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公開番号2025003454
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2024179703,2020198514
出願日2024-10-15,2020-11-30
発明の名称水性組成液および記録装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類C09D 11/322 20140101AFI20241226BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】優れた画像濃度および擦過性を有する画像を基材に付与できる水性組成液を提供する。
【解決手段】基材に吐出される水性組成液であって、前記水性組成液が、水、顔料および樹脂エマルジョンを含み、前記樹脂エマルジョンは、ガラス転移温度(Tg)が80℃以上の樹脂エマルジョンAおよびガラス転移温度(Tg)が40~65℃の樹脂エマルジョンBを含有し、前記水性組成液における前記樹脂エマルジョンAと前記樹脂エマルジョンBとの比率が、前記樹脂エマルジョンA/前記樹脂エマルジョンBの質量比として2~5であることを特徴とする水性組成液。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
基材に吐出される水性組成液であって、
前記水性組成液が、水、顔料および樹脂エマルジョンを含み、前記樹脂エマルジョンは、ガラス転移温度(Tg)が80℃以上の樹脂エマルジョンAおよびガラス転移温度(Tg)が40~65℃の樹脂エマルジョンBを含有し、
前記水性組成液における前記樹脂エマルジョンAと前記樹脂エマルジョンBとの比率が、前記樹脂エマルジョンA/前記樹脂エマルジョンBの質量比として2~5である
ことを特徴とする水性組成液。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
さらにワックスを含むことを特徴とする請求項1に記載の水性組成液。
【請求項3】
基材に吐出される水性組成液を有する記録装置であって、
前記水性組成液が、水、顔料および樹脂エマルジョンを含み、前記樹脂エマルジョンは、ガラス転移温度(Tg)が80℃以上の樹脂エマルジョンAおよびガラス転移温度(Tg)が40~65℃の樹脂エマルジョンBを含有し、
前記水性組成液における前記樹脂エマルジョンAと前記樹脂エマルジョンBとの比率が、前記樹脂エマルジョンA/前記樹脂エマルジョンBの質量比として2~5である
ことを特徴とする記録装置。
【請求項4】
前記水性組成液が、さらにワックスを含むことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性組成液および記録装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット記録方式を用いたインクジェットプリンタは、小型で価格が安くカラー化が容易であることから急速に普及している。近年では高画質なインク記録物を高速で記録することが求められており、この要求に答えるためにインクジェット記録方式に用いられるインクは様々な特性を満たしていなければならない。
【0003】
従来は染料インクが多く用いられていたが、耐候性に課題があり普通紙の画像濃度も十分ではなかった。そこで、近年顔料インクが広く用いられるようになっている。顔料インクは顔料粒子が紙の表面に留まるため画像濃度が高いがその反面、擦過性が十分とは言えない。従来、擦過性を改良するためにワックスエマルジョンを含むインクが検討されてきた(例えば特許文献1参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし特許文献1に開示された技術では、擦過性の程度は改良されるが、十分な改良度合いとは言えなかった。また、インク中にウレタン樹脂エマルジョンなどのガラス転移点の低い樹脂エマルジョンを含むインクも検討されてきた。これらのインクは擦過性は十分に改良されるものの、印字後に画像を乾燥させるために加熱されると、画像濃度が低下してしまった。
【0005】
したがって本発明の目的は、優れた画像濃度および擦過性を有する画像を基材に付与できる水性組成液を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題は、下記構成1)により解決される。
1)基材に吐出される水性組成液であって、
前記水性組成液が、水、顔料および樹脂エマルジョンを含み、前記樹脂エマルジョンは、ガラス転移温度(Tg)が80℃以上の樹脂エマルジョンAおよびガラス転移温度(Tg)が40~65℃の樹脂エマルジョンBを含有し、
前記水性組成液における前記樹脂エマルジョンAと前記樹脂エマルジョンBとの比率が、前記樹脂エマルジョンA/前記樹脂エマルジョンBの質量比として2~5である
ことを特徴とする水性組成液。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、優れた画像濃度および擦過性を有する画像を基材に付与できる水性組成液を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に使用される基材処理機構を備えた、記録装置の概略説明図である。
本発明の基材処理機構の側面説明図である。
本発明の基材処理機構の押し当てローラ部分の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を更に詳細に説明する。
本発明の記録装置は、水性組成液と、基材に前記水性組成液を吐出する吐出機構と、前記吐出機構により前記水性組成液が吐出された基材を処理する基材処理機構とを有し、前記基材処理機構は、前記基材を挟んで搬送する搬送部材と、前記搬送部材が前記基材を挟み持つ領域内で前記搬送部材の一部を湾曲変形させる押し当て部材と、を備え、前記水性組成液が、水、顔料および樹脂エマルジョンを含み、前記樹脂エマルジョンは、ガラス転移温度(Tg)が80℃以上の樹脂エマルジョンAおよびガラス転移温度(Tg)が40~65℃の樹脂エマルジョンBを含有することを特徴とする。
【0010】
本発明の記録装置は、優れた画像濃度および擦過性を有する画像を基材に付与できるものであり、その作用機構は、前記基材処理機構において搬送部材に挟まれた基材が搬送される際に、前記押し当て部材によって搬送部材が湾曲変形し、前記基材と前記搬送部材とが接触して画像が擦過され、摩擦熱によって前記水性組成液中の樹脂エマルジョンの造膜が促進され、画像表面が平滑になることで光沢度が増して画像濃度が向上するとともに擦過性も良化するものと推測される。そしてこの効果は、水性組成液に含まれる前記樹脂エマルジョンAおよびBによりさらに高まるものと推測される。
(【0011】以降は省略されています)

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