TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025021167
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124927
出願日2023-07-31
発明の名称逐次成形方法
出願人日産自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B21D 22/18 20060101AFI20250205BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】従来の逐次成形方法では、成形後にスプリングバックによる変形が生じることがあり、改善が要望されていた。
【解決手段】金属板Wの一方の主面側に配置した棒状工具Tと、金属板Wの他方の主面側に配置した成形型1を用い、金属板Wに棒状工具Tの先端を押し付けて移動させながら、金属板Wを成形型1に沿って三次元形状に成形する成形工程と、成形工程を経た金属板Wの成形部分Wfの一部である要矯正領域Wcに対して、棒状工具Tを押し付けて移動させながら、棒状工具Tと成形型1との間で要矯正領域Wcに圧縮応力を付与する矯正工程とを備えた逐次成形方法とし、成形後の金属板Wにおけるスプリングバックによる変形を抑制する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
金属板の一方の主面側に配置した棒状工具と、前記金属板の他方の主面側に配置した成形型を用い、
前記金属板に前記棒状工具の先端を押し付けて移動させながら、前記金属板を成形型に沿って三次元形状に成形する成形工程と、
前記成形工程を経た前記金属板の成形部分の一部である要矯正領域に対して、前記棒状工具を押し付けて移動させながら、前記棒状工具と前記成形型との間で前記要矯正領域に圧縮応力を付与する矯正工程とを備えたことを特徴とする逐次成形方法。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記金属板の成形前の主面と成形後の傾斜面とが成す角度を成形角度とし、
前記要矯正領域が、前記成形部分において相対的に前記成形角度の小さい領域であることを特徴とする請求項1に記載の逐次成形方法。
【請求項3】
前記矯正工程において、前記棒状工具から前記成形型までの距離cと、前記金属板の板厚tとの関係が、t>c>0.7tであることを特徴とする請求項1又は2に記載の逐次成形方法。
【請求項4】
前記棒状工具が、球面状の先端部を有する工具であることを特徴とする請求項3に記載の逐次成形方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、棒状工具と成形型を用いて金属板を三次元形状に成形する逐次成形方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来の逐次成形方法としては、例えば、特許文献1に記載されているものがある。特許文献1には、成形型の上側に金属板と棒状工具を配置し、棒状工具を金属板に押し付けて移動させながら、同金属板を成形型に沿って三次元形状に成形する逐次成形方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-244493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記したような従来の逐次成形方法では、成形後に金属板の拘束を解除すると、スプリングバックによる変形が生じることがあり、とくに、アルミニウム製の金属板では変形が顕著に生じるので、その変形を抑制するための改善が要望されていた。
【0005】
本発明は、上記従来の状況に鑑みて成されたもので、成形後の金属板におけるスプリングバックによる変形を抑制することができる逐次成形方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係わる逐次成形方法は、金属板の一方の主面側に配置した棒状工具と、金属板の他方の主面側に配置した成形型を用いる。そして、逐次成形方法は、金属板に棒状工具の先端を押し付けて移動させながら、金属板を成形型に沿って三次元形状に成形する成形工程と、成形工程を経た金属板の成形部分の一部である要矯正領域に対して、棒状工具を押し付けて移動させながら、棒状工具と成形型との間で要矯正領域に圧縮応力を付与する矯正工程とを備えたことを特徴としている。上記構成において、要矯正領域は、スプリングバックが生じ易い領域であり、成形部分の形状に応じて設定される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係わる逐次成形方法は、上記構成を採用したことにより、成形後の金属板におけるスプリングバックによる変形を抑制することができ、金属板の形状精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
逐次成形方法の第1実施形態として成形開始時の状態を示す断面図である。
図1に続いて成形工程を説明する断面図である。
棒状工具の移動経路を示す平面図である。
図2に続いて矯正工程を説明する断面図である。
矯正工程における要部の断面図である。
成形後の金属板を示す断面図である。
逐次成形方法の第2実施形態を工程順(A)~(D)に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<第1実施形態>
図1~図6は、本発明に係わる逐次成形方法の第1実施形態を説明する図である。
逐次成形方法は、図1に示すように、金属板Wの一方の主面側(図中で上側)に配置した棒状工具Tと、金属板Wの他方の主面側に配置した成形型1を用いる。金属板Wは、成形品の素材である平板である。
【0010】
棒状工具Tは、図示しない駆動装置により、軸線を上下方向にした姿勢で保持されており、下側となる先端部が球面を成している。駆動装置としては、多軸制御型の作業ロボットやNC工作機械などが挙げられる。これにより、棒状工具Tは、直交する3軸方向、又は直交する3軸方向及び各軸回りに駆動される。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
ハゼ折鋼板のハゼ締め装置
3か月前
株式会社プロテリアル
鍛造装置
1か月前
村田機械株式会社
プレス機械
3か月前
トヨタ自動車株式会社
金型装置
1か月前
株式会社不二越
NC転造盤
2か月前
日伸工業株式会社
加工システム
3か月前
日産自動車株式会社
逐次成形方法
1日前
株式会社カネミツ
筒張出部形成方法
15日前
株式会社三明製作所
転造装置
25日前
株式会社吉野機械製作所
プレス機械
14日前
東洋製罐株式会社
有底筒状体加工装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
熱間鍛造用金型
1か月前
株式会社カネミツ
歯付円筒体形成方法
21日前
株式会社不二越
転造加工用鋼製平ダイス
3か月前
大同特殊鋼株式会社
横型鍛造装置
3か月前
村田機械株式会社
情報処理装置及び情報処理方法
2か月前
トヨタ紡織株式会社
カシメ装置
3か月前
個人
日本刀の製造方法
28日前
トヨタ紡織株式会社
モータコアの製造装置
28日前
村田機械株式会社
金型交換装置及び金型検出方法
3か月前
株式会社TMEIC
板離れ防止システム
1か月前
株式会社菊地機械製作所
加工装置、および加工方法
2か月前
アイダエンジニアリング株式会社
板状部材送り装置
1か月前
個人
ハゼ締め装置、およびハゼ締め装置の自動動停止装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
順送プレス装置、及び制御方法
15日前
東芝産業機器システム株式会社
金型装置
3か月前
株式会社アマダ
安全確認画像の表示方法
25日前
金田工業株式会社
はすば歯車の製造方法
1か月前
馳逸自動化科技(蘇州)有限公司
合金スタンピング装置
21日前
旭精機工業株式会社
工具移動装置及び線材成形機
2か月前
有限会社後藤工業所
パイプ加工装置及びパイプ加工方法
1か月前
株式会社神戸製鋼所
プレス成形品の製造方法
2か月前
東洋製罐株式会社
製缶装置
28日前
株式会社レゾナック
ヒートシンクの製造方法
2か月前
アグサメタル株式会社
螺旋コイルの製造装置及び製造方法
25日前
有限会社山内エンジニアリング
角形ケースの製造方法
3か月前
続きを見る