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公開番号2025009873
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024087231
出願日2024-05-29
発明の名称レーザ照射方法、レーザ照射装置、レーザマーキング装置及び造形装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類B23K 26/082 20140101AFI20250109BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】レーザ光のラスタ走査においてレーザ出力の有効利用と生産性向上を図る。
【解決手段】本発明のレーザ照射方法は、レーザ光を偏向走査する第1偏向器(AOD20)及び第2偏向器(ガルバノスキャナ30)を使用し、第1偏向器で偏向したレーザ光を第2偏向器によるラスタ走査によってレーザ照射対象物に照射するレーザ照射方法であって、ラスタ走査によってレーザ照射対象物の非照射領域に移動するレーザ光を、第1偏向器によって、非照射領域から離間した未照射領域に照射するように偏向することを特徴とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
レーザ光を偏向走査する第1偏向器及び第2偏向器を使用し、前記第1偏向器で偏向したレーザ光を前記第2偏向器によるラスタ走査によってレーザ照射対象物に照射するレーザ照射方法であって、
前記ラスタ走査によって前記レーザ照射対象物の非照射領域に移動するレーザ光を、前記第1偏向器によって、前記非照射領域から離間した未照射領域に照射するように偏向することを特徴とするレーザ照射方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記未照射領域は、前記ラスタ走査上から離間した領域であることを特徴とする請求項1のレーザ照射方法。
【請求項3】
前記第1偏向器が、音響光学偏向器又は電気光学偏向器を有することを特徴とする請求項1のレーザ照射方法。
【請求項4】
前記第1偏向器によって、前記ラスタ走査の走査方向と異なる方向にレーザ光を偏向することを特徴とする請求項1のレーザ照射方法。
【請求項5】
前記第1偏向器と前記第2偏向器の間の第3偏向器によって、前記第1偏向器によって偏向したレーザ光を、前記第1偏向器の偏向方向と異なる方向に偏向することを特徴とする請求項1のレーザ照射方法。
【請求項6】
前記ラスタ走査による走査線の間隔は、前記レーザ照射対象物における基準面積当たりのレーザ照射対象領域の密度に基づき設定されていることを特徴とする請求項1のレーザ照射方法。
【請求項7】
レーザ光を偏向走査する第1偏向器及び第2偏向器を使用し、前記第1偏向器で偏向したレーザ光を前記第2偏向器によるラスタ走査によってレーザ照射対象物に照射するレーザマーキング方法であって、
前記第2偏向器によるラスタ走査が加速又は減速する時に、前記ラスタ走査によって前記レーザ照射対象物の照射領域又は非照射領域に移動するレーザ光を、前記第1偏向器によって、前記照射領域又は非照射領域から離間した未照射領域に照射するように偏向することを特徴とするレーザマーキング方法。
【請求項8】
前記第1偏向器と前記第2偏向器の間の第3偏向器によって、前記第1偏向器によって偏向したレーザ光を、前記第1偏向器の偏向方向と異なる方向に偏向することで、前記未照射領域に対するレーザ照射位置のラスタ走査方向の位置ズレを低減することを特徴とする請求項7のレーザマーキング方法。
【請求項9】
レーザ光を偏向走査する第1偏向器及び第2偏向器を備え、前記第1偏向器で偏向したレーザ光を前記第2偏向器によるラスタ走査によってレーザ照射対象物に照射するレーザ照射装置であって、
前記ラスタ走査によって前記レーザ照射対象物の非照射領域に移動するレーザ光を、前記第1偏向器によって、前記非照射領域から離間した未照射領域に照射するように偏向することを特徴とするレーザ照射装置。
【請求項10】
前記未照射領域は、前記ラスタ走査上から離間した領域であることを特徴とする請求項9のレーザ照射装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の偏向器によってレーザ光を偏向走査するレーザ照射方法、レーザ照射装置、レーザマーキング装置及び造形装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1(特許第4108294号公報)に、レーザ光をマーキング対象物に対してラスタ走査やベクタ走査することで当該対象物にマーキングを行うレーザマーキング方法が開示されている。ラスタ走査は走査速度(マーキング速度)を大きくすることができるが、非マーキング画素ではレーザ光をOFFにして無駄に走査するため、レーザ出力の有効利用や生産性向上の観点から改善余地があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、レーザ光のラスタ走査においてレーザ出力の有効利用と生産性向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するため、本発明のレーザ照射方法は、レーザ光を偏向走査する第1偏向器及び第2偏向器を使用し、前記第1偏向器で偏向したレーザ光を前記第2偏向器によるラスタ走査によってレーザ照射対象物に照射するレーザ照射方法であって、前記ラスタ走査によって前記レーザ照射対象物の非照射領域に移動するレーザ光を、前記第1偏向器によって、前記非照射領域から離間した未照射領域に照射するように偏向することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、レーザ光のラスタ走査においてレーザ出力の有効利用と生産性向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の一実施形態に係るレーザマーキング装置の概略平面図である。
レーザ光によるマーキングのフロー図である。
ガルバノスキャナのラスタ走査軌跡と音響光学偏向器(AOD)の偏向方向を示す図である。
(a)はマーキングする画像パターンを示す図であり、(b)は当該画像パターンをマーキングする従来のマーキング方法、(c)と(d)は本実施形態のマーキング方法を示す図である。
(a)はマーキングする他の画像パターンを示す図であり、(b)と(c)は当該画像パターンをマーキングする本実施形態のマーキング方法を示す図である。
本発明の他の実施形態に係るレーザマーキング装置の(a)概略平面図と(b)概略側面図である。
(a)はマーキングするさらに他の画像パターンを示す図であり、(b)は当該画像パターンをマーキングする本実施形態のマーキング方法を示す図である。
図7(b)のマーキングのフロー図である。
2つの音響光学偏向器(AOD)を使用して図7(a)の画像パターンをマーキングする本実施形態のマーキング方法を示す図である。
ラスタ走査範囲をy方向に拡大して図7(a)の画像パターンをマーキングする本実施形態のマーキング方法を示す図である。
音響光学偏向器(AOD)による偏向角θを説明する図である。
マーキングする画像パターンをレーザ光の照射密度と共に示す図である。
図12Aにレーザ光の走査軌跡を追加した図である。
音響光学偏向器(AOD)の偏向角θを変えてレーザ光を偏向させる例(a)~(d)を説明する図である。
マーキングの位置ずれを許容する場合のマーキング方法を示す図である。
マーキング速度の高速化を説明する図であって、(a)マーキングする画像パターンと(b)高速化したマーキング方法を説明する図である。
主走査速度の加減速時のレーザ光複数回照射を説明する図である。
1画素通過時に2画素をマーキングする方法を示す図である。
音響光学偏向器(AOD)を進行する音波のビーム径を説明する図である。
レーザ照射制御部及びレーザ走査制御部のブロック図である。
音響光学偏向器(AOD)の制御方法を説明する図である。
粉末床溶融結合装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
●レーザマーキング装置
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1に本発明の一実施形態であるレーザマーキング装置100の平面図を示す。このレーザマーキング装置100は、レーザ光源としてのレーザ発振器10と、第1偏向器又は第1走査手段としての音響光学偏向器20と、第2偏向器又は第2走査手段としてのガルバノスキャナ30と、fθレンズ40を備える。以下、音響光学偏向器を「AOD」(Acousto-Optic Deflector)と呼称する。
【0008】
AOD20は、結晶体に結合された圧電変換器と、圧電変換器を駆動する無線周波数(RF)駆動部を含む。AOD20は、RF駆動部で圧電変換器を駆動することで、結晶体の中にRF周波数の音波、例えば、約50MHzと約1500MHzとの間の周波数範囲内の音波を生成する。
【0009】
入射レーザ光は、結晶体内に生じた音波によってRF周波数に比例して回折される。そして、入力ビームパワーの一部が1次光(回折光)として偏向される。
【0010】
光源(レーザ発振器10)から出射したレーザ光は、AOD20によって偏向され、その1次光(回折光)がガルバノスキャナ30に入射する。ガルバノスキャナ30に入射したレーザ光は、ガルバノスキャナ30によってラスタ走査される。
(【0011】以降は省略されています)

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