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公開番号
2025091255
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-18
出願番号
2023206426
出願日
2023-12-06
発明の名称
プレス機械
出願人
株式会社吉野機械製作所
代理人
個人
,
個人
主分類
B21D
5/02 20060101AFI20250611BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約
【課題】複雑な形状の部材加工におけるタクトタイムの短縮、労力軽減、及び/又は、安全性向上を図り得るプレス機械及び加工方法を提供する。
【解決手段】下テーブル3に設置された第一下型10と、選択的に加工位置に移動可能であり、ラム4の動作により上下移動する第一上型30及び第二上型40と、を有するプレス機械1において、無荷重状態で上面高さが上下固定部と概略同一となる第一下型10に対して上下移動可能な上下可動部を設け、第一上型30に加工位置のときに上下固定部と後端位置が概略一致し、ラム4に対して上下移動可能な可動押部と上方移動する可動押部によって前端が押されて後端が上下固定部の下方位置まで移動するよう回転するロータリー部を設け、第二上型40に加工位置のときに上下可動部と後端位置が概略一致する、ラム4に対して上下移動不能に固定される固定押部を設けた。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
下テーブルに設置された第一下型と、選択的に加工位置に移動可能であり、上テーブルの動作により上下移動する第一上型及び第二上型と、を有するプレス機械であって、
前記第一下型は、
前記第一下型に対して上下移動不能の上下固定部と
前記上下固定部の前方に隣接し、無荷重状態で上面高さが前記上下固定部と概略同一となる前記第一下型に対して上下移動可能な上下可動部と、を有し、
前記第一上型は、
前記加工位置のときに前記上下固定部と後端位置が概略一致し、前記上テーブルに対して上下移動可能な可動押部と、
上方移動する前記可動押部によって前端が押されて後端が前記上下固定部の下方まで移動するよう回転するロータリー部を有し、
前記第二上型は、
前記加工位置のときに前記上下可動部と後端位置が概略一致する、前記上テーブルに対して上下移動不能に固定される固定押部を有する
ことを特徴とするプレス機械。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記第一下型は、前記第一下型に対して移動不能に固定可能な下バックアップ部をさらに有し、
前記第一上型は、前記上テーブルに対して移動不能に固定可能な第一上バックアップ部をさらに有し、
前記上テーブルの下降により前記第一上バックアップ部が前記下バックアップ部と係合することで前記第一上型の回転が規制されることを特徴とする請求項1に記載のプレス機械。
【請求項3】
前記第二上型は、前記上テーブルに対して移動不能に固定可能な第二上バックアップ部をさらに有し、
前記上テーブルの下降により前記第二上バックアップ部が前記下バックアップ部と係合することで前記第二上型の回転が規制されることを特徴とする請求項2に記載のプレス機械。
【請求項4】
前記第一下型は、前記上下固定部とともに前後移動可能な下カム部をさらに有し、
前記第二上型は、前記上テーブルに対して移動不能に固定可能な上カム部をさらに有し、
前記下カム部が下テーパー面を有し、前記上カム部が前記下テーパー面に対して摺動可能な上テーパー面を有し、前記下バックアップ部と前記第二上バックアップ部の係合の際に前記下テーパー面と前記上テーパー面が摺動することで前記上下固定部が前記上下可動部に向けて付勢されることを特徴とする請求項3に記載のプレス機械。
【請求項5】
前記上下固定部及び前記下カム部は、前後移動の可否の切り替えが可能であることを特徴とする請求項4に記載のプレス機械。
【請求項6】
前記下テーブルに設置されたV字溝を有する第二下型と、前記上テーブルの動作により上下移動するV字突起を有する第三上型をさらに有し、
前記第一及び第二下型は、選択的に前記下テーブルの下型加工位置に移動可能であり、前記第一~第三上型は、選択的に前記加工位置に移動可能であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のプレス機械。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、板金などのワークの曲げ加工を行うプレス機械及びワークの曲げ加工方法に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
パネルベンダーなどのプレス機械による曲げ加工には、正曲げと逆曲げがある。正曲げは、凹状の下型と凸状の上型の間でワークを挟んでワークを折り曲げる方法である。逆曲げは、凸状の下型と凹状の上型の間でワークを挟んでワークを折り曲げる方法である。
【0003】
プレス機械を用いてハット加工や角パイプ加工などの複雑な加工を行う場合、正曲げと逆曲げを繰り返して実施する必要があり、そのたびにワークの回転や裏返し(トンボ)が必要となる。なお、図8に示すように、「回転」はワークWの主面S(ワークWの主要な面)の法線方向Nの周りでワークWを回転させることを言い、「裏返し」は、主面Sに平行な方向Hの周りでワークWを回転させることを言う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開平01-080209号公報
特開平07-314279号公報
特開2020-025966号公報
特開2015-223594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のとおり、プレス機械を用いた複数な加工では、ワークの回転/裏返しや金型交換の回数が増加するため、作業労力が過大となり、及び/又は、タクトタイムが長くなる問題がある。特に、縦横寸法が数m以上/板厚が3mm以上/重量が数10kg以上などの大型/大重量のワークWが使用される場合のワークの回転や裏返し作業は極めて困難であり、安全性上の問題も生じ得る。
【0006】
本発明は、正曲げ加工及び逆曲げ加工を実行可能なプレス機械であって、加工時の労力軽減、安全性向上、及び/又は、加工時間の短縮を図り得るプレス機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願には、下記発明が開示される。
<構成1>
下テーブルに設置された第一下型と、選択的に加工位置に移動可能であり、上テーブルの動作により上下移動する第一上型及び第二上型と、を有するプレス機械であって、
前記第一下型は、
前記第一下型に対して上下移動不能の上下固定部と
前記上下固定部の前方に隣接し、無荷重状態で上面高さが前記上下固定部と概略同一となる前記第一下型に対して上下移動可能な上下可動部と、を有し、
前記第一上型は、
前記加工位置のときに前記上下固定部と後端位置が概略一致し、前記上テーブルに対して上下移動可能な可動押部と、
上方移動する前記可動押部によって前端が押されて後端が前記上下固定部の下方まで移動するよう回転するロータリー部を有し、
前記第二上型は、
前記加工位置のときに前記上下可動部と後端位置が概略一致する、前記上テーブルに対して上下移動不能に固定される固定押部を有する
ことを特徴とするプレス機械。
<構成2>
前記第一下型は、前記第一下型に対して移動不能に固定可能な下バックアップ部をさらに有し、
前記第一上型は、前記上テーブルに対して移動不能に固定可能な第一上バックアップ部をさらに有し、
前記上テーブルの下降により前記第一上バックアップ部が前記下バックアップ部と係合することで前記第一上型の回転が規制されることを特徴とする構成1に記載のプレス機械。
<構成3>
前記第二上型は、前記上テーブルに対して移動不能に固定可能な第二上バックアップ部をさらに有し、
前記上テーブルの下降により前記第二上バックアップ部が前記下バックアップ部と係合することで前記第二上型の回転が規制されることを特徴とする構成2に記載のプレス機械。
<構成4>
前記第一下型は、前記上下固定部とともに前後移動可能な下カム部をさらに有し、
前記第二上型は、前記上テーブルに対して移動不能に固定可能な上カム部をさらに有し、
前記下カム部が下テーパー面を有し、前記上カム部が前記下テーパー面に対して摺動可能な上テーパー面を有し、前記下バックアップ部と前記第二上バックアップ部の係合の際に前記下テーパー面と前記上テーパー面が摺動することで前記上下固定部が前記上下可動部に向けて付勢されることを特徴とする構成3に記載のプレス機械。
<構成5>
前記上下固定部及び前記下カム部は、前後移動の可否の切り替えが可能であることを特徴とする構成4に記載のプレス機械。
<構成6>
前記下テーブルに設置されたV字溝を有する第二下型と、前記上テーブルの動作により上下移動するV字突起を有する第三上型をさらに有し、
前記第一及び第二下型は、選択的に前記下テーブルの下型加工位置に移動可能であり、前記第一~第三上型は、選択的に前記加工位置に移動可能であることを特徴とする構成1~5のいずれかに記載のプレス機械。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態のプレス機械1の正面図を示す。
プレス機械1の要部を図1のA-A断面視で示す。
プレス機械1の下型5を図1のA-A断面視で示す。
プレス機械1の上型6を図1のA-A断面視で示す。(a)は第一上型30。(b)は第二上型40、(c)は第三上型50。
第一下型10と第一上型30による曲げ加工(ロータリー曲げ加工)を示す。
第一下型10と第二上型40による曲げ加工(しごき曲げ加工)を示す。
第一下型10と第三上型50による曲げ加工(V字曲げ加工)を示す。
ワークの回転と裏返しを概念的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態のプレス機械1を示し、図2は、プレス機械1の要部を図1のA-A断面図で示す。
【0010】
図1,2に示すように、プレス機械1は、左右のフレーム2と、フレーム2に固定された下テーブル3と、サーボモーター等の駆動源により下テーブル3に対して上下移動可能な上テーブル(ラム)4を有する。上下テーブル3,4は、相互に接近/離間可能であればよいので、上テーブル4を固定して下テーブル3を上下移動可能とする形態や、上下テーブル3,4の双方を上下移動可能とする形態も可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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