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公開番号2025000355
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-07
出願番号2023100165
出願日2023-06-19
発明の名称ドラム式搬送機構及び画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類H02P 3/26 20060101AFI20241224BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ドラム式搬送機構の駆動モータに対する逆電圧の供給の他に、緊急停止時にドラム状部材の回転を停止させる動作を独立して行うことができるドラム式搬送機構を提供する。
【解決手段】ドラム状部材の回転駆動源となる駆動モータに対し動作電圧を供給する第一電源手段と、ドラム状部材の回転に従動して回転する従動ローラと、従動ローラの回転を抑止する回転抑止手段に対し動作電圧を供給する第二電源手段と、第一電源手段及び第二電源手段の各々からの動作電圧の供給状態を切り替える電源供給切替手段と、を備えるドラム式搬送機構による。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
シート状の媒体をドラム状部材の外周面に沿って搬送させるドラム式搬送機構であって、
前記ドラム状部材の回転駆動源となる駆動モータに対し動作電圧を供給する第一電源手段と、
前記ドラム状部材の回転に従動して回転する従動ローラと、
前記従動ローラの回転を抑止する回転抑止手段に対し動作電圧を供給する第二電源手段と、
前記第一電源手段及び前記第二電源手段の各々からの動作電圧の供給状態を切り替える電源供給切替手段と、
を備えることを特徴とするドラム式搬送機構。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記電源供給切替手段は、
前記第一電源手段から前記駆動モータに対し動作電圧を供給している第一状態においては、前記第二電源手段からの前記回転抑止手段に対する動作電圧は供給せず、
前記第一電源手段から前記駆動モータに対する動作電圧が遮断されている非供給状態としての第二状態においては、前記第二電源手段からの前記回転抑止手段に対する動作電圧を供給する、
請求項1に記載のドラム式搬送機構。
【請求項3】
前記電源供給切替手段は、外部からの入力に応じて、前記供給状態を前記第一状態から前記第二状態へ切り替える、
請求項2に記載のドラム式搬送機構。
【請求項4】
前記電源供給切替手段は、入力側に前記第一電源手段を接続し、出力側に前記駆動モータを接続し、前記第一状態において閉状態であり第二状態において開状態となるa接点スイッチと、
入力側に前記第二電源手段を接続し、出力側に前記回転抑止手段を接続し、第一状態において開状態であり第二状態において閉状態となるb接点スイッチと、
前記外部からの入力に応じて、前記a接点スイッチ及び前記b接点スイッチの開閉動作を制御するコイルと、
を備え、
前記外部からの入力に応じて前記コイルへの励磁状態を切り替えることで、前記第一電源手段及び前記第二電源手段による動作電圧の供給状態を切り替える、
請求項3に記載のドラム式搬送機構。
【請求項5】
前記第一電源手段は交流電源であり、
前記第二電源手段は当該交流電源からの電圧を直流電圧に変換する直流電源である、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のドラム式搬送機構。
【請求項6】
前記回転抑止手段は、前記ドラム状部材に対し、前記媒体の搬送方向の上流側と下流側に配置される、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のドラム式搬送機構。
【請求項7】
シート状の媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部に対し前記媒体を搬送する搬送部と、
を備え、
当該搬送部は、請求項1に記載のドラム式搬送機構を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドラム式搬送機構及び画像形成システムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
シート状の媒体に対し画像を形成する画像形成装置において、媒体をドラム状部材に沿って搬送するように構成するものドラム式搬送機構が知られている。ドラム式搬送機構を備える画像形成装置には、緊急事態が生じたときに、ドラム状部材の回転を即時停止させるための緊急停止ボタンが装備されていることがある。緊急停止ボタンを含むドラム停止機構は、緊急停止ボタンの操作(押下)を検知したときに、ドラム状部材への回転動力を供給している駆動源(モータなど)への動力の供給を遮断するように構成されている。
【0003】
例えば、駆動モータを停止させる目的で、緊急停止操作時において、コンデンサにチャージされた電荷を極性逆接続してモータ自体に逆電圧をかけることで逆向きに回転させる力を加えることで停止させる技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示の技術を、ドラム搬送機構の駆動源となる駆動モータに適用した場合、大型のドラム状部材を回転させるための大型の駆動モータのであればあるほど、コンデンサの残電荷だけでは回転停止に至る前に電荷切れを起こす可能性がある。
【0005】
すなわち、従来技術のように、駆動モータに逆電圧を印加することでドラム状部材を停止させるには課題がある。
【0006】
本発明は、ドラム式搬送機構の駆動モータに対する逆電圧の供給の他に、緊急停止時にドラム状部材の回転を停止させる動作を独立して行うドラム停止機構を備えるドラム式搬送機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、シート状の媒体をドラム状部材の外周面に沿って搬送させるドラム式搬送機構に関し、前記ドラム状部材の回転駆動源となる駆動モータに対し動作電圧を供給する第一電源手段と、前記ドラム状部材の回転に従動して回転する従動ローラと、前記従動ローラの回転を抑止する回転抑止手段に対し動作電圧を供給する第二電源手段と、前記第一電源手段及び前記第二電源手段の各々からの動作電圧の供給状態を切り替える電源供給切替手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ドラム式搬送機構の駆動モータに対する逆電圧の供給の他に、緊急停止時にドラム状部材の回転を停止させる動作を独立して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
画像形成装置の一例であるインクジェット記録装置の概略構成図。
本発明にドラム式搬送機構の実施形態を例示する構成図。
上記ドラム式搬送機構の動作を制御する制御ブロックの比較例を示す図。
本実施形態に係るドラム式搬送機構の動作を制御する制御ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係るドラム式搬送機構及び画像形成装置の実施形態について、図面を参照しながら説明をする。まず、画像形成装置の実施形態に関し、図1を用いて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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