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公開番号2025171098
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024076095
出願日2024-05-08
発明の名称画像形成装置、及び画像形成方法
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20251113BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】除去するべき溶媒を増やさずに、中間転写体の表面の濡れ性の向上、中間転写体と記録媒体の分離性の向上、及び中間転写体の耐久性の向上を可能とする画像形成装置の提供。
【解決手段】インクジェット方式で記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、中間転写体と、前記中間転写体の表面に微粒子を散布する微粒子散布部と、前記微粒子が散布された中間転写体にインクを付与してインク層を形成するインク付与部と、前記インク層を乾燥する乾燥部と、前記インク層を前記中間転写体から前記記録媒体に転写する転写部と、前記中間転写体をクリーニングするクリーニング部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
インクジェット方式で記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
中間転写体と、
前記中間転写体の表面に微粒子を散布する微粒子散布部と、
前記微粒子が散布された中間転写体にインクを付与してインク層を形成するインク付与部と、
前記インク層を乾燥する乾燥部と、
前記インク層を前記中間転写体から前記記録媒体に転写する転写部と、
前記中間転写体をクリーニングするクリーニング部と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記中間転写体の表面は、シリコーンゴムであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記微粒子は、シリコーン系微粒子又は/及びシリカ系微粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記微粒子は、ワックス微粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記微粒子は、ガラス転移温度が80℃以上の樹脂微粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記微粒子は、粒径が1μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記微粒子散布部は、ブラシ及びブレードを有し、
前記ブラシは、前記微粒子の凝集物を削り取りながら前記中間転写体の表面に前記微粒子を散布し、
前記ブレードは、前記中間転写体の表面に散布された前記微粒子を均すことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項8】
インクジェット方式で記録媒体に画像を形成する画像形成方法であって、
中間転写体の表面に微粒子を散布する微粒子散布工程と、
前記微粒子が散布された中間転写体にインクを付与してインク層を形成するインク付与工程と、
前記インク層を乾燥する乾燥工程と、
前記インク層を前記中間転写体から前記記録媒体に転写する転写工程と、
前記中間転写体をクリーニングするクリーニング工程と、
を含むことを特徴とする画像形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、及び画像形成方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
用紙等の記録媒体に対する画像形成技術において、記録媒体上に直接画像を形成する方法ではなく、中間転写ベルト等の中間転写体を用いて画像を記録媒体に転写させる方法(中間転写方式)が知られており、特にトナーを用いた画像形成において利用されている。
【0003】
一方、水系インクによる画像形成においても、中間転写体上に画像を形成することができれば、中間転写方式を適用することができる。中間転写体として撥水性の材質を用いることにより、画像を転写しやすくすることができるが、インクを付与する際にインクを弾いてしまうことによって画質が低下することが懸念される。そこで、中間転写体上のインク凝集性向上のために、中間転写体に予め処理液を塗布し、その上にインクを印字し、溶媒除去した後に記録媒体に転写する技術が既に知られている。
【0004】
例えば、特許文献1では、中間転写体上のインク凝集性向上の目的で、中間転写体上にポリマー微粒子を含む第1処理液と、ポリマー微粒子を凝集させて剥離層を作る第2処理液を予め塗布し、その後pH調整を行う第3処理液、インク、及びインクを凝集させる第4処理液を順次塗布した後、溶媒吸収等の溶媒除去手段にて溶媒を除去した後、処理層ごとインクを紙に転写する技術が開示されている。
【0005】
しかしながら、インクと処理液を塗布する従来技術では、記録媒体に転写する前に除去する必要がある液体の量が多いという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、除去するべき溶媒を増やさずに、中間転写体の表面の濡れ性の向上、中間転写体と記録媒体の分離性の向上、及び中間転写体の耐久性の向上を可能とする画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
課題を解決するための手段としての本発明の画像形成装置は、
インクジェット方式で記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
中間転写体と、
前記中間転写体の表面に微粒子を散布する微粒子散布部と、
前記微粒子が散布された中間転写体にインクを付与してインク層を形成するインク付与部と、
前記インク層を乾燥する乾燥部と、
前記インク層を前記中間転写体から前記記録媒体に転写する転写部と、
前記中間転写体をクリーニングするクリーニング部と、
を有することを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、除去するべき溶媒を増やさずに、中間転写体の表面の濡れ性の向上、中間転写体と記録媒体の分離性の向上、及び中間転写体の耐久性の向上を可能とする画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す図である。
図2は、中間転写体の表面に散布した微粒子ごとインク層を記録媒体上に転写する様子を示す図である。
図3は、中間転写体に凹凸がある場合にインク層を記録媒体上に転写する様子を、従来技術と本発明で比較した図である。
図4は、ブラシとブレードにより微粒子を中間転写体の表面に均一に散布することを示す図である。
図5は、中間転写体の表面に微粒子を散布することにより濡れ性が向上することを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明者らは、水系インクジェットプリンタの中間転写方式について検討したところ、中間転写体上にインクを付与してインク層を形成する前に、中間転写体の表面に微粒子を散布する(供給する)ことによって、インク以外の液体を使用せずに中間転写体の表面の濡れ性の向上、中間転写体と記録媒体の分離性の向上を実現できることを見出した。さらに、中間転写体上の傷による凹みに微粒子が入り込むことによって画像異常の発生を防止し、中間転写体の耐久性が向上する効果も得られることを見出した。
従来技術では、吸収体を用いて溶媒を除去していたが、本発明ではインク以外の液体を使用しないため、吸収体の交換頻度を大きく削減することができる。また、加熱乾燥により溶媒を除去する方法においても、液体の総量が少ないため、容易に溶媒を除去することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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