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公開番号
2025072925
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-12
出願番号
2023183413
出願日
2023-10-25
発明の名称
リチウムイオン電池負極用Si合金
出願人
大同特殊鋼株式会社
,
国立大学法人鳥取大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
4/38 20060101AFI20250501BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】サイクル特性に優れる新規な構成のリチウムイオン電池負極用Si合金を提供する。
【解決手段】リチウムイオン電池負極用Si合金は、Si相と、第1のSi化合物相であるSiX相と、第2のSi化合物相であるSiY相とを有するSi合金である。Si合金全体に占めるSi相量が20~90質量%で、元素Xは、Fe,Co,Zr,Ti,Cr,V,Mo,Ta,Nb,Wよりなる群の中から選択される少なくとも1種の元素であり、元素Yは、La,Sm,Ni,Ce,Mn,Cuよりなる群の中から選択される少なくとも1種の元素である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
Si相と、第1のSi化合物相であるSiX相と、第2のSi化合物相であるSiY相とを有するSi合金であって、
Si合金全体に占める前記Si相量が20~90質量%で、
元素Xは、Fe,Co,Zr,Ti,Cr,V,Mo,Ta,Nb,Wよりなる群の中から選択される少なくとも1種の元素であり、
元素Yは、La,Sm,Ni,Ce,Mn,Cuよりなる群の中から選択される少なくとも1種の元素である、リチウムイオン電池負極用Si合金。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
SiX/SiYで表されるSiX化合物とSiY化合物の質量%比が0.20~5.0である、請求項1に記載のリチウムイオン電池負極用Si合金。
【請求項3】
Sn,Al,In,Biよりなる群の中から選択された1種以上の元素を更に含有し、その合計含有量が10質量%以下である、請求項1に記載のリチウムイオン電池負極用Si合金。
【請求項4】
前記Si相の平均サイズが500nm以下である、請求項1~3の何れかに記載のリチウムイオン電池負極用Si合金。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明はリチウムイオン電池負極用Si合金に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン電池は高容量、高電圧で小型化が可能である利点を有し、携帯電話やノートパソコン等の電源として広く用いられている。また近年、電気自動車やハイブリッド自動車等のパワー用途の電源として大きな期待を集め、その開発が活発に進められている。
【0003】
このリチウムイオン電池では、正極と負極との間でリチウムイオン(以下、Liイオンとする場合がある)が移動して充電と放電とが行われ、負極側では充電時に負極活物質中にLiが吸蔵され、放電時には負極活物質からイオンとしてLiが放出される。
【0004】
従来、一般には正極側の活物質としてコバルト酸リチウム(LiCoO
2
)が用いられ、また負極活物質として黒鉛が広く使用されていた。しかしながら、負極活物質の黒鉛は、その理論容量が372mAh/gに過ぎず、より一層の高容量化が望まれている。そこで最近では炭素系負極活物質の代替材料として、高容量化が期待できるSi等の金属材料(Siの理論容量は4198mAh/gである)が盛んに研究されている。
【0005】
ところが、SiはLiとの合金化反応によりLiの吸蔵を行うため、Liの吸蔵・放出に伴って大きな体積膨張・収縮を生じる。従ってSi単独で負極活物質を構成した場合、その膨張・収縮応力によってSiの粒子が割れたり集電体から剥離したりし、充放電を繰り返したときの容量維持特性であるサイクル特性が悪化する問題があった。
【0006】
このようなことから、下記特許文献1で示されているように、Siを用いた負極活物質において、Siを合金化することが各種提案されている。Siの合金化では、Si相の周りに形成されたSi化合物相が、SiにおけるLi吸蔵時の体積膨張による応力を緩和するように働くことでSi相の割れや崩壊が抑制され、サイクル特性の向上が可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2016-62660号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら従来提案されているSiの合金化は、サイクル特性の向上に一定の効果は認められるもののその効果は十分でなく、未だ改善の余地があるものであった。
本発明は以上のような事情を背景とし、サイクル特性に優れる新規な構成のリチウムイオン電池負極用Si合金を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、上記課題を解決するために種々検討した結果、物性の異なる2種のSi化合物を組み合わせることで、詳しくは硬度が高いSiX相と、押し込み仕事比率が高いSiY相の2種を組み合わせてSi化合物相を構成することで、リチウムイオン電池のサイクル特性を高められることを知得した。本発明はこのような知見に基づいたものである。
【0010】
而して本発明は、Si相と、第1のSi化合物相であるSiX相と、第2のSi化合物相であるSiY相とを有するSi合金であって、
Si合金全体に占める前記Si相量が20~90質量%で、
元素Xは、Fe,Co,Zr,Ti,Cr,V,Mo,Ta,Nb,Wよりなる群の中から選択される少なくとも1種の元素であり、
元素Yは、La,Sm,Ni,Ce,Mn,Cuよりなる群の中から選択される少なくとも1種の元素であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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