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公開番号
2025000354
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-07
出願番号
2023100163
出願日
2023-06-19
発明の名称
媒体処理装置及び画像形成装置
出願人
株式会社リコー
代理人
弁理士法人武和国際特許事務所
主分類
B65H
37/04 20060101AFI20241224BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】綴じ方法の異なる複数の綴じ手段のどちらでも手動綴じ処理が可能な媒体処理装置を提供する。
【解決手段】媒体処理装置は、複数の媒体を積載可能なトレイと、トレイに積載された複数の媒体を綴じる第一綴じ手段と、トレイに積載された複数の媒体を、第一綴じ手段と異なる方法で綴じる第二綴じ手段と、トレイより搬送方向の下流側において、搬送方向に直交する主走査方向に延設された共通ガイドと、共通ガイドの一端及び第一待機位置の間に延設された第一分岐ガイドと、共通ガイドの一端及び第二待機位置の間に延設された第二分岐ガイドとを備える。第一綴じ手段は、共通ガイド及び第一分岐ガイドにガイドされて、第一待機位置と手動綴じ位置との間を移動する。第二綴じ手段は、共通ガイド及び第二分岐ガイドにガイドされて、第二待機位置と手動綴じ位置との間を移動する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
シート状の媒体を搬送方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段によって搬送された複数の前記媒体を積載可能なトレイと、
前記トレイに積載された複数の前記媒体を綴じる第一綴じ手段と、
前記トレイに積載された複数の前記媒体を、前記第一綴じ手段と異なる方法で綴じる第二綴じ手段と、
前記トレイより前記搬送方向の下流側において、前記搬送方向に直交する主走査方向に延設された共通ガイドと、
前記共通ガイドの一端及び第一待機位置の間に延設された第一分岐ガイドと、
前記共通ガイドの一端及び第二待機位置の間に延設された第二分岐ガイドと、
前記搬送手段、前記トレイ、及び前記第一綴じ手段、前記第二綴じ手段、前記共通ガイド、前記第一分岐ガイド、及び前記第二分岐ガイドを収容し、前記共通ガイドの他端の手動綴じ位置に複数の前記媒体を挿入可能なスリットが設けられたケースとを備え、
前記第一綴じ手段は、前記共通ガイド及び前記第一分岐ガイドにガイドされて、前記第一待機位置と前記手動綴じ位置との間を移動可能に構成され、
前記第二綴じ手段は、前記共通ガイド及び前記第二分岐ガイドにガイドされて、前記第二待機位置と前記手動綴じ位置との間を移動可能に構成されていることを特徴とする媒体処理装置。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
前記第一綴じ手段が前記第一待機位置に存在することを検知する第一検知手段と、
前記第二綴じ手段が前記第二待機位置に存在することを検知する第二検知手段と、
前記第一綴じ手段または前記第二綴じ手段が前記手動綴じ位置に存在することを検知する手動綴じ位置検知手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項3】
前記搬送手段、前記第一綴じ手段、及び前記第二綴じ手段を制御する制御部を備え、
前記制御部は、
前記共通ガイド上の自動綴じ位置において、前記搬送手段によって前記トレイに順番に積載された所定枚数Nの前記媒体を、前記第一綴じ手段または前記第二綴じ手段に綴じさせる自動綴じ処理と、
前記手動綴じ位置において、前記スリットを通じて挿入された複数の前記媒体を、前記第一綴じ手段または前記第二綴じ手段に綴じさせる手動綴じ処理とを実行する請求項1に記載の媒体処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第一綴じ手段による前記自動綴じ処理の実行中に、前記第二綴じ手段による前記手動綴じ処理が指示された場合において、前記手動綴じ処理の実行に必要な必要時間Tが、前記トレイに積載される前記媒体の数が前記所定枚数Nに達するまでの待ち時間T0より短い場合に、前記手動綴じ処理を実行した後に前記自動綴じ処理を完了させ、
前記必要時間Tは、前記第一綴じ手段が前記自動綴じ位置から前記第一待機位置に移動し、前記第二綴じ手段が前記第二待機位置から前記手動綴じ位置に移動し、前記スリットを通じて挿入された複数の前記媒体を前記第二綴じ手段が綴じ、前記第二綴じ手段が前記手動綴じ位置から前記第二待機位置に移動し、前記第一綴じ手段が前記第一待機位置から前記自動綴じ位置に移動するのに必要な時間であることを特徴とする請求項3に記載の媒体処理装置。
【請求項5】
前記自動綴じ処理は、前記所定枚数Nの前記媒体を綴じるタスクを、M回繰り返すものであり、
前記制御部は、x(1≦x<N)枚の前記媒体が前記トレイに積載された状態で前記手動綴じ処理が指示された場合において、
前記必要時間Tが、(N-x)枚の前記媒体が前記トレイに積載されるまでの今回タスク時間T1より短い場合に、前記手動綴じ処理を実行した後に前記自動綴じ処理の今回タスクを完了させ、
前記必要時間Tが、前記今回タスク時間T1以上で、N枚の前記媒体が前記トレイに積載されるまでの次回タスク時間T2より短い場合に、前記自動綴じ処理の今回タスクを完了させた後に、前記手動綴じ処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の媒体処理装置。
【請求項6】
情報を報知する報知部を備え、
前記制御部は、
前記必要時間Tが前記今回タスク時間T1以上で、前記次回タスク時間T2より短い場合に、前記手動綴じ処理を開始するまでの残り時間を、前記報知部を通じて報知し、
前記必要時間Tが前記次回タスク時間T2以上の場合に、前記自動綴じ処理の全てのタスクが終了するまで前記手動綴じ処理が実行できないことを、前記報知部を通じて報知することを特徴とする請求項5に記載の媒体処理装置。
【請求項7】
入力操作を受け付ける操作部を備え、
前記制御部は、前記手動綴じ処理の優先実行を指示する入力操作を前記操作部を通じて受け付けた場合に、前記必要時間T及び前記待ち時間T0の大小関係に拘わらず、前記手動綴じ処理を実行した後に前記自動綴じ処理を完了させることを特徴とする請求項4に記載の媒体処理装置。
【請求項8】
前記スリットを通じて挿入された前記媒体を検知する媒体検知手段を備え、
前記制御部は、前記手動綴じ処理の実行中に前記媒体検知手段によって前記媒体が検知されなくなった場合に、前記手動綴じ処理を中止することを特徴とする請求項4に記載の媒体処理装置。
【請求項9】
入力操作を受け付ける操作部を備え、
前記制御部は、前記手動綴じ処理の実行中に、前記手動綴じ処理の中止を指示する入力操作を前記操作部を通じて受け付けた場合に、前記手動綴じ処理を中止することを特徴とする請求項4に記載の媒体処理装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記第一綴じ手段による前記自動綴じ処理の実行中に、前記第一綴じ手段による前記手動綴じ処理が指示された場合において、前記手動綴じ処理の実行に必要な必要時間Tが、前記トレイに積載される前記媒体の数が前記所定枚数Nに達するまでの待ち時間T0より短い場合に、前記手動綴じ処理を実行した後に前記自動綴じ処理を完了させ、
前記必要時間Tは、前記第一綴じ手段が前記自動綴じ位置から前記手動綴じ位置に移動し、前記スリットを通じて挿入された複数の前記媒体を前記第一綴じ手段が綴じ、前記第一綴じ手段が前記手動綴じ位置から前記自動綴じ位置に戻るのに必要な時間であることを特徴とする請求項3に記載の媒体処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体処理装置及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、画像形成装置によって画像が形成されたシート状の媒体を束にして綴じる処理を行う媒体処理装置が知られている。また、媒体処理装置には、搬送手段によって搬送された媒体束を綴じる「オンラインステープル」と、スリットを通じて挿入された媒体束を綴じる「マニュアルステープル」とを実行可能なものがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、オンラインステープル中にマニュアルステープルが指示された場合に、オンラインステープルにおける媒体束の積載待ち時間中にマニュアルステープルを実行可能な場合に、マニュアルステープルを割り込み実行する媒体処理装置が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、媒体束に綴じ針を貫通させて綴じる針綴じ手段に加えて、媒体束を加圧変形させて綴じる圧着綴じ手段を備える媒体処理装置が増えつつある。しかしながら、仮に特許文献1の媒体処理装置に2つの綴じ手段を設けたとしても、スリットに近い側の綴じ手段でしかマニュアルステープルを実行できないという課題がある。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、綴じ方法の異なる複数の綴じ手段のどちらでも手動綴じ処理が可能な媒体処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決するため、本発明の一態様は、シート状の媒体を搬送方向に搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送された複数の前記媒体を積載可能なトレイと、前記トレイに積載された複数の前記媒体を綴じる第一綴じ手段と、前記トレイに積載された複数の前記媒体を、前記第一綴じ手段と異なる方法で綴じる第二綴じ手段と、前記トレイより前記搬送方向の下流側において、前記搬送方向に直交する主走査方向に延設された共通ガイドと、前記共通ガイドの一端及び第一待機位置の間に延設された第一分岐ガイドと、前記共通ガイドの一端及び第二待機位置の間に延設された第二分岐ガイドと、前記搬送手段、前記トレイ、及び前記第一綴じ手段、前記第二綴じ手段、前記共通ガイド、前記第一分岐ガイド、及び前記第二分岐ガイドを収容し、前記共通ガイドの他端の手動綴じ位置に複数の前記媒体を挿入可能なスリットが設けられたケースとを備え、前記第一綴じ手段は、前記共通ガイド及び前記第一分岐ガイドにガイドされて、前記第一待機位置と前記手動綴じ位置との間を移動可能に構成され、前記第二綴じ手段は、前記共通ガイド及び前記第二分岐ガイドにガイドされて、前記第二待機位置と前記手動綴じ位置との間を移動可能に構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、綴じ方法の異なる複数の綴じ手段のどちらでも手動綴じ処理が可能な媒体処理装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
画像形成装置の外観図。
パンチ孔穿設ユニット及び綴じユニットの内部構成を示す図。
綴じユニットを厚み方向から見た図。
針綴じ手段(A)及び圧着綴じ手段(B)を示す図。
画像形成装置のハードウェア構成図。
自動綴じ処理のフローチャート。
自動綴じ処理の実行中における針綴じ手段及び圧着綴じ手段の位置を示す図。
シートが搬送ローラ対に到達するまでの綴じユニットの状態を示す図。
針綴じを行う綴じユニットの状態を示す図。
綴じ処理が施されたシート束を排出トレイに排出する場合の綴じユニットの状態を示す図。
手動綴じ処理画面の表示例。
手動綴じ処理1のフローチャート。
手動綴じ処理の実行中における針綴じ手段及び圧着綴じ手段の位置を示す図。
手動綴じ処理の実行中における操作パネルの表示例。
手動綴じ処理2のフローチャート。
手動綴じ処理の実行中における針綴じ手段及び圧着綴じ手段の位置を示す図。
手動綴じ中止処理のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る画像形成装置10について、図面を参照しながら説明する。図1は、画像形成装置10の外観図である。画像形成装置10は、シート状の媒体の一例であるシートS(典型的には、用紙)に画像を形成する装置である。図1に示すように、画像形成装置10は、筐体11と、画像形成手段12とを備える。
【0010】
筐体11は、画像形成装置10の構成部品を収容する内部空間が形成された箱状である。また、筐体11には、画像形成装置10の外部からアクセス可能な胴内空間13が形成されている。胴内空間13は、例えば、筐体11の上下方向の中央よりやや上方に位置している。また、胴内空間13は、筐体11の外側壁が切り欠かれて、外部に露出されている。さらに、胴内空間13には、パンチ孔穿設ユニット20、及び綴じユニット30(媒体処理装置)が取り付け可能になっている。
(【0011】以降は省略されています)
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