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公開番号2025002360
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023102476
出願日2023-06-22
発明の名称液体を吐出する装置
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類B41J 2/01 20060101AFI20241226BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】搬送ドラムを用いて搬送される記録媒体に液体を吐出したときの液滴によって形成される画像の倍率ずれを補正する技術を提供する。
【解決手段】記録媒体を搬送するドラム状部材と、ドラム状部材に対向配置され、記録媒体に対し液体を吐出する吐出ヘッドと、吐出ヘッドからの液体を吐出するタイミングを指示する吐出タイミング信号をドラム状部材の回転量に応じて生成するタイミング生成手段と、ドラム状部材の外径を補正する補正値を記憶する記憶手段と、補正値に基づいて、記録媒体に形成される画像の画像倍率を算出する倍率算出手段と、画像倍率に基づいて記録媒体に形成される画像を変形させるようにタイミングを変更する形成画像変形手段と、を備える液体を吐出する装置による。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
記録媒体を搬送するドラム状部材と、
前記ドラム状部材に対向配置され、前記記録媒体に対し液体を吐出する吐出ヘッドと、
前記吐出ヘッドからの前記液体を吐出するタイミングを指示する吐出タイミング信号を前記ドラム状部材の回転量に応じて生成するタイミング生成手段と、
前記ドラム状部材の外径を補正する補正値を記憶する記憶手段と、
前記補正値に基づいて、前記記録媒体に形成される画像の画像倍率を算出する倍率算出手段と、
前記画像倍率に基づいて前記記録媒体に形成される前記画像を変形させるように前記タイミングを変更する形成画像変形手段と、
を備えることを特徴とする液体を吐出する装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記記憶手段は、記録媒体の厚みを示す厚み値も記憶し、
前記倍率算出手段は、前記補正値及び前記厚み値に基づいて前記画像倍率を算出する、
請求項1に記載の液体を吐出する装置。
【請求項3】
前記外径を入力する外径入力手段と、
入力された当該外径を前記ドラム状部材の理想外径で除算して前記補正値を算出する補正値算出手段と、
を有し、
前記記憶手段は、前記算出された補正値を記憶する、
請求項1又は2に記載の液体を吐出する装置。
【請求項4】
前記タイミングを調整するための画像である調整画像を読み取る画像読取手段を有し、
当該画像読取手段によって前記調整画像を読み取った結果に基づいて前記ドラム状部材の実測外径を算出する、
請求項1に記載の液体を吐出する装置。
【請求項5】
前記調整画像は、副走査方向において複数の計測形状を有し、
前記画像読取手段が前記計測形状を検出した結果と前記ドラム状部材の理想外径とにも基づいて、前記倍率算出手段が前記補正値を算出する、
請求項4に記載の液体を吐出する装置。
【請求項6】
前記計測形状は複数あり、
前記倍率算出手段は、少なくとも二箇所以上の当該計測形状の読み取り結果に基づいて最小二乗法を用いて前記理想外径に対する前記補正値を算出する、
請求項5に記載の液体を吐出する装置。
【請求項7】
前記倍率算出手段は、前記調整画像を形成した記録媒体の厚み値を加味して前記補正値を算出する、
請求項4乃至6のいずれか一項に記載の液体を吐出する装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を吐出する装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
搬送されてくる記録媒体に液体を吐出する装置が知られている。当該装置において、ドラム状の部材の外周面に沿ってシート状の記録媒体を搬送し、当該記録媒体に液体を吐出して画像を形成する装置が知られている。
【0003】
記録媒体の搬送に用いるドラム状の部材(以下、搬送ドラムと表記する。)の加工精度や軸合わせ精度は、吐出された液滴が記録媒体に着弾する状況に影響するので、結果的に、ドラム状の部材の外周面に沿って搬送される記録媒体に形成する画像の質に影響を与えることになる。
【0004】
搬送ドラムの加工精度が低くても、あるいは軸合わせの作業を簡略化して精度を高めなくても、複製画像の内部伸縮を補正する目的で、各ドットの形成すべき位置に応じて、予め求めておいた周波数のドットクロックを発生させることで、各ドット間の主走査方向のドットピッチを一定にする技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示の技術は、感光材料の記録面と描画装置との間の相対的な走査速度に変動が生じても、感光材料に記録される複製画像の主走査方向の内部伸縮をなくすものである。
【0006】
搬送ドラムを用いて搬送される記録媒体に対する液滴吐出動作により画像を形成する場合、その液滴が媒体に付着する位置の精度に影響を与えるのは、特許文献1に記載の、媒体の液滴付着面と液滴を吐出する吐出ヘッドと相対的な走査速度の変動だけではない。
【0007】
例えば、搬送ドラムの外形誤差や記録媒体の厚みによっても、吐出ヘッドから吐出された液滴が媒体に付着する位置の精度に影響を与える。特に、副走査方向の画像倍率が変わる方向に影響を与えることになる。すなわち、搬送ドラムの円筒部分に記録媒体を乗せ、搬送ドラムの回転角度によって液体の吐出タイミングを制御するため、ドラム形状や記録媒体の厚みによって回転半径が変わると画像倍率が変わる。
【0008】
上記のように生ずる画像倍率の変動を補正するには、画像形成後の両面パスに記録媒体の表面を読み取る読取り機構を配置し、形成された画像を読み取って補正値を算出することで、次の画像形成時の補正をする方法がある。しかしながら、このような方法を採用しても、ドラム形状や記録媒体の厚みによる補正を行うことはできない。すなわち、従来技術において、液体を吐出する装置を用いた画像形成における画像位置精度が低下する点において、さらに解決すべき課題がある。
【0009】
本発明は、液体を吐出する装置において、搬送ドラムを用いて搬送される記録媒体に液体を吐出したときの液滴によって形成される画像の倍率ずれを補正する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、液体を吐出する装置に関し、記録媒体を搬送するドラム状部材と、前記ドラム状部材に対向配置され、前記記録媒体に対し液体を吐出する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドからの前記液体を吐出するタイミングを指示する吐出タイミング信号を前記ドラム状部材の回転量に応じて生成するタイミング生成手段と、前記ドラム状部材の外径を補正する補正値を記憶する記憶手段と、前記補正値に基づいて、前記記録媒体に形成される画像の画像倍率を算出する倍率算出手段と、前記画像倍率に基づいて前記記録媒体に形成される前記画像を変形させるように前記タイミングを変更する形成画像変形手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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