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公開番号2024155531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023070322
出願日2023-04-21
発明の名称横型鍛造装置
出願人大同特殊鋼株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B21K 27/00 20060101AFI20241024BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】継目部分が含まれる鍛造素材に対し強制廃却動作が実行されない不具合が発生したタイミングを特定することができる横型鍛造装置を提供する。
【解決手段】横型鍛造装置1は、連続的に供給された長尺の棒鋼Wを所定の寸法に切断して鍛造素材Sとし、複数段の鍛造加工部30にて鍛造加工するとともに、棒鋼間の継目部分が含まれる鍛造素材Sについては後続の鍛造加工部30に送ることなく廃却する強制廃却動作を実行する。横型鍛造装置1は、繰り返し実行される強制廃却動作の間隔時間を時系列に表示する記録表示装置13を備えている。記録表示装置13は、強制廃却動作を実行する際に発せられる強制廃却信号を取り込んで、強制廃却信号の出力状況を時系列にグラフ化して表示する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
連続的に供給された長尺の棒鋼を所定の寸法に切断して鍛造素材とし、複数段の鍛造加工部にて鍛造加工するとともに、棒鋼間の継目部分が含まれる前記鍛造素材については後続の前記鍛造加工部に送ることなく廃却する強制廃却動作を実行する横型鍛造装置であって、
繰り返し実行される前記強制廃却動作の間隔時間を時系列に表示する記録表示装置を備えている、横型鍛造装置。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記記録表示装置は、前記強制廃却動作を実行する際に発せられる強制廃却信号を取り込んで、前記強制廃却信号の出力状況を時系列にグラフ化して表示する、請求項1に記載の横型鍛造装置。
【請求項3】
前記記録表示装置は温度記録計としての機能を備えており、加熱された前記棒鋼の温度状況とともに前記強制廃却信号の出力状況を時系列にグラフ化して表示する、請求項2に記載の横型鍛造装置。
【請求項4】
所定時間毎に得られた良品および強制廃却品の数をカウントし、時間情報と関連付けて記憶部に保存する数量記録手段を備えるとともに、
前記記録表示装置は、前記記憶部に保存された数量記録の情報に基づいて良品数の累積値および前記強制廃却動作の間隔時間を時系列にグラフ化して表示する、請求項1に記載の横型鍛造装置。
【請求項5】
連続的に供給された長尺の棒鋼を所定の寸法に切断して鍛造素材とし、複数段の鍛造加工部にて鍛造加工するとともに、棒鋼間の継目部分が含まれる前記鍛造素材については後続の前記鍛造加工部に送ることなく廃却する強制廃却動作を実行する横型鍛造装置であって、
前記強制廃却動作を実行する際に発せられる強制廃却信号を取り込んで、直近に実行された複数回の強制廃却動作の間隔時間の平均値を算出し、該平均値を超えて強制廃却動作が実行されない場合に警報信号を出力する異常警告手段を備えている、横型鍛造装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、横型鍛造装置に関し、詳しくは継目検出ミスに起因する不具合が発生したタイミングを特定するための構造に特徴を有するものに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
横型鍛造装置は、連続的に供給された長尺の棒鋼を所定の寸法に切断して鍛造素材とし、この鍛造素材を後続の複数段の鍛造加工部にて鍛造加工することで、短時間で大量の鍛造品を製造することができる。
【0003】
横型鍛造装置に対して連続的に棒鋼が供給された場合、先行する棒鋼と後続の棒鋼とのに跨って継目部分が存在する。横型鍛造装置では、通常、棒鋼間の継目部分が含まれる部位が切り出されて鍛造素材として後続の鍛造加工部に送られてしまうことを回避するため、継目部分をセンサで検出し、継目部分が含まれる鍛造素材については切断直後にこれを強制廃却する動作が実行されている(例えば下記特許文献1参照)。
ここで、一連の鍛造加工のために供給された棒鋼Wの数がnであった場合、図6で示すように、継目部分Jはn-1箇所存在することから、対象ロットの鍛造加工が終了した時点で、強制廃却動作回数NはN=n-1となる。例えば、棒鋼Wの数が200本の場合なら、強制廃却動作の回数は199回である。
【0004】
しかしながら、強制廃却の動作は、継目部分に存在する隙間が予めセンサで検出されたことを条件として実行されるものであるため、上流側で実施された加熱処理に起因した溶着により継目部分の隙間が消失した場合や、この隙間が酸化スケールにより覆われてしまった場合には、継目部分が検出されない継目検出ミスに起因して強制廃却動作が実行されない不具合の発生も想定される。
【0005】
強制廃却動作が実行されない不具合の発生は、対象ロットの加工が終了した後、「強制廃却動作回数N<棒鋼投入本数n-1」であることで事後的に判定することができるが、対象ロット中のどのタイミングで不具合が発生したかまでは分からないため、良品の中に混入した継目部分が含まれる鍛造品を特定し排除するためには、対象のロットの良品全数について磁粉探傷検査等の再検査を行わなければならなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭63-169213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は以上のような事情を背景とし、継目部分が含まれる鍛造素材に対し強制廃却動作が実行されない不具合が発生したタイミングを特定することができる横型鍛造装置を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
而してこの発明の第1の局面の横型鍛造装置は次のように規定される。即ち、
連続的に供給された長尺の棒鋼を所定の寸法に切断して鍛造素材とし、複数段の鍛造加工部にて鍛造加工するとともに、棒鋼間の継目部分が含まれる前記鍛造素材については後続の前記鍛造加工部に送ることなく廃却する強制廃却動作を実行する横型鍛造装置であって、
繰り返し実行される前記強制廃却動作の間隔時間を時系列に表示する記録表示装置を備えている。
【0009】
同一のロットにおいて連続的に供給された長尺の棒鋼は、通常、同一の長さである。このため、正常に強制廃却動作が繰り返し実行されている間、強制廃却動作の間隔時間は一定である。上記の第1の局面の横型鍛造装置によれば、記録表示装置に、繰り返し実行される強制廃却動作の間隔時間が時系列に表示されているため、オペレータは記録表示装置に表示された情報から強制廃却動作の間隔時間が明らかに長くなっている箇所を見つけ出すことで、強制廃却動作が実行されない不具合が発生したタイミング(具体的には、不具合が発生した時刻)を事後的に特定することができる。このため良品の中に混入した不良品(継目部分が含まれた鍛造品)を特定し排除するための再検査の対象を、不具合が発生した時刻に加工された鍛造品に限定することでき、再検査の負担を軽減することができる。
【0010】
ここで前記記録表示装置は、前記強制廃却動作を実行する際に発せられる強制廃却信号を取り込んで、前記強制廃却信号の出力状況を時系列にグラフ化して表示することができる(第2の局面)。
グラフ化して表示すれば、強制廃却動作の間隔時間が明らかに長くなっている箇所が一見して分かり易く、継目検出ミスに起因する不具合が発生したタイミングの把握が容易である。
(【0011】以降は省略されています)

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