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公開番号2025007006
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023108116
出願日2023-06-30
発明の名称画像形成装置、画像形成方法
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250109BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】本発明では、記録媒体に対する画像の定着性を向上させることを課題とする。
【解決手段】中間転写体10と、先塗液50を中間転写体10に塗布する先塗液吐出部11と、溶媒52と、溶媒52中に溶解した樹脂53及び色材を含むインク51を中間転写体10に塗布するインクジェットヘッド12と、先塗液50およびインク51を塗布後の中間転写体10を加熱するヒータ13と、を備えた画像形成装置1であって、ヒータ13は、先塗液50が溶媒52と混和し、樹脂53が中間転写体10上の気液界面側へ析出した中間転写体10を加熱することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
中間転写体と、
先塗液を前記中間転写体に塗布する第1塗布部材と、
溶媒と、前記溶媒中に溶解した樹脂及び色材を含むインクを前記中間転写体に塗布する第2塗布部材と、
前記先塗液および前記インクを塗布後の前記中間転写体を加熱する加熱部材と、を備えた画像形成装置であって、
前記加熱部材は、前記先塗液が前記溶媒と混和し、前記樹脂が前記中間転写体上の気液界面側へ析出した前記中間転写体を加熱することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記加熱部材は、前記中間転写体の回転方向において、前記第2塗布部材の前記中間転写体に対する塗布位置よりも下流側で、記録媒体に画像を転写する転写位置よりも上流側で前記中間転写体を加熱する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記加熱部材は、前記中間転写体上の画像を記録媒体に転写する転写位置に設けられ、前記中間転写体を前記記録媒体に押し当てる請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記溶媒の溶解度パラメータが、前記先塗液の溶解度パラメータと前記樹脂の溶解度パラメータとの間の数値を有する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
先塗液を中間転写体に塗布する工程と、
溶媒と、前記溶媒中に溶解した樹脂及び色材を含むインクを前記中間転写体に塗布する工程と、
前記中間転写体を加熱する工程と、
前記中間転写体から記録媒体へ画像を転写する工程と、を含む画像形成方法であって、
前記溶媒と混和し、前記樹脂が前記中間転写体上の気液界面側へ析出した前記中間転写体が加熱されることを特徴とする画像形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
インクを塗布して記録媒体に画像を形成する画像形成装置では、溶媒とインクに含まれる樹脂や色材とを記録媒体等に塗布した後、溶媒を取り除く技術が知られている。
【0003】
例えば特許文献1(特許第6295841号公報)では、第1の溶媒を記録媒体上に塗布した後、インクを記録媒体に塗布する。記録媒体上で第1の溶媒とインクに含まれる第2の溶媒が混和するとともに、インクに含まれる樹脂が析出する。その後、吸収ローラを記録媒体に押し当てることで、記録媒体上の溶媒を吸収して記録媒体上から取り除く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の方法では、析出させた樹脂の記録媒体に対する定着性が十分でないという問題があった。
【0005】
このような事情から、本発明では、記録媒体に対する画像の定着性を向上させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明は、中間転写体と、先塗液を前記中間転写体に塗布する第1塗布部材と、溶媒と、前記溶媒中に溶解した樹脂及び色材を含むインクを前記中間転写体に塗布する第2塗布部材と、前記先塗液および前記インクを塗布後の前記中間転写体を加熱する加熱部材と、を備えた画像形成装置であって、前記加熱部材は、前記先塗液が前記溶媒と混和し、前記樹脂が前記中間転写体上の気液界面側へ析出した前記中間転写体を加熱することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明では、記録媒体に対する画像の定着性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
インクの溶媒が先塗液に混和して樹脂が析出する様子を示す図である。
先塗液、溶媒、樹脂のSP値および溶解範囲を示す図である。
先塗液に混和する溶媒の割合を評価する評価試験の様子を示す図で、(a)が混和前、(b)が混和後の様子を示す図である。
画像形成装置の変形例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0010】
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置1は、中間転写体10と、第1塗布部材としての先塗液吐出部材11と、第2塗布部材としてのインクジェットヘッド12と、加熱部材としてのヒータ13と、搬送ローラ14,15と、押圧ローラ16と、転写ローラ17と、搬送ベルト18とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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