側壁のハイトHと前記胴部下端の直径Dとの比H/Dが、1.6~2.7の範囲にある請求項1に記載の超軽量シームレスアルミ缶。
【請求項4】
前記チャイム部でのアルミニウム厚み(T2)が、前記底部の中心部でのアルミニウム厚み(T0)の95%以下である請求項1に記載の超軽量シームレスアルミ缶。
【請求項5】
前記後加工用の肉厚部は、前記胴部の上端から上方に向かって漸次厚みが増大していくテーパー部と、該テーパー部の上方に位置し且つアルミニウム厚み(T3)が、前記底部の中心部でのアルミニウム厚み(T0)の50%以上の範囲にある高強度部とから形成されている請求項1に記載の超軽量シームレスアルミ缶。
【請求項6】
前記胴部の軸方向長さL1は、前記筒状側壁のハイトHの60~95%の範囲にあり、前記高強度部の軸方向長さL2は、前記筒状側壁のハイトHの5~40%の範囲にある請求項5に記載の超軽量シームレスアルミ缶。
【請求項7】
前記底部のドーム状底面には、前記立ち上がり部の上端から離れた位置に、曲率半径(R1)が極小となる変曲部がリング状に形成されている請求項1に記載の超軽量シームレスアルミ缶。
【請求項8】
曲率半径(R1)が3.0mm未満の範囲にある請求項7に記載の超軽量シームレスアルミ缶。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、超軽量シームレスアルミ缶に関するものある。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、金属の成形加工(打ち抜き、絞り加工さらにはしごき加工)によって得られるシームレス缶などは、耐圧性能の向上や設置安定化のために、底部をドーム状に凹ませてドーム状底面を形成している。このようなドーム状底面を形成するための成形手段は、ドーミングと呼ばれ、ホールドリングと呼ばれる環状型により筒体の底部周縁を保持しながら、該環状型の間からドーミングダイを押し上げ、筒体の底面をドーム状に凹ませることにより行われる。
【0003】
ところで、近年では、金属材料の有効利用や軽量性などの観点から、厚みの薄い金属板を用いて軽量のシームレス缶を成形することが強く望まれており、アルミ缶では、より一層の薄肉化が求められている。このような薄肉化された軽量のシームレスアルミ缶では、当然、成形時の破胴が問題となり、薄肉化或いは軽量化の程度が制限されている。例えば、特許文献1~4では、ドーム状底面を有するアルミ缶が提案されているけれども、破胴が問題となるため、薄肉化がかなり制限されており、実用に供し得る軽量のシームレスアルミ缶は得られていないのが実情である。
また、底部のバックリングなども問題となり、従来公知の形態のドーム状底面では、薄肉化が一定レベルを超えると、バックリングを生じ易いという問題も指摘されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6977302号公報
特開2000-211624号公報
特許第5102042号公報
特開2023-85679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的は、成形時の破胴が有効に防止され、著しく薄肉化されている超軽量のシームレスアルミ缶を提供することにある。
本発明の他の目的は、金属厚みが0.270mm以下のアルミ板を用いて成形される超軽量のシームレスアルミ缶を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、耐圧性が高く、底部のバックリングが有効に防止されている超軽量のシームレスアルミ缶を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、筒状側壁と、該筒状側壁下端の接地部により囲まれている底部とを有する超軽量シームレスアルミ缶において、
前記筒状側壁は、胴部と、該胴部下端から内方に傾斜して前記接地部に連なるチャイム部と、該胴部の上方に位置し且つ該胴部よりも厚い厚みを有する後加工用肉厚部とからなり、
前記底部は、上方に湾曲しているドーム状底面と、前記接地部から外方に向かって上方に延びて該ドーム状底面と連なっている立ち上がり部を有しており、該底部の中心部でのアルミニウム厚み(T0)が0.270mm以下であり、且つ該胴部下端の直径Dが45~75mmであり、
前記胴部における最薄肉部でのアルミニウム厚み(T1)が0.080~0.105mmの範囲にあると共に、
アルミニウム総重量が14g以下の範囲にあることを特徴とする超軽量シームレスアルミ缶が提供される。
【0007】
本発明のシームレス金属缶においては、次の態様が好適に採用される。
(1)前記胴部における最薄肉部でのアルミニウム厚み(T1)が0.087mm未満であること。
(2)前記筒状側壁のハイトHと前記底部の直径Dとの比H/Dが、1.6~2.7の範囲にあること。
(3)前記チャイム部でのアルミニウム厚み(T2)が、前記底部の中心部でのアルミニウム厚み(T0)の95%以下であること。
(4)前記後加工用の肉厚部は、胴部の上端から上方に向かって漸次厚みが増大していくテーパー部と、該テーパー部の上方に位置し且つアルミニウム厚み(T3)が、前記底部の中心部でのアルミニウム厚み(T0)の50%以上の範囲にある高強度部とから形成されていること。
(5)前記胴部の軸方向長さL1は、前記筒状側壁のハイトHの60~95%の範囲にあり、前記高強度部の軸方向長さL2は、前記筒状側壁のハイトHの5~40%の範囲にあること。
(6)前記底部は、接地部から上方に延びている立ち上がり部と、該立ち上がり部の上端からドーム状に延びているドーム状底面とを有しており、該ドーム状底面には、該立ち上がり部の上端から離れた位置に、曲率半径(R1)が極小となる変曲部がリング状に形成されていること。
(7)曲率半径(R1)が3.0mm未満の範囲にあること。
【発明の効果】
【0008】
本発明のシームレスアルミ缶は、胴部下端の直径D(チャイム部上端の直径に相当)が45~75mmという大きさを有しており、該底部の中心部でのアルミニウム厚み(T0)が0.270mm以下であるという基本形態を有している。このような基本形態において、底部中心でのアルミニウム厚み(T0)は、成形に用いるアルミニウムの元板(素板とも呼ばれる)に相当する。しごき加工による薄肉化によってシームレス缶を成形する場合、底部は、しごき加工による薄肉化が行われない部分だからである。即ち、本発明のシームレスアルミ缶は、0.270mm以下の極めて薄い厚みの金属の素板を用いて成形されているものであるが、これに加えて、筒状胴部の最薄肉部でのアルミニウム厚み(T1)が0.080~0.105mmの範囲にあり、薄肉化が最大限にまで行われている。本発明のシームレスアルミ缶は、胴部下端の直径Dが45~75mmという大きさを維持してのこのような超薄肉化によって、アルミニウム総重量が14g以下という超軽量化が実現されているものである。例えば、500mLでの内容量を有しているにもかかわらず、そのアルミニウム総重量が14g以下であり、このような超軽量化は、本発明がはじめて実現したものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明のシームレス金属缶の全体を示す概略側断面図。
図1のシームレス金属缶の筒状胴部を拡大して示す側断面図。
図1のシームレス金属缶の底部を拡大して示す拡大部分側断面図。
図1のシームレス金属缶を製造するための工程の概略を示す図。
図4に示す製造工程におけるしごき工程を説明するための図。
図4のドーミング工程に用いる成形型を示す図。
図4のドーミング工程を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<超軽量シームレスアルミ缶の形態>
本発明の超軽量シームレスアルミ缶(以下、単にシームレスアルミ缶と呼ぶことがある)は、アルミニウムもしくはアルミニウム合金などからなるアルミニウム製の薄肉の素板を用いての打抜き、絞り、再絞り-しごき加工を行い、次いで底部についてドーミング加工を行うことにより得られるものであり、図1に示す形態を有しており、最終的には、その後、洗浄乾燥、外面印刷、仕上げニス塗布焼付、内面塗料塗布焼付、ネックイン加工及びフランジ加工等の後加工が行われて使用に供される。即ち、内容物の充填、蓋材の固定などが行われて販売に供される。
(【0011】以降は省略されています)
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