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公開番号2025027510
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2023132290
出願日2023-08-15
発明の名称圧延装置
出願人日本製鉄株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B21B 31/02 20060101AFI20250220BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】ハウジングの損耗を抑制するのに有効な圧延装置を提供する
【解決手段】圧延装置1は、材料Wを圧延する圧延ロール10と、圧延ロール10を保持するロールチョック31と、材料Wの送り方向D1に交差する内面41を有し、ロールチョック31を収容するハウジング40と、上下方向に移動し得るようにロールチョック31に取り付けられ、内面41に接する外層ライナ120と、外層ライナ120とロールチョック31との間に位置するようにロールチョック31に取り付けられ、ロールチョック31の上下動に応じて外層ライナ120に対し摺動する内層ライナ130と、を備える。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
材料を圧延する圧延ロールと、
前記圧延ロールを保持するロールチョックと、
前記材料の送り方向に交差する内面を有し、前記ロールチョックを収容するハウジングと、
上下方向に移動し得るように前記ロールチョックに取り付けられ、前記内面に接する外層ライナと、
前記外層ライナと前記ロールチョックとの間に位置するように前記ロールチョックに取り付けられ、前記ロールチョックの上下動に応じて前記外層ライナに対し摺動する内層ライナと、
を備える圧延装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記内面と前記ロールチョックとの間において、前記外層ライナと前記内層ライナとの間を囲むカバーを更に備える、
請求項1記載の圧延装置。
【請求項3】
前記ロールチョックに対する上下動を許容するように前記外層ライナを保持し、前記カバーと前記外層ライナとの間をシールするライナホルダを更に備える、
請求項2記載の圧延装置。
【請求項4】
前記ロールチョックに設けられ、前記内層ライナを前記外層ライナに向かって押し出すアクチュエータを更に備える、
請求項1~3のいずれか一項記載の圧延装置。
【請求項5】
前記圧延ロールの中心軸よりも上方に位置するように前記ロールチョックに設けられ、前記内層ライナを前記外層ライナに向かって押し出す上アクチュエータと、
前記圧延ロールの中心軸よりも下方に位置するように前記ロールチョックに設けられ、前記内層ライナを前記外層ライナに向かって押し出す下アクチュエータと、
を更に備える、
請求項1~3のいずれか一項記載の圧延装置。
【請求項6】
前記外層ライナと前記内面との間の動摩擦係数に比較して、前記外層ライナと前記内層ライナとの間の動摩擦係数が低い、
請求項1~3のいずれか一項記載の圧延装置。
【請求項7】
前記ハウジングは、前記内面に対向する第2内面を有し、
前記ロールチョックは前記内面と前記第2内面との間に収容され、
前記圧延装置は、
上下方向に移動し得るように前記ロールチョックに取り付けられ、前記第2内面に接する第2外層ライナと、
前記第2外層ライナと前記ロールチョックとの間に位置するように前記ロールチョックに取り付けられ、前記ロールチョックの上下動に応じて前記第2外層ライナに対し摺動する第2内層ライナと、
を更に備える、
請求項1~3のいずれか一項記載の圧延装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、圧延装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ロールを支持する軸受が装着されたロールチョックをハウジング装置に沿って摺動させる装置が開示されている。この装置は、ロールチョック又はハウジングに設けられるガイドローラと、ロールチョックとハウジングとの間の隙間を無くしかつ摺動可能とするようにガイドローラに圧力をかける与圧機構と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平06-198315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、ハウジングの損耗を抑制するのに有効な圧延装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の1側面に係る圧延装置は、材料を圧延する圧延ロールと、圧延ロールを保持するロールチョックと、材料の送り方向に交差する内面を有し、ロールチョックを収容するハウジングと、上下方向に移動し得るようにロールチョックに取り付けられ、内面に接する外層ライナと、外層ライナとロールチョックとの間に位置するようにロールチョックに取り付けられ、ロールチョックの上下動に応じて外層ライナに対し摺動する内層ライナと、を備える。
【0006】
この圧延装置によれば、ロールチョックの上下動に応じて内層ライナが外層ライナに対して摺動するため、ハウジングに対する外層ライナの摺動が抑制される。従って、ロールチョックの上下動に起因するハウジングの損耗が抑制される。
【0007】
内面とロールチョックとの間において、外層ライナと内層ライナとの間を囲むカバーを更に備えてもよい。圧延に際して発生するスケール等の異物が外層ライナと内層ライナとの間に侵入することを防ぎ、異物の侵入に起因する外層ライナ及び内層ライナの損傷を抑制することができる。
【0008】
ロールチョックに対する上下動を許容するように外層ライナを保持し、カバーと外層ライナとの間をシールするライナホルダを更に備えてもよい。上下動を許容するように外層ライナを保持する機能と、カバーと外層ライナとの間をシールする機能とを兼ね備えたライナホルダの採用により、部品点数の削減を図ることができる。
【0009】
ロールチョックに設けられ、内層ライナを外層ライナに向かって押し出すアクチュエータを更に備えてもよい。外層ライナと内面との隙間と、外層ライナと内層ライナとの隙間を小さくして、異物の侵入に起因する損傷を抑制することができる。また、外層ライナと内面とが接触し、外層ライナと内層ライナとが接触した状態を維持することで、外層ライナ及び内層ライナの挙動を安定化することができる。更に、ロールチョックの水平動が抑制されるので、材料にチャタリング等が発生すること等、ロールチョックの水平動に起因するトラブルが抑制される。
【0010】
圧延ロールの中心軸よりも上方に位置するようにロールチョックに設けられ、内層ライナを外層ライナに向かって押し出す上アクチュエータと、圧延ロールの中心軸よりも下方に位置するようにロールチョックに設けられ、内層ライナを外層ライナに向かって押し出す下アクチュエータと、を更に備えてもよい。上下2箇所で内層ライナを外層ライナに向かって押すことで、内面と外層ライナとの間と、外層ライナと内層ライナとの間における接触面積を拡大し、面圧を低減させることで、外層ライナ及び内層ライナの損耗を低減することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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