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公開番号
2025011923
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114346
出願日
2023-07-12
発明の名称
歯付円筒体形成方法
出願人
株式会社カネミツ
代理人
個人
,
個人
主分類
B21H
5/02 20060101AFI20250117BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約
【課題】 円筒体の他端に鍔部が設けられる場合において加工の途中で亀裂が生じる可能性を低くする。
【解決手段】 歯付円筒体形成方法は、素形材形成工程と歯形成工程とを備える。素形材形成工程において、素形材が形成される。その素形材は円筒状の胴部20と鍔部22とを備える。その胴部20が、歯形成区間130と他端区間132とを有している。歯形成工程において、少なくとも他端区間132のうち胴部20の一端側の端が可動状態でありかつ鍔部22が固定された状態で、外周に配置された歯形成用金型108に歯形成区間130が押し付けられることにより、歯形成区間130に対し歯136が形成される。
【選択図】 図5
特許請求の範囲
【請求項1】
円筒状の胴部を備える素形材が形成される素形材形成工程を備え、
前記胴部が、
一端に配置される区間である歯形成区間と、
前記歯形成区間よりも他端側に配置される他端区間とを有しており、
前記歯形成区間に対し塑性加工により歯車の歯が形成される歯形成工程を前記素形材形成工程に加えて備えている歯付円筒体形成方法であって、
前記素形材が、前記胴部の前記他端の外縁に配置される鍔部を前記胴部に加えて備え、
前記素形材形成工程が、
一端および他端が開口する筒状部ならびに前記鍔部が形成されるよう金属素材が加工を受ける素材加工工程と、
前記歯形成工程に先立ち前記筒状部に前記他端区間が形成される他端区間形成工程とを有しており、
前記歯形成工程において、少なくとも前記他端区間のうち前記胴部の一端側の端が可動状態でありかつ前記鍔部が固定された状態で、外周に配置された型に前記歯形成区間が押し付けられることにより、前記歯形成区間に対し前記歯が形成されることを特徴とする歯付円筒体形成方法。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
前記歯形成工程において、座屈が防止されるよう前記胴部の他端が支持され少なくとも前記他端区間のうち前記胴部の一端側の端が可動状態でありかつ前記鍔部が固定される状態で、前記胴部の一端側から順次前記外周に配置された型に前記歯形成区間が押し付けられることにより、前記歯形成区間に対し前記歯が形成されることを特徴とする請求項1に記載の歯付円筒体形成方法。
【請求項3】
前記歯形成工程において、前記胴部の他端へ円柱状の部材が挿入されることにより前記胴部の他端が支持されることを特徴とする請求項2に記載の歯付円筒体形成方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯付円筒体形成方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、歯付円筒体形成方法を開示する。その歯付円筒体形成方法は、素形材形成工程と、歯形成工程とを備える。素形材形成工程において、円筒体が形成されるように金属板が塑性加工を受ける。歯形成工程において、歯形成区間に歯車の歯が形成される。歯形成区間は、円筒体の一端に配置される区間である。歯車の歯は、塑性加工により形成される。素形材形成工程において、歯形成区間、小外径区間、および、段差区間に分かれるように円筒体が形成される。小外径区間は、歯形成区間よりも円筒体の他端側に配置される。小外径区間は、歯形成区間よりも外径が小さい。段差区間は、歯形成区間と小外径区間との間に配置される。段差区間は、歯形成区間と小外径区間との間の段差となる。歯形成工程において、段差区間が支えられ円筒体のうち段差区間よりも円筒体の他端側の部分が宙に浮いた状態で歯形成区間が塑性加工を受ける。特許文献1に開示された歯付円筒体形成方法によれば、加工の途中で亀裂が生じる可能性が低くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-092911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された発明には、円筒体の他端に鍔部が設けられることによって段差区間を支えることが困難な場合には歯車の歯を形成することが困難になるという問題点がある。
【0005】
本発明の目的は、円筒体の他端に鍔部が設けられる場合において加工の途中で亀裂が生じる可能性を低くする歯付円筒体形成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述された目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、歯付円筒体形成方法は、素形材形成工程S300,S304を備える。素形材形成工程S300,S304において、素形材12,16が形成される。その素形材12,16は円筒状の胴部20,26を備える。その胴部20,26が、歯形成区間130,230と他端区間132,232とを有している。歯形成区間130,230は、一端に配置される区間である。他端区間132,232は、歯形成区間130,230よりも他端側に配置される。歯付円筒体形成方法は、歯形成工程S302,S306を素形材形成工程S300,S304に加えて備える。歯形成工程S302,S306において、歯形成区間130,230に対し歯車の歯136,138が形成される。歯車の歯136,138は、塑性加工により形成される。素形材12,16が、鍔部22を胴部20,26に加えて備えている。鍔部22は、胴部20,26の他端の外縁に配置される。素形材形成工程S300,S304が、素材加工工程S320と、他端区間形成工程S322,S342とを有している。素材加工工程S320において、一端および他端が開口する筒状部40ならびに鍔部22が形成されるよう金属素材が加工を受ける。他端区間形成工程S322,S342において、歯形成工程S302,S306に先立ち筒状部40に他端区間132,232が形成される。歯形成工程S302,S306において、少なくとも他端区間132,232のうち胴部20,26の一端側の端が可動状態でありかつ鍔部22が固定された状態で、外周に配置された型108,208に歯形成区間130,230が押し付けられることにより、歯形成区間130,230に対し歯136,138が形成される。
【0007】
歯形成工程S302,S306において歯形成区間130,230に対し歯136,138が形成される際、外周に配置された型108,208に歯形成区間130,230が押し付けられる。外周に配置された型108,208に歯形成区間130,230が押し付けられることに伴い、素形材12,16の各部には応力がかかる。歯形成工程S302,S306において歯形成区間130,230に対し歯136,138が形成される際には少なくとも他端区間132,232のうち胴部20,26の一端側の端が可動状態でありかつ鍔部22が固定された状態である。これにより、外周に配置された型108,208に歯形成区間130,230が押し付けられることに伴い素形材12,16の各部にかかる応力は他端区間132,232のうち可動状態の部分において緩和される。素形材12,16の各部にかかる応力の差異が緩和され、応力自体が緩和されるので、加工の途中で亀裂が生じる可能性が低くされる。
【0008】
また、上述された歯形成工程S302において、次に述べられる状態で、胴部20の一端側から順次外周に配置された型108に歯形成区間130が押し付けられることにより、歯形成区間130に対し歯136が形成されることが望ましい。その状態とは、座屈が防止されるよう胴部20が支持され少なくとも他端区間132のうち胴部20の一端側の端が可動状態でありかつ鍔部22が固定される状態である。
【0009】
座屈が防止されるよう胴部20が支持され少なくとも他端区間132のうち胴部20の一端側の端が可動状態でありかつ鍔部22が固定された状態にある。これにより、少なくとも他端区間132のうち胴部20の一端側の端においてはその変位によって素形材12の各部にかかる応力の差異が緩和される。しかも座屈が防止されるよう胴部20が支持される。応力の差異が緩和されるので、素形材12の各部のいずれかにおいて特に大きな応力がかかる可能性を低くし得る。そのような可能性を低くし得るので、加工の途中で亀裂が生じる可能性を低くし得る。しかも、この状態で、外周に配置された型108に対して胴部20の一端側から歯形成区間130が押し付けられる。これにより、形成される歯車のピッチ円径を大きくすることが可能になる。
【0010】
もしくは、上述された歯形成工程S302において、胴部20の他端へ円柱状の部材が挿入されることにより胴部20の他端が支持されることが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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