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公開番号
2025168258
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2025061954
出願日
2025-04-03
発明の名称
樹脂粒子、トナー、及び、画像形成装置
出願人
株式会社リコー
代理人
個人
主分類
G03G
9/08 20060101AFI20251030BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】細線の再現性が良好で、画像のぼそつきがない高画質な画像を提供するとともに、トナーのすり抜けが起こりにくく長期に渡る良好なクリーニング性の維持が可能なトナーの母体粒子となる樹脂粒子を提供すること。
【解決手段】少なくとも結着樹脂としてポリエステル樹脂を含む樹脂粒子であって、
前記樹脂粒子の体積平均粒径が4.5μm以上6.0μm以下であり、前記樹脂粒子の緩み見かけ密度をY(g/cm
3
)とし,円形度をXとしたときに、前記X及び前記Yが、下記(1)~(3)の関係式を満たし、前記樹脂粒子の付着力が150gf以下であることを特徴とする樹脂粒子。
0.930≦X≦0.980 (1)
Y<0.5 (2)
Y≧1.5X-1.04 (3)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも結着樹脂としてポリエステル樹脂を含む樹脂粒子であって、
前記樹脂粒子の体積平均粒径が4.5μm以上6.0μm以下であり、
前記樹脂粒子の緩み見かけ密度をY(g/cm
3
)とし,円形度をXとしたときに、前記X及び前記Yが、下記(1)~(3)の関係式を満たし、
前記樹脂粒子の付着力が150gf以下であることを特徴とする樹脂粒子。
0.930≦X≦0.980 (1)
Y<0.5 (2)
Y≧1.5X-1.04 (3)
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記樹脂粒子の緩み見かけ密度Yが下記(4)の関係式を満たす、請求項1に記載の樹脂粒子。
0.40≦Y≦0.48 (4)
【請求項3】
前記樹脂粒子の緩み見かけ密度Yが下記(5)の関係式を満たす、請求項1に記載の樹脂粒子。
0.42≦Y≦0.45 (5)
【請求項4】
前記ポリエステル樹脂が、テレフタル酸とエチレングリコールとの縮合体からなるポリエチレンテレフタレート(PET)由来の繰り返しユニットを含む、請求項1に記載の樹脂粒子。
【請求項5】
前記ポリエステル樹脂がスルホン酸塩基を含有する、請求項1に記載の樹脂粒子。
【請求項6】
前記樹脂粒子が水系媒体中で造粒された樹脂粒子である、請求項1に記載の樹脂粒子。
【請求項7】
請求項1に記載の樹脂粒子を含有することを特徴とするトナー。
【請求項8】
請求項6に記載の樹脂粒子を含有することを特徴とするトナー。
【請求項9】
静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成するトナーを備える現像手段と、を有し、
前記トナーが、請求項7又は8に記載のトナーであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
静電潜像担持体と、
前記静電潜像担持体上に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
前記静電潜像担持体上に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成するトナーを備える現像手段と、
前記トナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、
前記記録媒体上に転写された転写像を定着させる定着手段と、を有し、
前記トナーが、請求項7又は8に記載のトナーであることを特徴とする画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は樹脂粒子、トナー、及び、画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、オフセット印刷に迫る高画質への要求に応えるべく、重合法等により形成された小粒径で球形に近いトナー(以下、「重合トナー」と称することがある)を用いられている。前記重合トナーは、従来の粉砕トナーに比べて転写効率が高いなどの特徴があり、前記要求に応えることが可能である。しかし、前記重合トナーは、クリーニングブレードを用いて像担持体表面から除去しようとしても十分に除去することが困難であり、クリーニング不良が発生してしまうという問題がある。これは、小粒径でかつ球形度に優れた重合トナーが、クリーニングブレードと像担持体との間に形成されるわずかな隙間をすり抜けるためである。
特許文献1では、かぶりの発生を抑制し、長期間攪拌された場合でも微粉化しにくいトナーが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載のトナーは、高画質とクリーニング性を両立するには不十分であった。
本発明は、細線の再現性が良好で、画像のぼそつきがない高画質な画像を提供するとともに、トナーのすり抜けが起こりにくく長期に渡る良好なクリーニング性の維持が可能なトナーの母体粒子となる樹脂粒子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するための手段としての本発明の樹脂粒子は、以下に記載する通りのものである。
少なくとも結着樹脂としてポリエステル樹脂を含む樹脂粒子であって、
前記樹脂粒子の体積平均粒径が4.5μm以上6.0μm以下であり、
前記樹脂粒子の緩み見かけ密度をY(g/cm
3
)とし、円形度をXとしたときに、前記X及び前記Yが、下記(1)~(3)の関係式を満たし、
前記樹脂粒子の付着力が150gf以下であることを特徴とする樹脂粒子。
0.930≦X≦0.980 (1)
Y<0.5 (2)
Y≧1.5X-1.04 (3)
【発明の効果】
【0005】
本発明により、細線の再現性が良好で、画像のぼそつきがない高画質な画像を提供するとともに、樹脂粒子のすり抜けが起こりにくく長期に渡る良好なクリーニング性の維持が可能な樹脂粒子を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、本発明に関する画像形成装置の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の樹脂粒子はトナーの母体粒子として使用される。
小粒径かつ球形である例えば重合トナーにおいては、細線の再現性が良好な高画質の画像を得ることができるが、クリーニング性に課題があった。
上記特許文献1に記載されている従来技術においては、5μm以下のトナーを減らし、かつ環状オレフィンコポリマーを含むことでトナーの耐久性が向上し、トナーが微粉化することを抑制しているが、粒径が大きいことから細線の再現性が懸念される。小粒径トナーにおいて、課題となるクリーニング性を改善するためには、クリーニングブレードを用いて像担持体表面からトナーを十分に除去する必要がある。
【0008】
本発明者らが鋭意検討したところ、体積平均粒径が4.5μm以上6.0μm以下の小粒径のトナーにおいて、円形度と緩み見かけ密度を適正な範囲に制御することで、クリーニング時に外添剤だけでなく、トナーの適度なダム形成が起こり、クリーニング性を向上することが可能となることが分かった。
また、体積平均粒径は4.6μm以上5.6μm以下であると更に好ましい。
【0009】
本発明の樹脂粒子は磁性粒子を含まない。したがって、本発明の樹脂粒子を母体粒子とするトナーは非磁性トナーである。
以下では、「樹脂粒子」を「トナー」ということがある。
非磁性トナーでは、通常、円形度と緩み見かけ密度の関係をみると、円形度をXとし、トナーの緩み見かけ密度をY(g/cm
3
)としたときに、Y=1.5X-1.04よりも低い値になることが一般的であるが、Yの値はトナーの形状と表面物性であるBETで制御することが可能である。緩み見かけ密度Yを通常よりも高くすることで、クリーニングブレードにダムを効果的に形成することが可能となる。
以下では、緩み見かけ密度について示す数値の単位は「g/cm
3
」であるが、単位の記載を省略する。
【0010】
緩み見かけ密度が0.5以上となると、トナーのダム層が大きくなりすぎて、クリーニングブレードへかかる負荷が大きくなり、クリーニングブレードのめくれが発生してしまう。また、緩み見かけ密度が小さすぎると、トナーのダム層の形成が不十分で、トナーがクリーニングブレードとのわずかな隙間からすり抜けてしまう。このときにトナーの円形度が低いとトナーが転がりにくいため、ダム層は小さくてもよいが、トナーの円形度が高い場合はトナーがすり抜けやすいため大きなダム層が必要となる。緩み見かけ密度は0.40以上0.48以下がより好ましく、0.42以上0.45以下がさらに好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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