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公開番号
2025069704
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-01
出願番号
2023179593
出願日
2023-10-18
発明の名称
クレーンガーダのキャンバ量測定方法およびクレーンガーダのキャンバ量測定装置
出願人
大同特殊鋼株式会社
代理人
弁理士法人上野特許事務所
主分類
G01B
11/24 20060101AFI20250423BHJP(測定;試験)
要約
【課題】クレーンガーダのキャンバ量の測定を、高精度に、また簡便に行うことができるクレーンガーダのキャンバ量測定方法、およびそのための測定装置を提供する。
【解決手段】レーザ光源2と、支点Oを中心に角度可変にレーザ光源2を保持するレーザ保持具3と、レーザ光源2において、光源計測点に対して、基準高さからの高さの変化量を計測可能な計測部材4と、照射面に照射基準点54が設けられた的部材5と、を用いて、クレーンガーダ7の上面71に、レーザ光源2を保持したレーザ保持具3を設置するとともに、第一の計測位置P
1
に的部材5を設置した場合と、第二の計測位置P
2
に的部材5を設置した場合とでそれぞれ、照射基準点54にレーザ光Bの中心が重なるように、レーザ保持具3におけるレーザ光源2の保持角度を調整し、計測部材4によって計測される高さ変化量ΔBを記録する。その高さ変化量ΔBに基づいてガーダ7のキャンバ量を見積もる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
出射部からレーザ光を出射するレーザ光源と、
支点を中心に角度可変に前記レーザ光源を保持し、前記レーザ光源の保持角度を変更することで前記レーザ光の出射方向を変更することができるレーザ保持具と、
前記レーザ光源において、前記支点から前記出射部側の位置に設定した光源計測点に対して、基準高さからの高さの変化量を計測可能な計測部材と、
前記レーザ光を照射可能な照射面を有し、前記照射面に照射基準点が設けられた的部材と、を用いて、
クレーンガーダの上面に、前記レーザ光源を保持した前記レーザ保持具を設置するとともに、設置した前記レーザ保持具の前記支点から前記クレーンガーダの長手方向に沿って第一の距離だけ離れた第一の計測位置、および第一の距離よりも小さい第二の距離だけ離れた第二の計測位置を設定する設定工程と、
前記第一の計測位置に前記的部材を設置し、前記照射基準点に前記レーザ光の中心が重なるように、前記レーザ保持具における前記レーザ光源の保持角度を調整したうえで、前記クレーンガーダの上面からの前記光源計測点の高さ位置を、前記計測部材における前記基準高さとして設定する第一の計測工程と、
前記第二の計測位置に前記的部材を移動し、前記照射基準点に前記レーザ光の中心が重なるように、前記レーザ保持具における前記レーザ光源の保持角度を調整したうえで、前記計測部材によって、前記クレーンガーダの上面からの前記光源計測点の高さ位置について、前記第一の計測工程で設定した前記基準高さから変化した変化量を計測し、計測された値を高さ変化量として記録する第二の計測工程と、
前記高さ変化量に基づいて、前記第一の計測位置と前記第二の計測位置の間における前記クレーンガーダの上面の高さの差として、前記クレーンガーダのキャンバ量を見積もる換算工程と、を有するクレーンガーダのキャンバ量測定方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記換算工程においては、前記第一の計測工程における前記レーザ光の光路と、前記第二の計測工程における前記レーザ光の光路との間の高さの差が、前記長手方向に沿った前記支点からの距離に比例するとみなして、前記高さ変化量を前記キャンバ量に変換する、請求項1に記載のクレーンガーダのキャンバ量測定方法。
【請求項3】
前記第一の距離をL
s
、前記第二の距離をL
s
’、 前記長手方向に沿った前記支点と前記光源計測点の間の距離をL、前記レーザ保持具の設置面から前記支点までの高さをH、前記的部材における前記照射基準点の高さをH
1
とし、
前記第二の計測工程で得られた前記高さ変化量をΔBとして、
前記キャンバ量Aは、下の式(1)によって評価される、請求項2に記載のクレーンガーダのキャンバ量測定方法。
TIFF
2025069704000006.tif
29
170
【請求項4】
前記計測部材は、前記レーザ保持具に取り付けられたダイヤルゲージより構成される、請求項1に記載のクレーンガーダのキャンバ量測定方法。
【請求項5】
前記レーザ保持具は、
前記クレーンガーダに固定可能な固定部と、
前記レーザ光源を保持する保持部と、を有し、
前記保持部は、前記固定部に対して、前記支点において回転可能に結合されるとともに、前記支点から前記長手方向に沿って離れた箇所において、上下運動可能なリンク機構を介して結合されている、請求項1に記載のクレーンガーダのキャンバ量測定方法。
【請求項6】
前記的部材の前記照射面に、前記照射基準点を中心とした複数の同心円が表示されている、請求項1に記載のクレーンガーダのキャンバ量測定方法。
【請求項7】
前記レーザ保持具は、磁石を備えており、前記磁石の磁力によって、前記クレーンガーダに固定可能である、請求項1に記載のクレーンガーダのキャンバ量測定方法。
【請求項8】
前記支点の位置および前記第一の計測位置は、前記クレーンガーダの長手方向の中央を挟んで対称に設定され、前記第二の計測位置は、前記クレーンガーダの長手方向の中央に設定される、請求項1に記載のクレーンガーダのキャンバ量測定方法。
【請求項9】
前記レーザ光源と、前記レーザ保持具と、前記計測部材と、前記的部材とを有し、
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のクレーンガーダのキャンバ量測定方法を実施できる、クレーンガーダのキャンバ量測定装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーンガーダのキャンバ量測定方法およびクレーンガーダのキャンバ量測定装置に関し、さらに詳しくは、天井クレーン等に備えられるガーダのキャンバ量を測定する方法、およびそのための測定装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
天井クレーンをはじめとするクレーンに設けられるガーダ(桁)においては、通常、吊り荷を吊った際に加えられる下向きの荷重によって、ガーダが下向きに反ってしまわないように、あらかじめ上向きの反り(キャンバ)が付与される。しかし、クレーンを長期にわたり使用し続けると、吊り荷を吊った際の下向きの荷重による負荷が蓄積されて、上向きの反りの大きさ(キャンバ量)が徐々に小さくなり、最終的には、ガーダが下向きに反った状態(マイナスキャンバ)に至ることもある。マイナスキャンバが生じると、ガーダの下面(下弦材)に亀裂が発生しやすくなる。そこで、マイナスキャンバに至る前に、キャンバの異常やその予兆を早期に発見する観点から、点検により、ガーダのキャンバ量の経時変化を監視することが重要となる。
【0003】
従来、クレーンガーダのキャンバ量を測定する方法としては、鋼線(ピアノ線)を用いる方法が、一般に実施されている。例えば、特許文献1の第4b図に鋼線を用いたキャンバ量の測定方法が示されている。鋼線を用いたキャンバ量の測定方法の具体例として、まず、ガーダの上面に、長手方向に沿って一端から他端に鋼線を張り渡す。この際、高さ調整治具を使用して、ガーダの両端で鋼線の高さが同じになるように調整するとともに、緊張器および張力測定器を用いて、鋼線の張力を所定の値に調整したうえで、固定治具で鋼線を固定する。そして、ガーダの長手方向中央の箇所にて、ガーダの上面からピアノ線の高さを、ものさし等の測長器具で計測する。この中央で計測された高さの値と、両端の鋼線の高さ位置との差に、適宜、鋼線の自重による撓みの補正を加えたものが、キャンバ量となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭63-50008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上に説明したように、鋼線を用いることで、クレーンガーダのキャンバ量を測定することができる。しかし、全長数十メートルにわたるガーダに対して、数ミリメートルから数十ミリメートルの小さなキャンバ量を、鋼線の高さ位置の変化として読み取る必要があるため、高い計測精度が要求される。しかも、鋼線および複数の治具や測定器の組よりなる重量の大きな装置を使用した作業を、高所で行う必要がある。そのため、高精度にキャンバ量を測定することは難しく、さらに、作業者にとっての負担の大きさや、作業に要する時間の長さが、キャンバ量の測定を一層困難なものとしている。そこで、キャンバ量の測定を、高精度に、かつ簡便に行うことができる測定方法の開発が望まれる。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、クレーンガーダのキャンバ量の測定を、高精度に、また簡便に行うことができるクレーンガーダのキャンバ量測定方法、およびそのための測定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のクレーンガーダのキャンバ量測定方法およびクレーンガーダのキャンバ量測定装置は、以下の構成を有する。
【0008】
[1]本発明のクレーンガーダのキャンバ量測定方法は、出射部からレーザ光を出射するレーザ光源と、支点を中心に角度可変に前記レーザ光源を保持し、前記レーザ光源の保持角度を変更することで前記レーザ光の出射方向を変更することができるレーザ保持具と、前記レーザ光源において、前記支点から前記出射部側の位置に設定した光源計測点に対して、基準高さからの高さの変化量を計測可能な計測部材と、前記レーザ光を照射可能な照射面を有し、前記照射面に照射基準点が設けられた的部材と、を用いて、クレーンガーダの上面に、前記レーザ光源を保持した前記レーザ保持具を設置するとともに、設置した前記レーザ保持具の前記支点から前記クレーンガーダの長手方向に沿って第一の距離だけ離れた第一の計測位置、および第一の距離よりも小さい第二の距離だけ離れた第二の計測位置を設定する設定工程と、前記第一の計測位置に前記的部材を設置し、前記照射基準点に前記レーザ光の中心が重なるように、前記レーザ保持具における前記レーザ光源の保持角度を調整したうえで、前記クレーンガーダの上面からの前記光源計測点の高さ位置を、前記計測部材における前記基準高さとして設定する第一の計測工程と、前記第二の計測位置に前記的部材を移動し、前記照射基準点に前記レーザ光の中心が重なるように、前記レーザ保持具における前記レーザ光源の保持角度を調整したうえで、前記計測部材によって、前記クレーンガーダの上面からの前記光源計測点の高さ位置について、前記第一の計測工程で設定した前記基準高さから変化した変化量を計測し、計測された値を高さ変化量として記録する第二の計測工程と、前記高さ変化量に基づいて、前記第一の計測位置と前記第二の計測位置の間における前記クレーンガーダの上面の高さの差として、前記クレーンガーダのキャンバ量を見積もる換算工程と、を有する。
【0009】
[2]上記[1]の態様において、前記換算工程においては、前記第一の計測工程における前記レーザ光の光路と、前記第二の計測工程における前記レーザ光の光路との間の高さの差が、前記長手方向に沿った前記支点からの距離に比例するとみなして、前記高さ変化量を前記キャンバ量に変換するとよい。
【0010】
[3]上記[2]の態様において、前記第一の距離をL
s
、前記第二の距離をL
s
’、 前記長手方向に沿った前記支点と前記光源計測点の間の距離をL、前記レーザ保持具の設置面から前記支点までの高さをH、前記的部材における前記照射基準点の高さをH
1
とし、前記第二の計測工程で得られた前記高さ変化量をΔBとして、前記キャンバ量Aは、下の式(1)によって評価されるとよい。
TIFF
2025069704000002.tif
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(【0011】以降は省略されています)
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